菅直人首相って誰?

皇紀2670年(平成22年)6月29日

 特に米国映画にヘンな日本人が登場することは、しばしばあります。例えば、昭和36年製作・公開の『ティファニーで朝食を』(ブレイク・エドワーズ監督 オードリー・ヘップバーン主演)では、ミッキー・ルーニーが眼鏡をかけた出っ歯の日本人を演じ、やたらと口やかましく登場しました。

 昭和61年製作・日本未公開(ビデオ発売)の『ガン・ホー 突撃!ニッポン株式会社』(ロン・ハワード監督 マイケル・キートン主演)に至っては、当時の日米貿易摩擦と日本のバブル経済を描いて或る意味人種差別的であり、山村聰がなぜ出演しているのかも分かりません。

 25日に開幕したG8サミット(主要8か国首脳会議)では、就任20日目の菅直人首相が会話の輪に入れず、1人ポツンとニタニタ笑って誤摩化していたことが報じられましたが、記者会見だけで雄弁であることは国際会議出席の意味がありません。

 故・中川昭一元財務・金融担当相が全会議日程終了後の記者会見で「泥酔したような醜態をさらした」とメディア各社は報じましたが、重要なのは会議に出席して日本の立場を主張することであり、中川財務相はその職務を全うしていたにもかかわらず、明らかに体調不良のまま会見の場に引きずり出され、ままならなかったことは、本来帰国してからの会見に変更しても何の問題もなかったはずです。随行の財務官僚は何をしていたのでしょうか。

 このような国際会議では、議場でだけではなく、ちょっとした合間の首脳同士の雑談も重要で、麻生太郎元首相などは菅首相と同じように就任間がなくても、その社交性は国内だけのものではありませんでした。他国の首脳の肩をポンと叩いてアッという間に打ち解けていく、その能力こそが、語学力以上に日本の首相に求められることなのです。

 菅首相のような、つまり一瞬ニコラ・サルコジ仏大統領に目線を合わせてもらった途端、「まさか話しかけられたら話せない」とばかりにスッと目を逸らすような態度では、ますます「日本人は何を考えているのか分からない」と欧米の対日誤解を招くだけではありませんか。

 首相が短期間に変わると言えば、媚中・反日とさえ揶揄されてきたケヴィン・ラッド豪首相が24日、辞任しました。「反捕鯨」を鮮明にして自ら外交問題化させ、日本に向かって国際司法裁判所に提訴するとまで息巻いていたラッド首相は、国内政策の数々の失態が祟って支持を失い、ついに失脚しています。

 「反日」「反捕鯨」「反保守」のような「反?」の思想を掲げる人物に一国の首相は務まりません。菅首相は(自らの態度のせいもあって)まだほとんど各国に知られていませんから、そのうちに今度こそ長続きする「保守」の人物を首相にしましょう。

「日本よ、立ち上がれ!」決起集会

と き 平成22年7月3日・土曜日

    午後13時30分より16時まで

ところ 神戸市「生田文化会館」1階第2会議室

    JR・阪神「元町」駅下車 西改札口より徒歩10分 地図

講 演 遠藤健太郎(真・保守市民の会代表)

    ほか 旧平沼グループ・たちあがれ日本 関係者 登壇予定

参加費 無料

主 催 真・保守市民の会

詳細は公式サイトをご覧下さい。

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『菅直人首相って誰?』に2件のコメント

  1. ストリートマン:

    器じゃない人が「その場」に居るのは醜い。

  2. tom-h:

    お久しぶりです遠藤さん。>故・中川昭一元財務・金融担当相が全会議日程終了後の記者会見で「泥酔したような醜態をさらした」とメディア各社は報じましたが、重要なのは会議に出席して日本の立場を主張すること本当です。中川氏は職務を全うしたにも関わらず会見が朦朧としていたと言うことで引きずり下ろされましたが、それと職務を全うしないまま会見だけちゃんとする人間とどっちが良いんだって話ですよ。