言えばやるなら言おう!

皇紀2680年(令和2年)4月17日

 新型コロナウイルス(武漢肺炎ウイルス)の感染爆発(パンデミック)を受け、改正インフルエンザ等対策特別措置法の規定により安倍晋三首相は昨日夕、緊急事態宣言全国に拡大して布告しました。

 くどいようですがこの種の対策は、まず初めに大きく制限等の措置を出し、状況に応じて徐徐に解除していくのが望ましいのであって、安倍首相の判断はまさに、東京電力福島第一原子力発電所事故が発生した時の菅直人首相と同じ「あとからどんどん制限地域が拡大していく」という最悪の手法です。

 しかし、一つだけ安倍首相を擁護するならば、感染状況から大都市を抱える自治体に宣言布告対象を限定できたにもかかわらず、むしろ一部の国民が、もっとはっきり申しますと東京都や大阪府などからパチンコに興じるような「病人」どもが布告されていない地方のパチンコ店へのこのこ出かけていく事例が多数報告されたためとも申せます。

 とはいえもっと事実に即するならば、創価学会政治工作部(公明党)が国土交通相を人質に内閣不一致をちらつかせてまで「国民一人当たり十万円の現金給付」案の実施を迫ったため、これを「全国民」とするには、宣言布告対象を全国に拡大するほかなくなったからです。

 結果はともかくこの顛末は、緊急事態の決断に於いても「制度解釈」に拘泥してしまう小役人的発想でしか現行憲法(占領憲法)政治は動かないという現実を辛くも証明してしまいました。

 しかしながら、昨日記事で申した後退的予測が強い圧力によって覆ったわけですから、これからもどんどん「ただちにすべきことなのに政府がまだしていないこと」を取り上げていきます。首相官邸に圧力をかけるのは、私たち国民です。

元財務省官僚の山口真由氏 首相の1人10万円一律給付への方針転換を批判「ある意味無責任」|Sponichi Annex

 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が9日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)で、安倍晋三首相が新型コロナウイルス対策として、国民1人当たり10万円の現金を一律給付するため、2020年度補正予算案を組み替える方向で検討するよう指示したことについて「ある意味無責任」だと批判した…

(スポーツニッポン(侮日新聞集団))

 その上で認識しておかなければならないのは、これが小役人の限界だということです。財務省の山口真由元主税局職員は、文字通り入省からわずか二年で依願退官した程度の「勘違い女」ですが、思考回路はいかにも東京大学法学部出の莫迦官僚そのものであり、これと同じ屁理屈をさぞ安倍首相も周辺職員どもから聞かされたことでしょう。

 それでも安倍首相は全国民への現金給付を決めたのですが、もう一度申しますが感染拡大後発国の独国は既に、全国民に約四十万円を振り込んでおり、第二弾があることも告知しています。

 わが国の東大出の優秀な財務官僚は、全国民にお金を振り込まねばならない事態の予測も出来ず、その方法もよく分からず、この程度で面倒だと感じてしまわれるのですね。頭がよいと大変ですね。私たち国民は賢いですから、いうべきをいいましょう。

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『言えばやるなら言おう!』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    この期に及んで政府は、給付は5月末だの、6月末だの、電子マネーで給付するだのとやっているようですが、諸外国の一部では、すでに現金を配り終えていると思います。(ここ重要)
    もたもたしていると「自殺者」が出ますよ?

    之だからカルロス・ゴーン氏に「日本人は何をやるにも決断が遅い」と笑われてしまうのです。

    リーマンの時と、疫病が蔓延している現在では、「危機」の「性質」が異なります。
    今さら貯蓄に回る恐れがどうのとやっていないで、スピード感をもってサッサと配って欲しいです。

  2. きよしこ:

    このような国難において行われるのは「バカとクズの炙り出し」です。4月の10日にもなって沖縄にゴルフに行って体調を崩したにも関わらずサウナにまで入って感染を拡大させたバカの役者崩れ、わざわざ県外のパチンコ屋に行ってそのくせ給付金を受け取ろうと言う人間のクズ、そしてその手の類いの人間には一切苦言を呈することをしない「ある意味無責任」な元財務官僚。コイツらは速やかに給付の対象から外すべきでしょう。この手の馬鹿がもう二度と公の場に出られないように、それこそ我々が声を挙げるべきです。

    あと、内容に賛同するか否かは別として、田原総一朗氏のこの記事は読んでおくといいかもしれません。
    【緊急事態宣言発令後に、安倍首相に会って僕が確かめたこと】
    https://lite.blogos.com/article/450494/

  3. js:

    公明党からの要請で給付となったことについて、プロレスだの花を持たせただのという意見がありますが、実際に信者のほうから相当の突き上げがあったのだろうと想像します。つまり公明党の要望は本物だろうと
    庶民の味方である首相が孤軍奮闘で麻生二階ラインを押し切ったというストーリーがさっそく保守界隈で出ておりますが、そんな勇ましいものじゃない
    ただそうなると外国人にも一律に配るという裏の突合せもあったのだろうということ。官房長官の外国人にも配るというコメント、手を上げたものにという財務大臣の発言も非常に意味深なものに見えてきます。コアな保守層のこの点への反発発言は多く、ひと悶着はあるかもしれません
    純粋に経済の地盤沈下を遅らせる策として考えて、私などはパチンコ廃止論とは別に今はパチ屋にも救済策を施すべきとおもうくらいなので、まあ信者の提案にありがたく乗っかっとけばいいじゃんて考えてしまうのですが、どうなのでしょうね