中共は奈良からも侵略する

皇紀2670年(平成22年)11月13日

 先日、或る方と話していて、10月9日記事で取り上げた平城遷都1300年記念式典に於いて、実はとんでもないことが起きていたことを知りました。その概略は、自民党の高市早苗政調副会長によって報告されています。

 http://rep.sanae.gr.jp/column_details482.html

 ▲早苗コラム:天皇皇后両陛下への敬意を表せなかった式典への疑問

 これが未だなぜ大きな問題としてまったく取り上げられていないのでしょう。天皇陛下と皇后陛下の御行幸を賜って「会場の皆様は、お座りのままでお願いします」とは、一体何たる不敬でしょうか。世界各国の特命全権大使臨席の中、このようなことが絶対あってはなりませんでした。

 大問題として取り上げられなかった理由は、前列を陣取っていた一部の宮内庁記者会の連中が国歌を斉唱もせず、陛下の御前で足を組んだままだらしなく座っていたからでしょう。

 私が以前から申していることですが、皇室をなくそうとしたり、日章旗・君が代を否定することは極左革命活動に当たるが、皇室を敬い、日章旗を掲揚・君が代を斉唱することは、あたかも人間が酸素を吸って二酸化炭素を吐くのと同程度にごく普通のことに違いありません。極左活動の逆が自動的に極右活動になると思っておられたなら、それは大間違いです。

 「異常」の対義語は「正常」であり、特定の政治信条を持たない者から見ても「異常」の逆が「異常」の筈などないのです。

 本来ならば「天皇陛下が……」「天皇陛下が……」と記したり話したり訴えたりするのも、何やらおかしな話なのですが、あまりにもこのような不自然・不敬が多いので、保守哲学を理解する者が皇室と祭祀について人々に啓蒙せざるを得ません。高市代議士が怒り狂われたのは当然であり、自分たちの皇祖皇宗を軽んじ汚されて黙っていられる筈などないのです。

 平城遷都1300年記念式典のこの不敬行為は、まさしく奈良県の極左革命主義化が深く静かに進行していることを表しています。それは、8月7日記事コメント欄の「ふみとでやんす」様の問題提起を機とした記述をご覧になってお分かりいただけることでしょう。そう、梁思成氏の銅像設置問題です。

 http://www.youtube.com/watch?v=AOTsAeN0CEQ

 ▲YOUTUBE:偽恩「梁思成」銅像問題と奈良県の危機

 奈良の病巣はまさに中共から舞い降り、奈良県日中友好協会名誉会長の荒井正吾知事に定着しています。この動画で例示されている「ウォーナー伝説」とは、米国のランドン・ウォーナー博士が日本の古都への戦略爆撃を中止させたというものですが、実際は「私は権限を持っていたわけではないし、私のおかげで文化財が災難を逃れたといわれるほどのことはしていない」と本人が語り、占領統治の喧伝は事実無根であったことが判明していました。

 現に私は、京都府ご出身の数多の映画人(主に旧大映や東映の映画監督や撮影監督の諸先生方)から、京都でも爆撃や機銃掃射による死者が出たことや、自らも命からがら避難したという戦争体験を伺っています。しかし、中共はこの米軍のやった対日洗脳戦略に日本民族が従順であり続けている現状に目をつけたのか、何としても「梁思成伝説」を奈良に植えつけたいようです。

 先に示した私と「ストリートマン」様のコメントを要約して再度ここに書きますが、悠久の国史を語る上で隋や唐との接点、高句麗や百済との接点を無視してはいけませんが、それらと現在の中華人民共和国、ならびに大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国はまったくの別物だと、なぜ彼らは知らないのですか? これほど誰の目に見ても明らかな歴史の真実を……。

 支那大陸や朝鮮半島を経て仏教が伝来し、祭祀の國で定着出来たことを仏教関係者たちが感謝するのは理解出来ますが、それをもって建国61年の共産党一党独裁国家の戦略にどっぷりひれ伏し切ることに何の根拠・整合性もなく、2670年も國體の変わらぬ日本で僧侶や知事にまでなった者は、むしろ(抵抗せよとは押しつけまいが)知らぬ顔をすべきだと判断することも出来なくなってしまっているのです。

 中共による侵略は沖縄県から始まるだけではありません京都府や奈良県という日本の古都からもとっくに始まっているのです

遠藤健太郎講演会 動画7

 当日お越しいただきました皆様に、まずは心より御礼申し上げます。

 

 http://www.youtube.com/watch?v=-051xUf97R8

 「日本を守る」とは言えども、自衛隊は占領憲法第9条違反の組織ですから、あくまで米軍の傭兵としてしか動けません。ゆえに、海上自衛隊イージス艦の事故沖縄県石垣市尖閣諸島沖の北朝鮮工作船・中共漁船侵犯問題では、唯一「事実上の日本海軍」として動ける海上保安庁に極めて重たい任務上の責務がのしかかっているわけです。

 これは自衛官にとっても海上保安官にとっても非常に不幸なことであり、生命を賭して任務を遂行している彼らに「だって知らないもん」と私たちが目を背けてはいられません。国民の生命・財産を守るか否か、まさに大切な社会福祉の大問題なのですから、それが占領憲法を無効にもしなかった日本政府の出鱈目を正すことによって解決の道筋を立てられると知って下さい。

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『中共は奈良からも侵略する』に4件のコメント

  1. ストリートマン:

    情けない話ですね・・・私自身も縁故疎開で奈良にいました大阪帰りの飛行機からの爆撃で被害を受けました、NHKでもその村の事は放映されました。一中国人の意見をアメリカが取り入れる訳など有る訳が無い・・人の良いのもバカの内。

  2. 奈良漬:

     >中共による侵略は沖縄県から始まるだけではありません。 その通り。今まさに有事が尖閣諸島において起きているが、侵略の拠点が沖縄に限定されている訳ではない。 奈良県で起きているのは、「日本の歴史の原点は中国にある」という捏造の歴史を足がかりにする精神侵略だ。奈良県における病巣は、もはや相当深刻な状況なのではないか? 各地におけるこうした侵略と水際で戦う為に、私達は自分の地域の情報に敏感になるべきではないだろうか? ・中共との「友好」の名の下、地元の政治家が不自然な動向を見せていないか? ・地元の寺などが、中国との「親善」を不自然に強調していないか?  (後継者不在の寺は特に注意) ・地元の不動産が広範囲で中国系に買われている等の動きはないか? 居住している者だからこそ感じる違和感というものがあると思う。 全国からそのような情報を持ち寄り、共有する為に、真・保守市民の会のHPの掲示板を、そうした情報提供の場とする事はできないだろうか?

  3. matu:

    自衛隊=米軍の傭兵(捜査権限なし)海上保安庁=実質日本海軍(捜査権限あり)これはオソロシイ事です。自衛隊には手足があっても頭は米軍が握り、国益で動くとは限らない。今回 海上保安庁への攻撃は、国益で動かない政府によってなされており、今後「実質日本海軍」でいられるのでしょうか。「われらの安全と生存は連合国にお任せします」、と誓約させられた占領憲法前文そのままの現実があります。私達はせっせと働き、自分を縛るために貢ぎ続ける奴隷でしょうか。

  4. LINEAGE:

    宮司のいない神社。いても変な宮司のいる神社。中国サマサマの僧侶。GHQの毒は靖国神社を宗教法人にしたとこから回り始めてる。過去の歴史をいうくせに肝心なことには目を伏せてる日本人。ほんとは日本はスゴいんだと思って何が悪いのか。また軍国化するとか何の関係もない。