減税後の消費税12%案の出どころ
インターネット上に、自民党の黒崎祐一候補(新人・東京二十七区)が二年間の食料品目消費税率0%後に同税率を十二%へ引き上げる案を「聞いたことがある」と述べた動画が出回っています。党の新人候補にこのようなことを吹聴したのは、一体何者たちでしょうか。
私が聞いているのは、私が以前から「外食産業を滅ぼす」と警告してきた初案について、ようやくこうした声が日の目を見るようになり、高市早苗首相が「速やかに国民会議を開いて(飲食店事業者の免税についても)検討する」と述べた通りに、且つ経済効果を見極めて「二年間の時限措置を延長する可能性もある」とのことでした。
その中で自民党議員から消費税率十二%の話など出たことはなく、当該案が実在するなら聞いた議員と知らされていない議員がいることになります。新人の黒崎氏に吹聴したのは、恐らく同じ東京都内の選挙区にいる当選回数の多いどなたかでしょう。
高市内閣から見ていわゆる「外様」や、長らく党の中心から外れていた人を除けば、松島みどり氏(東京十四区)が最も怪しいことになりますが、彼女も一体どこからそのような話を聞いたのでしょう。
この「騙し討ち」のような案については、自民党税制調査会の井林辰憲幹事(静岡二区)もどうやら吹聴しているらしく、やはり出処は党税調です。党政務調査会ごと大きく刷新した高市首相にとって危険なのは、以前にも申しましたが財務省に外堀を埋められ、党税調の結論が高市首相の考えから乖離したものになることでした。
早速その気配を感じさせるこうした話から、今や中革連の野田佳彦氏が首相時代に決めた消費税率八%、十%への引き上げ(改正消費税法)を二度も保留した安倍晋三元首相がその直後に「森友問題」を捏造されて身動きが取れなくなり、引き上げへと舵を切るわ、財界の要請に屈して「移民」という言葉を使わない事実上の移民政策へ突っ込んでいくわ、政権が次第に新自由主義へと荒廃していったのを思い出させます。
十二%案の噂が第五十一回衆議院議員総選挙の投開票日前に出たのは、不幸中の幸いであり、仮にも財務省と党税調の出鱈目が「あるとすれば」私たち国民がそれを徹底非難して抑え込むことです。なんなら追加の争点にしても構いません。
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しかしながらこの噂が真実味を帯びているのは、減税で財政不安を煽る為替市場の動向であり、昭和六十年九月のプラザ合意が招いた円高不況以来となる収束局面(円安傾向)がさらに加速すれば、減税効果を打ち消すほどの(円高で増幅した輸入品依存が原因で)物価上昇に繋がる可能性があることです。
財政破綻のしようがないほど実はお金が有り余っているわが国に緊縮財政を迫る財務省と、その栄転(天下り)先である国際通貨基金(IMF)らが内需回復を阻み、さらにお金を貯め込んで「日本国民のためには使わせない」ようにしていることは、いわゆる「高市減税」を非難する海外報道とその傀儡報道からもわかります(讀賣新聞社記事を参照)。
一月三十一日の神奈川県川崎市内での演説で、高市首相が「外為特会(外国為替資金特別会計)の運用、今ほくほく状態だ」と言及した(朝日新聞社記事を参照)ことへの批判報道も同様です。円高の収束を内需回復の推進力にできるか、それともただ嘆いて終わるかは、為政者の政策次第でしょう。
為替変動の利益・不利益は、円高でも円安でも生じます。これまで円高の利益をとった結果、製造業の海外流出でわが国の生産力が低下し、あちこちで首を切られた国民が路頭に迷った凄惨な時代を経て、そのくせ人手不足を理由に労働者移民を大量受け入れしてきたのですから、私たち国民が高市首相に政策の大転換を求める流れは、決して間違っていません。
一日投開票の埼玉県川口市長選挙では、在日クルド人や中共(支那)人問題で半ば対応拒否の姿勢をとった奥ノ木信夫前市政(自民党系)が嫌悪された影響からか自民党候補が落選し、無所属の岡村ゆり子元県議会議員が当選しました。投票率の高さ(前回の倍以上)と投票結果を見ても、私たち国民の「移民じゃなくて日本人を育ててくれ、守ってくれ」という声が圧倒的多数なのです。
一月二十八日記事で申した財界の体たらくと官界の操縦に立ち向かう政権がよいのか、それとも中共依存の財界に従い、官界に抗せる論理武装すらできていない政権がよいのか、それをこの選挙で私たちが決めるのです。



