NHKの左傾化が最も怖い

皇紀2669年(平成21年)5月4日

「天皇と憲法」に於ける右傾化への警告

 5月3日に放送されたNHKスペシャル・シリーズ JAPANデビュー「天皇と憲法」は、先月5日放送の「アジアの一等国 」で大日本帝国の台湾統治について、台湾人の証言を断片的に編集し、日台関係を意図的に離反させようとしたかの内容になっていたのと同様の問題を含んでおりました。

 ご覧になった方は様々なご感想をお持ちのことと思います。立花隆氏が「明治憲法(大日本帝国憲法)と昭和憲法(占領憲法)には継続性がある」と指摘したことに対し、占領憲法がまず天皇条項に始まるのは「天皇陛下が神聖にして侵してはならぬご存在であらせられることを思い知ったGHQが大日本帝国憲法との継続性を装った」となぜ指摘しないのかなど様々にございましょう。

 ここでは、NHKの偏向に関してただ一点を申しますと、大東亜戦争勃発の原因を「当時の右傾化」としたことです。

 5・15事件に倒れた犬養毅首相を追う構成の中で、血盟団事件で逮捕され、のちに歴代首相の指南役となった四元義隆氏らの師匠で、国体論を主張した上杉慎吉氏と、天皇機関説を主張した美濃部達吉氏との激しい対立を描き、当時の日本が「国体論の暴走」を始めたと描きました。

 その中で、さかんに戦後の「国民主権」への対義語のように「天皇主権」という言葉を用いていましたが、大日本帝国が「天皇主権」体制だったわけではありません。問題の本質は、軍部の統帥権にあったのではないでしょうか。

 そして、ナレーションが「日本は右傾化していった」と解説し、現在の私たちが心に抱く日本および世界平和の実現には、絶対的に国体論を掲げることが危険であるかのような印象を視る者に与えたのです。

 当時の軍部が或る種暴走した背景には、大正デモクラシー以後の民主主義運動の中で、マルクス主義者ら革新派による対軍批判が世論を席巻し始め、市中に於いても軍人たちが罵声を浴びるといった肩身の狭い思いをしていたことがあると言われています。

 国家防衛の想いとの整合性を保とうとする軍人たちが次々と事件を起こしていく中で、遂に犬養首相を暗殺することで政党政治を滅ぼしてしまったわけですが、この流れを改めて確認して、今何か思うことはありませんか?

 私はむしろ、日本の左傾化こそが軍の暴走、政党政治の衰退を招き、まんまと紡績品輸出国として世界一の座を築いた日本に対する英国の「反日」工作に対抗出来ぬまま、欧米各国から資源確保の道を奪われて大東亜戦争が勃発したと見るべきであると考えています。

 昭和から平成の御代に移り、今まさに当時と変わらぬ流れを日本が歩んでいるように思えてなりません。皆様はいかがでしたでしょうか?

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『NHKの左傾化が最も怖い』に26件のコメント

  1. k:

    なるほど。繰り返し周知する必要がありますね。

  2. 千葉県民:

    nhk大阪放送局に抗議デモしましょう!

  3. 田中:

    『パール判事の日本無罪論』(小学館文庫)を広めております。 現在amazon7位です。 右寄りの方は「基礎知識」として、 左寄りの方は「敵を知る」ために、 ぜひ御一読ください。

  4. 確かに右傾化ではないね:

    軍が暴走したこと自体、大日本帝国の統帥権が機能していなかった証拠だけどね。満州事変を起こした当時の関東軍は日本からの独立も選択肢にしていたのだから、国家や天皇への忠誠なんて本当はどうでも良かったのでしょうね。当時の関東軍は東北閥でしたから。末期大日本帝国の暴走は軍、政界への東北閥の影響力拡大を除いては説明出来ません。

  5. あき:

    コミュンテルとかまざって 無茶苦茶になってしまったのですね。なんか 現在も嫌な状況ですね。

  6. むむ:

    あまり学が無いため単純な感想ですが、あの放送からは天皇の存在こそ戦争への因子であるかのような印象を受けました。「天皇を崇め、狂信者と化した軍人が暴走した結果戦争は起こった」という風にです。そういう印象を受けた時点で日本の放送とは呼べない代物な訳ですが・・。

  7. さい:

    左傾化こそが戦争への道だと思っています。右翼といわれた国家社会主義者は、共産主義からの擬装転向者が多かったそうですから。

  8. kazz:

    NHKの「JAPANデビュー」について、内容に問題があると思っていましたが、タイトル(オープニング)にサブリミナル効果をねらったような映像が含まれているのを知って、愕然としました。

  9. 忘れました:

    ベンチがアホやからNHK、日教組、〒、しっかり監督せんから、このざまだ社員はなにも悪くはありません!

