「高市首相」いつどう出すか

皇紀2684年(令和6年)11月8日

「安倍元首相すらしなかった」参院人事が自民党内に波紋…石破内閣は岸田元首相の “傀儡” いびつな権力構造とは

 首相指名選挙が予定されている11月11日の臨時国会の開幕を前に、自民党は体調不良などを理由に辞任の意向を示している尾辻秀久参院議長の後任に、現在、参院議員会長を務める関口昌一氏を推すことを6日の総会で決めた…

(FLASH|光文社)

 昨日自民党本部で開かれた両院議員懇談会ですが、十一日から始まる予定の臨時国会で本年度補正予算案が可決したのちに自民党評論家の石破茂氏の退陣を要求する声が上がりました。諸先生方、お疲れ様でした。

 二時間を予定していた懇談会は、三時間にも及び、現行の「岸破森進次郎政権」側による現状維持(石破内閣の継続)を確認するのに手こずったのは事実です。ただ、石破氏の責任を追及する側にも或る考えがありました。

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 それは、第五十回衆議院議員総選挙で大敗を喫した石破氏を使い捨てても、決して高市早苗前経済安全保障担当相を「使い捨て」にしてはならないというものです。

 高市前担当相は五日、懇談会を前に先の党総裁選挙で自身を応援してくれた議員らと東京都内のホテルでささやかな会食を催しました。二十名程度のいわば「慰労会」でしたが、その場で高市前担当相が「党内で揉めている場合じゃない。このままだと本当に自民党が野党になってしまう」との危機感を示したと言います。

 つまり、高市前担当相を河野洋平氏や谷垣禎一氏のような「首相になれなかった自民党総裁」にしてはならない、それでは意味がない、という決意が議員たちの間で確認されたのです。

 昨日記事で申したように、石破氏が首相のままでは早晩、米国のドナルド・トランプ大統領ともうまくいかず、日米関係が破綻寸前に陥ってそのまま政権が崩壊する、と。

 高市前担当相を「真打」にする算段は、麻生太郎元首相も熟考されているに違いありません。私たち国民が、安倍晋三元首相の「対トランプ外交」がいかにすごいものだったか(昨日記事コメント欄にいただいた読者の方の引用を参照)を思い知った時、自然と高市前担当相を次期首相に求めるでしょう。

 光文社らしい「安倍元首相すらしなかった」などという書き方で、岸破森進次郎政権の横暴を指弾しているうちは、自民党の少ない議席で「高市新政権」が潰されてしまうかもしれません。これは、別の読者の方も指摘されている通りです。

 参議院の党役人事で中曽根弘文元議員会長が議長候補にも挙げられなかったことといい、選挙対策委員長代理で小泉進次郎氏(前選対委員長)と同じ「戦犯」の一人だったはずの木原誠二氏を委員長に平気で据えたことといい、岸破森進次郎政権のやっていることは、議員選出に於ける私たちの民意を愚弄しています。

 石破氏は昨日、勝利宣言後のトランプ次期大統領に電話で祝意を伝えたそうですが、自ら「初めて話した」と脈がないことをあからさまにし、通訳を介してわずか十分でそれは終わりました。やはり全く相手にされていません。

 このままでは、来夏の参議院議員選挙でも自民党が大敗するでしょう。それを避けるには、そもそも国民民主党に押されて減税や財政出動をバタバタと議論し始めているようではお話にならず(自民党として自らこれらを主張すべきで)、私たち国民の「聞くべき声」をよく見つけることです。

 それは、十月九日記事に指摘しました。一言で「民意」と申しても聞かなくてよい声に右往左往し、議席を減らすような政党に与党は務まらないのです。

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『「高市首相」いつどう出すか』に2件のコメント

  1. 波那:

    あらあら…ウォール・ストリート・ジャーナルが石破の過去の発言を蒸し返し。

    安倍トランプの蜜月を批判した石破首相の発言、 米メディアに取り上げられて世界的な問題になっている模様
    2024/11/06 23:49
    https://you1news.com/archives/125736.html

    中原 鼎(皇室・王室ライター@NAKAHARA_Kanae
    アンチ安倍こじらせて「トランプ大統領とゴルフをしたり、トランプ・タワーに行ったりする必要はない。日本は手ごわいと思わせることが重要」なんて言っていた石破首相にまたブーメランが飛んできてしまうのか……
    午後7:04 · 2024年11月6日

    銭湯亭フギ@iRDxcLFz1UQbiC2
    返信先: @NAKAHARA_Kanaeさん
    この発言、アメリカも知っているわけでして…
    >一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの見出しはもっと明確だ。
    https://president.jp/articles/-/87184?page=2 https://pic.x.com/TCkEL39pvY
    午後9:44 · 2024年11月6日

    ▽ウォール・ストリート・ジャーナルの見出し

    「米軍同盟の再構築を目指す新指導者が誕生。石破 茂元防衛相は安保条約が不平等と批判」

    本文では、トランプ政権時の2018年に同紙が行った 石破氏へのインタビュー内容を紹介している。

    「ワシントンに全面的な忠誠を誓うだけなら、日本 は無視され続ける」

    「トランプ大統領とゴルフをしたり、トランプ・タ ワーに行ったりする必要はない。日本は手ごわいと 思わせることが重要で、取引のためのカードを用意 する必要がある」

    スケヴェビッチ オンナスキー (Skevevic Onnasky)
    @VApYByidiW60275
    返信先: @NAKAHARA_Kanaeさん
    逆張りしてればウケるから気持ち良かっただろうけど、逆張りを実行する立場になっちゃってほんとお気の毒。
    逆張りする人は上を目指しちゃダメなんだよ。
    午後10:32 · 2024年11月6日

