小沢氏周辺のスキャンダル

皇紀2670年(平成22年)9月8日

 民主党は首相交代のたびに醜聞を放たれるのでしょうか。菅直人首相誕生の際には、韓国人ホステスとの間に隠し子がいたという報道(6月21日記事を参照)でしたが、今度は小沢一郎前幹事長が京都市中京区木屋町にある老舗料理旅館で青木愛衆議院議員と密会していたとする週刊文春の報道と、いわゆる小沢ガールズと言われている青木代議士が既婚の男性政策秘書と水戸市にあるホテルで密会していたとする週刊新潮の報道が飛び出しました。

 本当にくだらなくて、どうでもよいです。こんな醜聞ではなく、何度でも申しますが、湾岸戦争時に当時自民党の小沢幹事長が対米資金援助135億ドル(円安・円建て決済要求で約1兆6000億円もの日本国民の血税横流し)を決定し、米国からキックバックを受け取った(諸説あるが使途不明金35億ドルの全額か一部とされる疑惑がなぜ追及されないのか分かりません。とっくの昔に報道されたことです。

 小沢氏と極めて親しい関係にある鈴木宗男衆議院議員は、受託収賄罪などで実刑が確定し、とうとう失職して収監されることになりました。コレはダメでアレは見逃しか、と言いたくもなります。とにかく、国会での小沢指名の1票が減ったのは間違いありません。

 また、メディア各社が連日報じている押尾学被告の裁判に於いて、小沢氏の側近だった米津等史元衆議院議員(自由党・1期で謎の出馬辞退)が証人に立ったという情報があります。どうも、押尾被告と親しい某政界関係者というのは彼だったらしく、当日の行動を証言したというのですが、これまでインターネット上では森喜朗元首相や長男の森祐喜前石川県議会議員の名前がほぼ公然と出て犯罪者扱いされていました。しかし、いわばまったくのガセだったわけです。

 さて、米国では、例えばビル・クリントン元大統領の「不適切な関係」騒動が政権基盤に大打撃を与えかねませんでした。それを回避するためにどれほどの人間が関わり、莫大なカネがバラ撒かれたか、とにかくクリントン政権は死に体化を免れたのです。

 それらを想起させる映画と言えば、平成9年製作・翌年日本公開の米国映画『ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』(『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督)があり、大統領の性的醜聞をもみ消そうと、もみ消し屋(ロバート・デ・ニーロ)と映画プロデューサー(ダスティン・ホフマン)が組んで報道映像上だけの戦争をでっち上げるという傑作でした。

 さらには、同時期に『パーフェクト・カップル』(『卒業』のマイク・ニコルズ監督)という作品も製作・公開されており、こちらでは女癖の悪い大統領候補(ジョン・トラボルタ)と彼を支え続ける夫人(エマ・トンプソン)が性的醜聞や逮捕歴過剰報道などの仕掛けにさらされ、選挙参謀(『アルマゲドン』のビリー・ボブ・ソーントン)やもみ消し屋(キャシー・ベイツ)らに助けられて勝ち上っていくさまを描いています。

 前者は非常に皮肉たっぷりの社会風刺的作品であり、後者は人間の結束を謳った意外にも感動的な作品です。ここでは前者を扱うとして、題名の由来は「民主主義国家の主人である国民(犬)は、国民より賢い大統領やそのスタッフら公僕(尻尾)に振り回される」という皮肉にあるそうで、いかにも米国の映画でしょう。

 日本は天皇陛下のもとにすべて臣民が等しく存在していますから、このような「もみ消し屋」など本来いりません。ただ、互いに振り回し合ってしまうのです。それが大東亜戦争下の報道機関であり、隣組や婦人会らの自主的な戦意高揚活動でした。これを不気味がったのが米国であり、彼らはGHQを通して大戦に於ける米国の不都合を多数もみ消し、日本民族を振り回したのです。

 政治家の性的醜聞や過去の行ないなど、どうでもよいではありませんか。今、政治家として何を考え、何を行い、私たちに何を約束するかだ、と私は思います。どこから集金し、よってどこに頭が上がらなくて言いなりになっているかを、菅内閣だろうが小沢内閣になろうが構いませんから、次の国会で追及してもらうよう議員・代議士にお願いしてみることにしましょう。

映画『氷雪の門』オフィシャルサイト

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『小沢氏周辺のスキャンダル』に1件のコメント

  1. ストリートマン:

    これだけ、自分の都合でコロコロ変わる人も珍しいですね。剛腕?只の「子供の我儘」、西部先生が言われる「ゴロツキ」が一番ふさわしい名前の人種。