ローマ教皇に朴大統領は…
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014081800159
▲時事通信:ローマ法王が平和ミサ=元慰安婦の手握る-韓国
二十五年ぶりに韓国を訪問されたローマ教皇(法王)は十四日、朴槿恵大統領と会談しました。その際の映像をご覧になって、著しい違和感をおぼえた方もおられたでしょう。
朴大統領の手を握り、そちらを強く見つめて何か話しかけておられる教皇に対し、当の大統領は報道各社に撮影されることしか頭にないのか、ろくに目を合わさず、正面を向いて笑顔で握手し続けるほかなかったのか、返事もしていません。
仮にも安倍晋三首相がこのような態度をとった場合、私は即座に「この安倍政権も案外終わりが近い」と申すでしょう。為政者が外国からの賓客と接する態度は、なかなか政権の安定度をはかる目安になるものです。
教皇庁には、訪韓を端緒に中共との関係改善を模索する意図があるかもしれませんが、それが容易ではないことを彼らもご存知でしょう。教皇庁の諜報能力を甘く見てはいけません。
ソウル特別市内の明洞聖堂で開かれたミサで、前列に「韓国人慰安婦」だったとされる女性が並べられ、彼女たちを前に教皇が語られたのは「罪を犯した兄弟を完全に許しなさい」でした。
この「兄弟」という表現が、いわゆる「人類みな兄弟」という意味で日本人のことも指したか、或いはあくまで身内という意味であるなら、罪を犯した者に日本人など入っていないかもしれません。
教皇の有する政治性を考えれば、教皇庁はすでに慰安婦に関する吉田証言や朝日新聞社らの捏造を知っており、ゆえに日韓の歴史問題に言及しなかったのかもしれないのです。大統領府はまたも失敗でした。
しかし、もし私たち日本人に対しても「完全に許しなさい」と語られたならば、それができない韓国の政官民を挙げた「反日」は、どう答えるのでしょうか。もはや政権運営の余裕を完全に失った朴大統領に、答える力は残っていないでしょう。