永田町のヘンなウワサ

皇紀2670年(平成22年)12月4日

 まったくの自業自得なのですが、満身創痍に追い込まれた菅政権を目の前にして、2、3日前から妙な噂が永田町を駆け巡っていると聞きます。その端緒を捉えた好都合な報道を以下にご紹介しておきましょう。

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101204-OYT1T00231.htm

 ▲讀賣新聞:小沢氏切るか、自民と大連立か…悩む民主執行部

 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101203/plt1012031638001-n1.htm

 ▲夕刊フジ:起訴前「小沢新党」の大勝負 猛女・真紀子も促した!

 これらに書かれている「大連立」や「保守勢力の結集」は噂に聞きません(相変わらず讀賣新聞社は「大連立」がお好きです?)が、前述の噂とは、民主党の小沢一郎元代表が勝負に出るか、または別の動きとして新党結成があるといったものです。

 11月21日記事でご報告申し上げた日中両政府への抗議行動(主催=頑張れ日本! 全国行動委員会草莽全国地方議員の会など)が約3300人規模で行なわれた先月20日、午前中に大阪市内の別の公園(西区靭公園)では小沢氏支持を鮮明にする「検察とマスコミの横暴に抵抗する市民の会」が約800人を集めました。

 インターネット上では小沢氏を「真の保守」とし、熱烈な支持を表明する人が多いという話は私も聞いたことがありますが、これは多分につまらない政治資金規正法違反騒動が招いた、或る種の陰謀論を根拠にしているのではないでしょうか。

 確かに私も、小沢氏の資金管理団体「陸山会」に係る政治資金収支報告書の記載漏れを「悪質な虚偽記載」と決めつけた東京地検特捜部に批判を加えました。これは本来ならば総務省の指導が入り、記載の修正をもって処理される筈が、なぜか現職の国会議員までもを逮捕するという暴挙に出たため、特捜部が多くの疑問を呈されるのは免れません。

 一方、「小沢氏は日本政界最後の大物」という伝説を補完する話は、例えば自民党や民主党内の親米保守(対米従属)一派をご用達にする戦略国際問題研究所(CSIS)マイケル・グリーン上級顧問(元国家安全保障会議日本・朝鮮担当部長)が八丈島で小沢氏に米国債の購入を懇願したというものまであります。

 http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/a14c575345b03b96c61426e8a5c92358

 ▲板垣英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」:小沢一郎前幹事長は、原子力潜水艦でやってきたマイケル・ジョナサン・グリーンに米国債購入を懇願された

 これもまた、私はジョセフ・ナイ元国防次官補やズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障問題担当大統領補佐官らの言動には注意すべきだと申しましたし、グリーン氏を「知日派」と有り難がる保守派には呆れるばかりです。

 http://www.youtube.com/watch?v=d05n8Qqt2B0

 ▲遠藤健太郎講演会:恐怖!米リベラル派の日中戦争構想 (5:17)

 加えて申せば、元職は現政権に何ら影響力がないとか、或いは情報工作員の可能性はもうないといった安心は絶対禁物であると警告しておかねばなりません。問題は、彼らがどの筋に影響し、またどの筋の影響力を行使して日本に工作するのかを探る必要があるでしょう。

 それにしましても、グリーン氏が原子力潜水艦で小沢氏に会いに来た、というのはいかがなものですか?

 小沢氏に期待する人を莫迦にするつもりはありませんが、仮にも小沢氏が「救国政権」なるものを作る(以前もそう言って作ったのが細川政権)のなら、その前に全ての日本国民に詫びなければならないことがあるだろうと思います。

 ほんの一例を挙げても、永住外国人地方参政権付与を勝手に韓国で約束してきたことや、大訪中団を組んで中共に借りを作るような真似をしてしまったこと、はたまた占領憲法に骨の髄まで魂を売り渡したかのような「国民主権=俺様主権」的態度で天皇陛下を政治利用したことなどについて、よもや看過したままには出来ません。

 少なくともこれらを詫び、日本の既成政党のいずれもが同様の間違いに彩られた失敗作であることを暴露し、歩むべき国家の道を示す展望があおりなら、どうぞおやり下さい。是非その展望を伺いたいものですし、安倍晋三元首相に「小沢氏とは組めない」などと言われる筋合いがないというお気持ちは、お察ししておきます。

▼北方領土の哀しい歴史を忘れるな!

映画『氷雪の門』オフィシャルサイト

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『永田町のヘンなウワサ』に2件のコメント

  1. tom-h:

    小沢氏支持者はやけに小泉改革批判論者・反米論者に支持が多いですが、そもそも小泉改革と似たような主張を自由党時代まではしていたわけですし(郵政3事業をばらばらにし郵貯・簡保は完全民営化するという法案も出してるし)、自民党幹事長時代の動きは明らかに親米派そのものです。これだけ主張がころころ変わる人をよく信じられるものです。個人的に「反米四天王」と呼んでいるうちの一人植草君が菅総理について前は海兵隊は抑止力にならないといっていたのに今は違う主張をしていることについて「本来権力とは自分の理想を実現するために持つものなのに、菅直人は権力のために自らの信念を変えた」みたいなことををいっていましたが、それまんまアンタが支持してやまない小沢一郎氏のことだろと吹き出してしまいました。あ、ちなみに反米四天王の残りは副島君・天木君・コシミズ君です。

  2. ストリートマン:

    小沢はカタワ保守?国家観が先ずない人を保守と呼ぶのが判らない、小沢氏の業績?只の「金磁石」中身は「空」でしょう。