    ミズ@mizhruuuu
    返信先: @NAKAHARA_Kanaeさん
    うらやましかったんだろうな。
    午後8:02 · 2024年11月6日

    らっこたん@ojojoio
    返信先: @NAKAHARA_Kanaeさん
    ほんとに自民党は何でこんな人物を総裁に選んでしまったのか。歴史に残る愚行ですわ。
    午後11:17 · 2024年11月6日

    やクター@doctortt1
    いち早くトランプをたらし込んで友情を築き、「自由で開かれたインド太平洋」構想にアメリカを引き込んだ安倍さんと、数十年遅れのアジア版NATOとかいう妄想を何の根回しもなく初手で披露して呆れられた石破さん、外交能力では100とー20くらいの差がある
    つくづく、何故これをこの時期に首相にした
    ………………
    中原 鼎(皇室・王室ライター)
    @NAKAHARA_Kanae
    アンチ安倍こじらせて「トランプ大統領とゴルフをしたり、トランプ・タワーに行ったりする必要はない。日本は手ごわいと思わせることが重要」なんて言っていた石破首相にまたブーメランが飛んできてしまうのか……
    午後8:10 · 2024年11月6日

    ・またアメ政府半年1年と外交停止になるんじゃないか?
    あの時は安倍総理と何人もの閣僚が世界中を飛び回ってアメに代わって対中に舵を切って行ったのに、安倍総理をころし、安倍派議員を追放してしまったからな敗戦利得者共は。誰が代わりをするのか、英国も政権代わったから仕事しないだろうな。財務省・岸田は安倍の遺産をすべて破壊してしまったのかもしれないね
    ・反日国家の言いがかりに、許してくれるまで謝罪しなければならないなんて言う、自国を貶めるようなトップは、手強い以前に、他国からは軽蔑されるでしょうね。
    ・安倍さんが有能すぎて石破が無能過ぎ
    何だこの差は 自民党は地に落ちた
    ・だから自民党は早くコイツを総裁の座から引きずりおろせ
    ・これに関しては、トランプ当確後に高橋洋一氏が、
    「安部さんと石破の間でのやりとり、関係性については全部アメリカ側に知られている」
    「だから、下手するとトランプは石破に会わないかもれない」ってなこと言ってたからなあ。
    ・石破と岸田の安倍コンプレックスが酷すぎたわ

  2. ナポレオン・ソロ:

    241109―1 今決めねばならないのは今後の日米関係の具体的な構成とその時期です
    遠藤さん お早う御座います ソロです。
    やはり、石破はトランプ氏には相手絵にして貰えなかったと言うか、祝意ダケで他に何も言うべき事が無ければ話は10分も有れば済んで終うでしょう。 之は相手が誰でも同じ事、先ずは相手の興味を惹く様な話題を持って臨まねばならないのに、其れ無しで祝意だけでは、幾ら日本の首相からの電話でも彼も忙しいだろうから、話は直ぐに終わる。

    之はこの先の日米関係を暗示している。詰り、石破はトランプ氏にとって「あちら側の人間」の上、岸田と同じパペットに過ぎないので、色々余計な話をすれば、あちら側に向かって此方の内情を話す様なもので、普通に考えても、余計な話はし無いでしょう。 石破も、祝意位、伝えなければ後で何を言われるか判らないのですが「初めて話した」ってww

    やっぱり、感覚が小学生並みなのですね。或る意味面白いとは思うが、此れが日本の首相ではねぇ。誰が考えても右腕にはなれそうには在りませんね。 本人も今後もパペットに徹する心算でしょうから、そんな気は毛頭無いでしょう。 石破内閣は「総理大臣体験ごっこ」に過ぎないのですから、もぅ之以上は時間と経費の無駄と言うモノです。

    確かにトランプ氏に石破の事を訊かれたら「安倍さんの政敵で、あちら側の人間」ダケで事足りますからトランプ氏としては、それ寄り高市さんと今後の日米関係の方向についての確認、2つの戦争で大混乱状態にある現在の世界情勢への具体的なアイデアの模索、更には日米経済の行方とシナの台湾進攻との関連性等此方は電話では話しきれないですね。

    なので、早期の訪米/訪日は必須のモノに成ります。 でも、遠藤さんが指摘している様にその時、自民党が今の様な単独過半数も覚束ない力不足の状態では、曰く「何も出来ない、何も決められない」状態の儘では、如何に個人が優れていても「宝の持ち腐れ」にしかならないから、勿論、拙速に過ぎては元も子もないし、来年度予算の事もある。

    野党は嫌がらせをやって、与党側に何らかの譲歩を抽き出そうと言う魂胆を持って居る事でしょうから、石破内閣の退陣は予算案可決と同時の解散総選挙で「仕切り直し」が良いと思います。 問題は岸田や菅がドゥ動くかでしょう。 勿論こっちには麻生大明神が控えて御座るので、高市首相のアイシスト・エンジンになってくれると思います。

    なので「派閥解散の暗黙の強制」を無視した麻生さんの面目躍如除と言った処か? 兎に角、未だ石破が総理大臣に居座っている状態なので、何も出来なない、否、今は手の裡を見せるべきでは無いので、何もするべきでないのかもしれない。石破はどうせDS からの指示待ちだが、DS も来年早々1/6の両院総会での逆転の準備に手一杯で、動きは無いでしょう。

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