悲劇…内閣府審議官だった

皇紀2681年(令和3年)10月25日

 昨日は、二選挙区で参議院議員補欠選挙の投開票がありました。その結果は、当初の予想通り山口県選挙区で自民党の北村経夫元経済産業政務官が当選、静岡県選挙区で立憲・国民民主党推薦の山崎真之輔氏が当選しましたが、報道権力や野党支持者たちは、静岡での自民公認候補の敗北のみを取り上げて「岸田政権に大打撃! 衆議院議員総選挙でも自民を敗北に追い込め!」などと騒いでいます。

 しかし、過去のいくつもの言動に著しい問題がある静岡県の川勝平太知事(野党系)が山﨑候補を推しまくったわりには、自民公認の若林洋平元御殿場市長との票差は僅かでした。

 従って両選挙区とも予想通りだった上に静岡で票差が開かなかったことから、むしろ菅義偉前首相から岸田文雄首相への政権交代効果はあったと見てよいでしょう。

 国籍不明な立民の謝蓮舫参議院議員によりますと、岸田首相の背後には安倍晋三元首相と菅前首相がおり、枝野幸男代表の背後には蓮舫議員と辻元清美候補がいるらしいので、どちらに政権担当能力があるかは明白です。

 そもそも蓮舫議員は、岸田首相の背後を見誤っています。菅前首相は岸田首相を推しませんでしたし、安倍元首相は岸田首相の党三役・組閣人事に強い不満を抱いたほど、岸田首相は誰のいうことも聞かずに自身の信条であるバランス重視で政権の土台を作りました。

 確かにそれは大した印象を私たち国民に与えませんでした(一部人事には国民的不満もあった)が、目下立民ら野党がはしゃいでいるような軽薄さとは無縁で、岸田首相らしい上品さと優しさと手堅さがあります。

 立憲・国民民主各党は、比例代表の投票用紙に「民主党」と書かないでほしい旨の呼びかけを支持者たちにしているそうですが、共に略称を民主党とした自分たちの莫迦さ加減をまず反省すべきであり、この程度のことにもつまずく頭の悪い政治家しか未だいない両党は、略称通りあの旧民主党と何ら変わっていないのです。

 そのような連中が揃いも揃って、当初正体不明だった武漢ウイルス(新型コロナウイルス)対策を後回しにして固執した「桜を見る会問題」で、文字通り執拗に追い込んだ酒田元洋内閣府大臣官房審議官のご遺体が、北穂高岳の崖下、落石の下敷きになっていた形で発見されました。

 先月十九日に発生した地震の影響により、北アルプス各地で落石があったようです。ご遺体の発見もその直後で、ようやく身元が判明しました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 珍妙な陰謀論で自民を誹謗中傷する野党支持者たちは、早速「また一人、アベに殺された」などと喚いていますが、それをいうならこれこそ「野党議員たちに寄ってたかって追い詰められ殺された」でしょう。

 いえ、人の死を政争に利用するやり方は、財務省理財局と大阪府の背景陰惨な大ポカをたった三人になすりつけた近畿財務局職員(と安倍元首相と昭恵元首相夫人)の件といい、あまりにも下品だからやめなさいと申したいです。

 この件では学校法人森友学園の旧経営陣も、野党議員らに弄ばれ、訳の分からない自称ジャーナリストにまで上がり込まれて、すっかり社会的信用を失いました。そう仕向けられたのです。

 そのような連中に投票して、私たち国民の暮らしがよくなるはずなどありません。是非この周知徹底を!

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『悲劇…内閣府審議官だった』に2件のコメント

  1. 湊昭光:

    いつも有難う御座います。
    静岡の選挙結果に対する見方に対し少し安堵致しました、なかなか一般的な我々に伝わっていない情報だと思います。 益々のご活躍を!!

  2. 八百万の神の自由:

     岸田総理の「小泉改革以降の新自由主義からの転換」は、非常に評価できる概念(内需不足型デフレの今、公助の積極財政、無くば成し得ないのだが)ですね!

     しかし、この「反、新自由主義」が、保守派に理解されぬのが、謎。
     「天皇を中心とした伝統文化」を重んじるはずの保守が、
    【弱肉強食の拝金、過当(自由)競争、格差拡大、株主至上主義、市場原理主義、労働規制撤廃、国(公)営事業の民営化(各種外資規制撤廃)、自由貿易 、自己責任、等々】の新自由主義を容認してる不思議。

     日本本来の商習慣【近江商人の三方よし、や福沢諭吉の経世済民思想、民の竈(かまど)】等、理想の資本主義とは、かけ離れたモノのはずなのだが…。
     しかも、新自由主義の原因が「財政破綻論」だと国民にも理解され始めているにも関わらず、安全保障を重視するはずの保守派?重鎮と呼ばれる人々が、経済安全保障の理解が鈍い。 
     これじゃ、保守派が、国民多数から支持を集められるはずが無いと思うのだが…
     何とも悩ましき、選挙。