米側との会談を記録しない
沖縄県の在日米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、ワシントンで12日に約10分間行われた日米首脳の非公式会談について、首相官邸は責任回避・政権維持のため、記録を残さないよう指示していたことが分かりました。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100426/amr1004260130000-n1.htm
▲産經新聞:普天間移設で日米攻防 米側「怒り心頭」機密漏洩に厳重抗議 日本「メモを取るな」首脳会談の記録残さず
バラク・オバマ大統領が鳩山由紀夫首相に「Can you follow through?」と言ったとされる報道は、真っ先に米側(国務省?)からもたらされた情報に忠実な讀賣新聞社が書いたものですが、鳩山内閣が記録を残さないようにしていたということであれば、かの日米密約の暴露はいったい何のためになされたのでしょうか。
密約は外務省と財務省によって継承され、内閣は代が替われば替わるほど官僚主導に陥りやすくなります。ジョン・ルース駐日大使が昨年12月、岡田克也外相と北澤俊美防衛相に激しく怒鳴ったとされる際にも、岡田外相は外務官僚の退席を促したそうですが、これは政治主導でも何でもありません。
自分たちの恥を隠すために大臣が官僚を追い出した、或いはメモを取らせなかったと官僚たちは分かっており、いずれ事が動き出すにつれ、当然所管官庁として対処する中で、やはり密約のようなものが醸成され、将来にわたって政治主導を妨害するのです。鳩山内閣のやっていることは、日本外交の不健全化以外の何ものでもありません。
その諸悪の根源は占領憲法の放置に尽きるのですが、在日米軍の駐留に反対するということであれば、25日に読谷村で行なわれた県内移設に反対する大会の主旨はズレているように思います。どうもこの方々の調子を伺っていますと、沖縄県防衛のために、替わって自衛隊基地を置くにしても反対するのではないでしょうか。
以前にも指摘しましたが、米国はすでに核依存型安全保障を粉砕できるだけの新しい防衛システムを構築するべく動いています。日本が中共・人民解放軍によって危機に追いやられると分かっていても、近い将来、沖縄を捨ててグアムまで後退させることに米国内で異論は出ないはずです。
そのような事態を「日本国家の危機」とするか「日本再興の機会」とするかは、占領憲法を無効にできるか否かと決して無縁ではありません。改憲は米軍による占領統治の継続を意味します。そこで米国に梯子を外されれば日本はおしまいでしょう。沖縄県民を振り回し続けることにもなります。
わが国の現状が「未だ米軍に支配されている」と自覚しない限り、このような問題は解決しません。それでよいという人は仕方がありませんが、現に沖縄本島とその周辺の航空管制業務は、先月31日に嘉手納ラプコン(嘉手納レーダー・アプローチ・コントロール)から日本側へ移管されたばかりです。
日本の航空交通管制権の米軍に対する建前は、いざ制空権を認識しなければならないような事態に陥って、果たしてどうなるでしょうか。その時はもう建前が通用しません。米国が日本を制圧するのは赤子の手をひねるようなものです。それで安寧としていられる「親米保守派」の気がしれません。
日米同盟が重要なのは過去常に現時点であり、何しろ「相手のあることですから」今後は分からないのです。
皇紀2670年(平成22年)4月26日 1:23 PM
アメリカ合衆国が、以前のソビエト連邦の如く裏切らないとも限らないのですから。自分の国民しかいざという時は信用出来ないですよね。防衛本能がまともなら、日本国憲法というエイズ憲法と心中など出来やしません!防衛機能を失っているエイズ憲法ですよ!
皇紀2670年(平成22年)4月26日 2:13 PM
国家は矢張り政・官・財が橋梁をして成り立つもの、民主党だけで動いている訳ではない事を民主党議員は心すべきでしょう。政治家だけで国政が動く、政治主導と言うなら政治家は経済・軍事全てに精通する様に勉強しなければならないのに、やってる事は選挙に勝つ事だけ、これじゃ何時まで経過しても政治主導なんてのは無理。大筋を政治家が決め官僚がそれを補佐し・細かい調整をするのが事の順序、何でも自分で・・・一番悪いやり方。
皇紀2670年(平成22年)4月26日 2:40 PM
韓国政府が都合の悪い協定や条約を遵守したくないときのために、記録を英語で残し、英語がよく理解できなかったと言い訳をすると韓国の新聞が報じていたことを思い出しました。鳩山政権はノムヒョン政権を彷彿とさせます。当時ノムヒョンを選んだ国民があほと面白がっていたのにサイクル違いで日本がこの体たらくの政権を選ぶとは想像もできませんでした。しかし日本をここまで悪くしたのは自民党。