菅次期首相で地銀が潰れる

皇紀2680年(令和2年)9月4日

地銀再編も選択肢 菅長官:時事ドットコム

菅義偉官房長官は3日の記者会見で、地方銀行の在り方について「個々の銀行の経営判断の話になるが、再編も一つの選択肢になる」と述べた。菅氏は「地銀は人口減少で経営環境も厳しく、自ら経営改革を進めて経営基盤を強化し、地域に貢献していく必要がある」と指摘…

(時事通信社)

 旧民主党の菅直人元首相との表記の混乱が生じるなどと新聞社に難癖(?)をつけられている自民党の菅義偉次期首相ですが、それは「スッカラ菅首相」や「空き菅首相」などの表記で「ああ、これは菅直人のことだな。読み飛ばしていい部分だわ」と約一億二千六百万のすべて国民が理解できるので全く問題ないでしょう(笑)。

 英語表記は明らかに違いますし、別に中共人に見分けてほしいと、そもそも日本のほうを(今後一切相手にしない、君たちの共産党国は地図から消えるし)見ないでほしいと思っているのでどうでもよいです。

 しかし、私が「なるべく選ばないほうがいい」と申したように菅内閣官房長官も決してよい首相になるとは思いません。

 時事通信社記事にある通り菅次期首相は、地方銀行の再編に言及しました。一見正論のように見えますが、特にこれに言及した菅次期首相の目論見は、特定の銀行グループに地銀数行を呑みこませる「金融利権」の先行です。

 菅次期首相は既に金融庁と組んでこれを画策し、早くも大手某フィナンシャルグループと話がついているのでしょう。実はこれに日本銀行も加担するのです。

 地銀の特性は申すまでもありませんが、それを失っていくわが国の地方は、つぎつぎと地元の優良な中小企業も潰していきます。優良であれば潰れるはずがないというのは幻想で、黒字経営を続ける地元の商店でも取引銀行に手を引かれればおしまいです。

 地方再生が口先だけだった(どころか加計学園問題でも明らかなように地方を裏切った)石破茂衆議院議員なんぞ論外ですが、菅次期首相でも地方再生はありません。

 まして菅次期首相は、ほぼ財務省のいう通りにするでしょう。経済・財政政策について、全く期待すべき点がないのです。官房長官として官僚の人事を握っていたとよくいわれていますが、彼は例えば消費税率の引き下げなどの経済対策実行のためにその「権力」を行使するつもりはなく、むしろ自身の金融利権を円滑に進めるために使うに違いありません。

 いい加減日銀に現行の金利政策をやめさせないと、地方疲弊の出口が見えないのです。せっかくの量的金融緩和を二度にわたる消費増税が打ち消してしまいましたが、日銀も自身の手(一瞬のカンフル剤にしなかったせい)で台無しにしました。

 もう一つ欲しいのは、地方再生の成長戦略です。それは、農業の法人化(補助ではない収入の安定化)などを中心とした次世代の農家を育てる国家的計画になります。ただ人を地方へ追いやったり、地方を無駄に都市化することは、再生にも何にもなりません。

 せいぜい「南部&竹中Co.」ことクソ「パソナ」の「西村康稔武漢対策担当相(地獄の兵庫九区)の手引きで侵略済みの淡路島へ大移動でしれっと首斬り大作戦」のようなことにしかならないのです。

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『菅次期首相で地銀が潰れる』に2件のコメント

  1. 山田:

    単なる政権継承で何もやりそうになくて、実はすごく重要なことをしようとしてるってところが重要ですよね。地銀合併させて巨大地方銀行ができたら、道州制みたいになってくのかもしれない。

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    菅氏は、秋田の農家に生まれ、上京して工場で働きながら大学で学び、官房長官を経て次期総理大臣ということなので「ジャパンドリーム」を実現した苦労人ですが、地方にとっては必ずしも「優しい総理」ではないのかも知れませんね。
    Go Toも、地方の小規模な観光業者が必ずしも潤っている感じではなさそうです。

    一方、石破氏の地方創生の目玉は、東京一極集中を是正し、21世紀中ごろまでに約300万人の地方移住を実現するというものらしいですね。
    現在東京や首都圏に住む人の多くが「生まれも育ちも首都圏」という人々でしょうから、「首都圏に住んではならない!」と様々なハードルを設けたとして、どれほど多くの人が石破氏の故郷の鳥取県などに住みたがるかは分かりません。
    あと、消費税減税も期待できない気がします。(枝野立民も期待できなさそうです。)