  10. あき:

    忘れました さま>社員はなにも悪くはありません!ほんまですね自分で判断できる能力が無い連中で悪いことばかりするのですね。おっしゃるとおり 監視しないと悪いことする人たちなら 即 首にしたほうがいいですね。高い給与は無駄ですからね。

  11. 通りすがりの草莽人:

    現日本国憲法を作ったのは(当時GHQに入り込んでいた)共産主義者です !大東亜戦争後は、最初に書いた様にGHQに紛れ込んでいたコミンテルンによる日本支配が行われた。GHQ最高司令官のマッカーサーの特別な信頼を得て日本に来たハーバート・ノーマンというカナダ外交官もコミンテルンのメンバーであった。日本に来たノーマンが最初に行った事は、アメリカ共産党の秘密党員だった都留重人との接触を再開し、マルクス主義者の憲法学者であった鈴木安蔵を捜し出した事だった。そして、鈴木に「憲法学会」を作らせた。ノーマンが終始重視したのは、憲法1条の「天皇は日本国の象徴であり (中略) ""この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく""」の"" ""内の部分であった。ちなみに君主国で「国民主権」を謳ってる憲法は日本国憲法のみである。では、何故、ノーマンは""この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく""に拘ったのか?この続きはhttp://soumoukukki.at.webry.info/200802/article_5.htmlを !

  12. 通りすがりの草莽人:

    こちらの動画も参考に。共産主義者の大東亜戦争責任(1/3)http://www.youtube.com/watch?v=GqJSU4v4VHA「1930年代初頭から1945年にかけての「軍国主義」、それは陸軍主導による日本の 社会主義(共産主義)化を「上からの革命」によって成し遂げようとしてきた日本型「革 命」の、表象の事実に過ぎない。これと並行してマルキストの近衛文麿(日中戦争拡大) 、左翼官僚(「企画院事件」など)、ゾルゲ・尾崎秀実らコミンテルンの策謀が進行し、 大東亜戦争へ至った。もし、大東亜戦争を非難するのであれば、その母胎となった社会主 義(共産主義)をこそ先ず非難すべきである。大東亜戦争=日本と東アジアの社会主義化 が真実であり、その敗戦革命、砕氷船理論の副産物としてではあるが、アジアを白人帝国 主義の植民地支配からの解放も生じたのである。」共産主義者の大東亜戦争責任(2/3)http://www.youtube.com/watch?v=F8-suGPP4sA共産主義者の大東亜戦争責任(3/3)http://www.youtube.com/watch?v=uFMtTokCuXs

  13. ちなみに:

    西園寺公一は戦後日本共産党入党 その後シナに移住。風見章は戦後左派社会党に入党。これら近衛内閣のブレーンの戦後の身の振り方をみれば共産主義思想が 支那事変拡大・大東亜戦争突入に大きく影響していたことがわかります。尾崎秀美逮捕の事実がしばらく公表されなかったことは ソ連と中国共産党を死守するマルキストが近衛と緊密であったという事の深刻さでしょうか。また近衛上奏文も自らを蚊帳の外におくものではないか・・一億総玉砕・大東亜共栄圏という言葉もスターリンの「敗戦革命」思想に基づくものではないのかと言う見解もみうけられます。戦後「あの戦争は俺たちがやったんだ!」と吹聴する共産党員もいるということで支那事変・大東亜戦争へのさらなる検証は避けて通れないと思います。「親天皇」という擬態をもいとわない共産主義思想への警戒はいつの時代でもとくことはできません。

  14. ちなみに:

    続きですしかし命令のもと祖国のため命を落とされた兵隊さんにたいする感謝と哀悼の念は一層深まります。その精神を貫いていたものは何だったのだろうか 軍国主義では説明はつかないのではと思います。昭和十六年九月六日御前会議での天皇陛下の御製 「四方の海みなはらからと思う世に など波風のたたむらむ」<今年2月再版されています>「大東亜戦争とスターリンの謀略」:三田村武夫

  15. shou:

    「台湾統治」で批判を受けて慌てて編集を加えたのか、最初からこういう構成だったのか分かりませんが、使う言葉は柔らかく見せつつ天皇陛下の地位に細かくケチをつける内容でしたね。「万世一系」表記に異論を唱えるドイツ人学者。 ― 王権が弱かったドイツの出身なので、皇統に懐疑的になるのは不思議ではないが、事情の異なる日本人が顧慮する必要はない。帝国憲法一条と四条の「矛盾」の指摘。 ―  NHKは矛盾といいますが、一条は天皇の「地位」、四条は「公務」に関する条文で、何も矛盾していません。「統帥権」条文の問題。 ― 統帥権を総攬するとはいえ、「憲法の定めるところに従い」「内閣の輔弼を受けて」統治するのが大前提ですから、『統帥権の独立』は当時においても強引なこじ付けと見るべきでしょう。ナレーションや解説は「天皇という存在が憲法、ひいては政治や社会に歪みを生んだ」という主張ですが、誘導されずに考えれば「政治闘争に責任があるのは当事者の政治家と軍部でしかない」訳です。戦前も戦後も、政治における権力争いが国益無視で行われているのにがっかりしてしまいますが。

