早くも難民で混乱のドイツ

皇紀2675年(平成27年)9月15日

 http://www.sankei.com/world/news/150914/wor150914……
 ▲産經新聞:【移民ショック】ドイツ、流入制限に向け国境検査を暫定復活 独内相「負担は連帯して分担すべき」

 九月九日配信動画の説明でも少し触れていますが、ハンガリー(洪国)で立ち往生していたシリア難民の大量受け入れを表明した独国は、まさに洪国らを非難して欧州連合(EU)加盟国が均等に難民を受け入れるよう、つまり独国だけに集中しないよう謀ったのですが、この策略には即効性の副作用がありました。

 独国の本音があっという間に明け透けになったのです。わが国はこれをよく見ておかなければなりません。

 結局はこれ以上の流入を制限すべく血税を投入して国境の入国検査を復活させ、かつてナチス党の方針で強制収容したユダヤ人約五万人を虐殺した場所とされる中部テューリンゲン州のブーヘンヴァルト強制収容所に難民を詰め込む始末です。

 連れてこられた難民たちの居心地は決して悪くないようですが、いわく因縁の場所と聞けば気分の良いものではありません。

 その東隣ヘッセン州のフランクフルトでは、トルコの国家主義者と親クルド人派の難民同士がデモで対立し、物騒なものを投げつけ合う事件まで起きています。現地警察は五十人の難民を逮捕しました。

 これが「きれいごとで覆ったそれなりの思惑」が招いた顛末です。わが国はこれを他山の石としなければなりません。

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『早くも難民で混乱のドイツ』に2件のコメント

  1. イェーガー:

    私はスイスとの国境に住んできますが、もともとトルコ、イタリア、クロアチア、ポーランド、ロシア、あらゆる人種が混ざった地域なので、移民が増えたことに(収容所が近所にあります)に住民の反応はとくにはありません。唯一、スイスの入国管理は厳しくなりました。
    深読みかもしれませんが、ドイツ政府としては、何かが起こらない限り、本音の「難民NO」が言えないので、事が起こるのを待ってるように思います。
    ドイツ人も、ドイツ人になった人も本音はNOだけど、今のようなネオナチや、社会の不良分子がNOといっても国際社会に説得力はないので、イスラムどうしの暴力的な事件などは、待ち望んだ内容かもしれません。
    余談になりますが、東北大震災の時に、緑の党を中心に「反原発」一色だった政府、マスコミのあの熱狂的な一体化は、今回は見当たらないし、「困惑している」というのが一番適当な表現です。人々もNOといえるきっかけを狙ってるのでしょうか?

  2. 心配性:

    また世界は「カネだけ出して人は受け入れないのか?!」と騒ぐでしょうが、日本政府は“見えない難民”つまり、ヨーロッパを目指せるほど裕福でも、語学が達者でも、コネがあるわけでもない、シリア国内や周辺諸国の「避難民」を救済するようですね。
    恐らく、経済支援や食糧支援といった形で。

    日本自体が、津波や原発事故、そして度重なる水害による大量の「国内避難民」を抱えていますので、更に国外から避難民を大量に受けれいる事は難しい状況なのかも知れません。
    しかし、遠路はるばる日本へやって来て、既に「難民申請」を行った少数のシリア人さえ難民と認めず辛い思いをさせている現状は如何なものかと思います。
    既に来日した方々だけでも、何とかしてやるべきではないでしょうかね。
    反政府デモに参加していたような人々はブラックリストに載ってしまったかも知れず、今更アサド政権下のシリアには怖過ぎて帰り難いでしょう。

    >これが「きれいごとで覆ったそれなりの思惑」が招いた顛末です。わが国はこれを他山の石としなければなりません。

    ところが、朝鮮半島有事の際には、がっつり受け入れます。
    その後避難民が本国へ帰るかどうかは分からない。(既視感)