高市内閣、信用できぬのはコイツ
韓国ソウル特別市鐘路区の地下鉄「東大門」駅付近の交差点で二日夜、日本人観光客の母娘が泥酔状態で運転していた三十代の男の車にはねられ、母親が亡くなられた痛ましい事故は、さすが北韓(北朝鮮)工作員の大統領(李在明氏)が飲酒運転で逮捕されたことのある国だ、と改めて思い知らされました。衷心よりお悔やみ申し上げます。
その韓国では、十月十三日記事で取り上げたカンボジア(柬国)での悲劇について、四日記事の後段で扱った続報がありながらわが国ではまるで報じられません。と、申していたところ昨日突然、柬国で日本人十三人が拘束されたとの情報が政府よりもたらされました(時事通信社記事を参照)。
やはり特殊詐欺の拠点で韓国人らと共に日本人も従事させられていたか、詳しいことは不明ですが、ちょうど前日の四日記事でそのことを指摘したばかりでしたから、東南亜に拡がる中共(支那)人犯罪集団の暗躍に政府単位で厳重な警戒を要します。
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最新動画【日本人ファースト】【人権】中国はなぜ「人民ファースト」じゃないの?
日本人拘束の事実だけを記者会見で述べたのは目下、野党が参議院議院運営委員会への出席を拒否するなど抵抗の対象になっている佐藤啓内閣官房副長官です。佐藤氏と言えば、安倍晋三元首相暗殺事件の現場(奈良市)で当時初出馬の参院議員選挙候補者でした。
どの記事で、とは敢えて申しませんが、かつて私が「総務官僚上がりを鼻にかけて偉そうに(被害あり)」と批判した佐藤氏の唯一の美点は、高市早苗首相の応援だけはするだろう、ということです。それで官房副長官に就けてもらえたのでしょうが、議会の混乱を招くだけなら引きずり降ろせばよい、という程度の大した男ではありません。
そこで改めて、高市内閣の閣僚を見渡してみましょう。まず、十月二十四日記事の後段で申したように片山さつき財務相のことは、現段階で見直しました。
そして、私がかねてより「偉そうにも程がある」と嫌ってきた茂木敏充外相ですが、最近ご本人が自民党内で嫌われているのを自覚してかユーチューブ・チャンネルを開設し、新たな一面を知ってもらおうと(議員事務所が)努力しているようです。
亜州太平洋経済協力会議(APEC)で「珈琲がおいしい」と言っている動画が大変人気だそうですが、もう一つ、安倍・菅・岸田内閣で外相だったころに朝日新聞社記者の質問に「何時代のことを言ってるんですか? 明治時代ですか?」などと言い返す動画(こちらを参照)も、高市内閣の発足で大変評判がよいと聞きます。
しかし、ここにこそ茂木外相の「偉そう」「感じ悪い」がにじみ出ており、対象者が頓珍漢な質問をした朝日の記者だから褒められているものの茂木外相は、全方位に対してこの態度なのです。要するに頭が良すぎて嫌味なのでした。
よって高市内閣には必要な頭脳ですし、中共に対しても毅然と言い返す働きぶりから、一旦これまで茂木外相を批判してきた態度を改めます。うまくすれば高市首相の次を担えるお方かもしれません。
ところが、小泉進次郎氏に対する世間の評価が「防衛相になって顔色が変わった」などと好意に転じつつあることには警戒します。実は日常的業務が致死的と申してよい防衛相の職務に、自分で考える能力のない小泉氏がただ言われた通りに動き、話しているだけだということを忘れないでください。
問題なのは、それに慣れてきたころでしょうか。外部にそそのかされて自分で動き始めた時が危険です。防衛相の立場で何を言い出すかわかりません。
一方、自民党を見渡せば、昨日記事で言及した岸田文雄氏の登用に加え、総務会(有村治子会長)が日本維新の会の主張する議員定数の削減について議論する新組織の長に、加藤勝信前財務相の起用を決定しました。
つまり、面倒なことはすべて「小泉を担ごうとした連中」にやらせるというわけです。二日記事で指弾した党税制調査会の小野寺五典会長が本当に裏切るかどうか注視しなければいけませんが、人事はほぼうまくいっているのではないでしょうか。
いよいよ高市政権が内政の課題に取り組みます。どこまで何をどう実現できるか、厳しい目で見守ろうではありませんか。



