北朝鮮とJアラートで祭り

皇紀2683年(令和5年)6月1日

 北韓(北朝鮮)が打ち上げに失敗した軍事偵察衛星は、昨日記事の冒頭で申した通り国際海事機関(IMO)に事前通告していました。

 通告の初日に打ち上げを急いだ北韓の焦燥は、まさに韓国が五月二十五日、国産ロケット「ヌリ(KSLV-Ⅱ)」の発射に「三度目の正直」で成功したばかりだったことに起因します。それゆえ準備に怠りがあって失敗したのでしょう。

 北韓が自前の軍事偵察衛星を欲しているのは確かで、これを「一号」としていたことから、今後も打ち上げを試みるに違いありません。わが国はその度、落下物などに警戒せねばならず、まるで「空襲警報」のような全国瞬時警報システム(Jアラート)に私たち国民が驚かされ続けます。

 それを、未だに「内閣支持率が下がるとJアラートが鳴る」などと触れ回る人たちがいるのですが、面白いことにほとんどそれは、対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)活動に余念のない左翼・極左の陰謀論者です。

 右派・保守派にも真偽不明なことを主張する方はいますが、前者が極めて滑稽なのは、北韓が弾道弾などを発射する度、テレビ報道が編成予定を変更し、少なからず非日常的騒ぎになるのは、わが国よりも切実な韓国のほうだと分かっていません。昨日早朝も、韓国放送公社(KBS)が予定を変更して速報を伝え続けていました。

 また、わが国と同様に警戒警報が発令され、のちに(ソウル特別市は警戒の必要がなかったとして)誤発信との訂正もあり、一騒動起きたのも事実です。やはり尹錫悦大統領に対して「北風を吹かせようとしているのか」といった批判も見られました。

 しかし、対日ヘイトが「お仕事」になっている差別主義者たちは、逆にわが国のことにしか目がいかない「小さな世界の住人」のため、実は亜州・太平洋の危機や韓国人の安全のことなどどうでもよいのでしょう。世界の中心を日本だとでも思っているのか、或いは韓国映画『工作 黒金星と呼ばれた男』の観すぎか何かです。

マイナ法改正案可決 2日にも成立―参院特別委:時事ドットコム

参院地方創生・デジタル特別委員会は31日、マイナンバー法などの関連法改正案を与党などの賛成多数で可決した。2日にも参院本会議で可決、成立する見通し。改正案はマイナンバーやマイナカードの利活用促進策が柱。来秋に現行の健康保険証を廃止して「マイナ保険証」に切り替えるのを踏まえた対応も盛り込むが、マイナカードに関連したトラブルも相次…

(時事通信社)

 そうした対日ヘイトの左翼・極左がこれまでわめき散らしてでも反対してきたのが、在日中共人と在日韓国・朝鮮人らにのみ認められた(実は人種差別制度であると疑われる)特別永住者が「通名」で登録できないマイナンバーカードの普及です。

 とはいえ、これが多くの国民に歓迎されていないのは、全く別の理由からで、既にマイナカードに他人の情報が紐づけされていたという事故が七千三百件以上も確認されており、保険証情報のみならず銀行口座情報まで他人に情報が洩れていきます。

 また、利権に群がった企業のいい加減さがもたらしたシステム障害もほとんど日常化しており、マイナカードを提示しても保険証情報を読み取れず、窓口で医療費が全額負担となった事故は、全国保険医団体連合会によりますと先月末時点で三百九十三件にも上りました。

 政府・与党は、こうしたことの解決を果たしてから法改正に臨むべきです。何ら問題を解決していないにもかかわらず、私たち国民に「健康保険証を来年秋に廃止するから黙ってさっさとマイナカード作れ」と威張る頭の悪さは、霞が関の利権からくるのでしょう。

 私たちは、こうした行政権力の無策に対し、問題点を提示して解決を迫ります。

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