暑くてもやってはいけない
毎年八月十二日になりますと、どうしても日航機123便墜落事故を思い出してしまいます。また、ああ、お盆なんだな、とも。お盆休みで帰省する人たちをも乗せ、羽田(東京国際空港)から伊丹(大阪国際空港)へ五百二十五人、満席だったジャンボジェットが無残に墜落したのですから。
私やあなたという存在の証明は、億人単位に上る先祖の存在です。よってこの期間に限らず毎日、まずはご先祖様への「おはようございます」の挨拶に始まり、一日を無事に終えれば「ありがとうございます」「おやすみなさい」の挨拶で締めくくります。
つい最近、私の祖父が倒れました。政治家だった母方の祖父は既に亡くなっており、祖母は私が小学生のころに、遠藤家の祖母に至っては私が生まれる前に亡くなったため、私はそのぬくもりを知りません。ご先祖様をさかのぼれば皆、その顔を知る由もないのですが、確かに自分がこうして生きているのですから、感謝せずにはいられないのです。
祖父は古典芸術が好きで、私は多くの影響を受けてきました。よく話し、よく笑う祖父との会話が筆談になってしまった今、私が子供のころによく遊んでもらったことを思い出し、つい瞳を潤ませてしまうのです。そして、母方の祖父母との思い出もよみがえります。亡くなった伯父のことも。
私は今でも、遠藤家だけでなく母方の先祖代代のお墓も訪れます。いつも語り掛けるのは「(私の父と母を、祖父を)まだ連れていかんといてね」。
さて、このままで終わらないのがこのブログの下世話なところです。人の国へ来て何やってくれとんねん!というお話です。これまでにも似たような事件は各地で発生してきましたが、たとえ暑くても決してやってはいけません。あくまで「購入してから」頬や首筋にでも当ててください。