米露会談で見えた愛国と売国の差

皇紀2685年(令和7年)8月17日

プーチン露大統領がアラスカでソ連兵の墓に献花 首脳会談後に訪問、両国の結束を象徴

ロシアのプーチン大統領は15日、米アラスカ州アンカレジでトランプ米大統領との首脳会談を終えた後、フォート・リチャードソン国立墓地を訪れ、第2次大戦時に死亡した…

(産經新聞社:産経ニュース)

 米露首脳会談の前に、どうしても注目してほしいのがこれです。米アラスカ州アンカレッジ自治市のフォート・リチャードソン国立墓地に眠る九名の旧ソヴィエト連邦共産党軍兵士の御霊に頭を垂れたウラジーミル・プーチン大統領こそ、すべて露国民にとってあるべき為政者の姿です。

 露国は一時、ユダヤ人が生み落とした共産主義に騙され、侵されましたが、のちにこれを駆逐しました。わが国も、旧ソ連時代の露国人には言いたいことが山ほどありますが、かつてソ連、中共(支那)と北韓(北朝鮮)に対するわが国左翼・極左の「何をしても擁護」枠から露国が外され始めたのは、左翼を斬り捨てて愛国主義を全開にするプーチン大統領のことが気に入らないからでしょう。

 今日の軽薄な「ウクライナ支援」の声は、そのような左翼・極左の世界的連携によって扇動されています。ウクライナの被害だけを大写しにし、露国兵がウクライナ軍兵士たちに惨殺されまくっていることには、まるで触れません。

 そのような中、愛国者どうしの首脳会談が開かれました。昨日から溢れかえる「成果なし」「終始プーチン大統領のペース」といった評価を鵜吞みにしてはいけません。

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 最新動画【C国に抗議】実は共産党軍は日本と戦っていない?~日本改革党・せと弘幸候補

 まず、ウクライナ大統領の地位に居座り続けるウォロディミル・ゼレンスキー氏がこの場には来ず、英国を訪問したことに注意してください。英労働党のキア・スターマー首相と会談しました(英BBC日本語記事を参照)。

 つまり、ウクライナ侵攻利権に英国が「噛んでいる」ことがこれでわかります。ウクライナのお笑い大統領が慌てて駆け込んだ先は、国家主席が目下行方不明の中共ではなく英国でした。

 ゼレンスキー氏がこのような行動に出ざるをえなくなったのは、まさしく米国がドナルド・トランプ大統領に交代したからです。ゼレンスキー氏に「ウクライナ侵攻を露国にけしかける」よう煽ったのは、日本人大虐殺の贖罪すらしない米民主党のジョー・バイデン氏(前大統領)でした。

 プーチン大統領が共同記者会見で述べたように、私たち人類は、またも米民主党に騙されて「する必要のない戦争」を始めてしまったのです。大東亜戦争はフランクリン・ローズヴェルトに、ウクライナ侵攻はバイデンに……。

 ウクライナ国民を戦禍に巻き込んだゼレンスキー氏は、文字通りの売国奴です。やむを得ず当時訓練を侵攻(実戦)へ切り替えるよう軍に命じたプーチン大統領は、祖国防衛の決断をしたにすぎません。

 もはやゼレンスキー氏は、米露の提案を受け入れるしかないでしょう。それが決まった首脳会談でした。

 一方、露国軍がなぜ北海道色丹島北方の海域で「射撃訓練を実施する」とわが国政府に通告して航行警報を出したりするのでしょうか。

 これは、先月二十八日付で通告され、即日外務省が抗議したというのですが、千島列島近海の訓練で露国が航行警報を出すのは、突如として本年に入って三度目です。現政権の石破茂氏なんぞプーチン大統領の足元にも及ばない「出来損ない為政者」だからこの事態を招いた、と申せましょう。

 プーチン大統領が日露講和条約の締結に心血を注いだ安倍晋三元首相と会談を重ね、あと一歩というところで結局引いたのは、以前にも指摘しましたがプーチン大統領が期待したほど安倍元首相が「従米から脱却しない」まま自由貿易の促進へと舵を切ったためです。プーチン大統領は、国家の自立を守れない新自由主義者を一切信用しません。

 彼をどうしてもわが国の左翼・極左が嫌悪するのは放っておきますが、右派・保守派が全く評価しないのを私は、とても情けなく思っています。「露国人は平気で約束を破る」という大東亜戦争末期のことなどに拘泥し、プーチン政権を正しく分析できないのです。

 イスラエルのパレスチナ侵攻についても同じですが、保守層の無理解、或いは誤解が世界的混乱に拍車をかけており、ますます左翼・極左を「図に乗」せていることに気がついていません。

 私は、たとえ(講和不成立のため)未だ敵国であれ愛国者を信用します。売国奴は、何度でも保身のために嘘をついて人を裏切るため、まるで信用できません。

 わが国現政権は、売国奴の見本市であり、そもそも「世界平和」を謳いながら露国に和平案(停戦合意)も示せない、何もしていない連中が口にする「戦争の反省」ほど一ミリたりとも信用できない戯言はないのです。

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