  16. ちなみに:

    昭和十六年九月六日御前会議での天皇陛下の御製・・・明治天皇の御製「四方の海」を昭和天皇が御前会議で二度詠まれた・・ということです。紛らわしい表記で申し訳ありませんでした。

  17. 忘れました:

    無国籍、無節操、無秩序そして責任者、監督不在こんなNHKに誰がしたNHK=日本あきさんに、コメントされそう

  18. あき:

    忘れました さま別にしませんけど・・・ただ、今後どうしたらいいかを書かれた方がいいなぁと思います。みんな悪いのを知ってますので気が滅入ります。

  19. 忘れました:

    >今後どうしたらいいか皆の嫌いな政権交代で大掃除しかないですね歴史の歯車を正回転させることですオザワの影におびえているようでは・・・コメント不要です、信者と議論は不毛ですから。

  20. あき:

    感想民主党の支持者の方は政権交代 政権交代をお題目のように唱えたらいいわけですから気が楽ですね。さて何をするのでしょう。民潭も公明党と民主党を応援しているようですよ。日本はいったいどうなるのでしょうね。

  21. tanomo:

    副題の「政党の自滅」とは犬養毅が政局のために「統帥権干犯問題」をもちだして、ついには自分がテロで殺されるという意味でだしたのなら秀逸なんですが?どうせそんなことは隠してたでしょうね部分的にしか見ませんでしたが、226事件でも天皇の決断で反乱軍が鎮圧されたことなど全く出ませんでしたね、あれでは無知な若者が「226で軍部が政権をとってそのまま戦争に突入した」とだまされてしまいます。なんせ日本とアメリカが戦争したことすらしらない馬鹿がいるそうですので

  22. tanomo:

    1930年(昭和5年)4月下旬に始まった帝国議会において、ロンドン海軍軍縮条約締結に対し、軍令部が要求していた、補助艦の対米比7割に満たないとして条約締結拒否を言ったにもかかわらず、この条約を結んだことを理由に[4]、野党の政友会総裁の犬養毅と鳩山一郎が衆議院で、「軍令部の反対意見を無視した条約調印は統帥権の干犯である」と政府を攻撃、続いて枢密院議長倉富勇三郎もこれに同調する動きを見せた。やがて、こうした反対論は同条約に不満を持っていた海軍軍令部や右翼団体を巻き込むことになる。それでも政府は世論の支持と元老・内大臣の了承を背景に、帝国議会・枢密院を押し切って同年10月2日に批准を完了させる。当時の軍令部総長加藤寛治は統帥権干犯を批判し、天皇に辞表を提出した。同年11月14日、濱口雄幸総理は右翼団体員に東京駅で狙撃されて重傷(翌年8月26日死亡)。濱口内閣も1931年(昭和6年)4月13日総辞職する。(ういっきより)

  23. あき:

    国民の命、生活などどうでもいい これが民主党【あめりかノート】ワシントン駐在編集特別委員・古森義久ttp://sankei.jp.msn.com/world/america/090505/amr0905050254002-n1.htmより>しかし気になったのは訪米団が総括の記者会見で日本の民主党の前原誠司、岡田克也両氏の名をあげて批判したことだった。両氏がともにワシントンを最近、個別に訪れた際、米側関係者に「いまの日本は拉致解決に固執しすぎて北朝鮮の核放棄への障害となっている」という趣旨を述べたというのだ。増元、島田、塚田の3氏がともにその「前原・岡田発言」について米側から聞いたと明言し、そんな発言は日本側の拉致解決への希求に対する疑念を米側に抱かせると述べ、日本自体がきちんと団結しない限り、拉致の解決は難しいとも主張した。

  24. あき:

    ご参考に戦慄!民主党 <沖縄ビジョン> ttp://www.youtube.com/watch?v=V2m-DU9Ag3c

  25. knnjapan:

     shou様の番組に対する疑問は、私も同じところでそのように思いました。現在の左傾化(自衛官を「人殺し」呼ばわり)と政治不信は、戦争前夜に似ています。それに、未だに日本が情報戦に弱いことも大問題でしょう。これでは様々な政治工作にまるで対抗出来ず、スパイによる撹乱・離反など、やられ放題です。

  26. yutakarlson:

    ■NHKスペシャル/シリーズ JAPANデビュー"天皇と憲法"―NHkまた酷い偏向報道!!こんにちは。連休中の5月2日に放映された、NHKスペシャル JAPANデビュー"天皇と憲法"は、また酷い偏向報道でした。この番組をあまり予備知識のない人が見たとしたら、大日本帝国憲法否定、日本国憲法否定、天皇制否定という流れに何の違和感もなく同調してしまうことでしょう。無論この番組では、このようにはっきりとはいっていません。あくまで、視聴者に考えさせているような体裁を繕いながら、結局は、天皇制否定に誘導しています。とんでもない偏向報道であり、このようなことを繰り返すNHKは最早国民のための公共放送とはいえず、解体すべきものと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。