独裁のむなしさ分かる映画
平成17年日本公開(前年製作)の独国・墺国(オーストリア)・伊国映画『ヒトラー?最期の12日間?』(原題:Der Untergang = 失脚)は、世界中の賛否両論を巻き起こして大ヒットしたアドルフ・ヒトラー総統率いる独ナチス党の陥落を描いた独TV界出身のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品です。
一種の歴史劇ですから物語の詳細は省略しますが、ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの素晴らしさは特筆すべきものでした。「そこにヒトラーがいる」と観客に思わせて十分なのです。
ただ、スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』にしてもそう(最後に救われたユダヤ人たちが登場する)ですが、最後に証言者ご本人(ヒトラーの秘書を務めておられたトラウドゥル・ユンゲさん)が登場し、ヒトラーの行いを「私たち独国民はよく知りませんでした」と述べられる場面は、まったくの蛇足だったように思います。
ナチス党が政権を奪取したのは、圧倒的独国民の支持によるものでした。確かに、その経済政策には国民の支持を得るに十分なものがあり、結果としてゲルマン民族至上の思想に陶酔してヒトラーの独裁を許していくわけです。
確かに国民は、厳しさも優しさももつ1人の人間としてのヒトラーが首相官邸で何をし、何を言っていたかまでは知りません。だからこそ、本作でその周囲の人々までもが何をし、どのように生き、どのように死んでいったかがよく描かれて秀逸なのです。(やはり最後のシークエンスは要りません)
日本国民の圧倒的支持を得て政権を奪取した民主党ら与党3党は14日、官僚答弁の原則禁止などを盛り込んだ国会法改正案を議員立法で国会に提出しました。これには、占領憲法の解釈を与党議員たちで勝手に行なえるものとし、自民党をはじめとする野党の全党が反対しています。
この改正案には、国会で答弁する政府特別補佐人から内閣法制局長官を除くことや、政府参考人制度の廃止が盛り込まれており、政権与党にとって都合の悪い法解釈や説明をする人間を国会から排除するものです。
果たして、日本の現代版ヒトラーになってしまうのは一体誰なのでしょうか? 民主党の小沢一郎幹事長でしょうか。いえ、本改正案が可決・成立してしまったあとでは、政権が変われば仮に自民党の総理・総裁も独裁者と化しましょう。その末路も哀れだ、と本作は描いています。
そもそも、これまでの占領憲法(象徴的には第9条)解釈も酷いものでした。占領憲法の施行に関する(大日本帝國憲法を改正したものとする)解釈も含めてです。ゆえに、与党議員たちやその御用有識者たちだけで法解釈をこれ以上曲げていくことは許されません。ただでさえ日本はもう曲がっているのです。
のちに私たちが「小沢幹事長が何をし、何を言っていたかはよく知りませんでした」なんぞと言わねばならぬ状態にならないよう、ほんの少し頑張ってみましょうよ!
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▲【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】
文例:「国会法改正案」への反対意見書 *利用、改変可*
皇紀2670年(平成22年)5月16日 2:48 PM
民主党が政権に就いた時、本棚から「我が闘争」を引き出し改めて読み返しました。親衛隊を自分で演じる人に民主党は沈黙、武力だなく選挙と言う「民主主義」を看板にヒトラー役を演じている、違うのは国を売るところが根本的に異なる上、日本国民をユダヤに見たている所が大きく違います。