地方選挙候補に質問の方法
昨日記事で「地方選挙に関心をもって」といわれても、どうしたらよいかお悩みの方へ。
まず、地方議会議員候補にせよ、首長候補にせよ、選挙事務所というものが必ずあります。地方選だけに、あなたのお住いの近隣にある場合が多いのです。
そこをにこやかに訪れ、受付の方、これが大抵ボランティアで事務所に詰めてくれているご近所さんだったりするのですが、だからこそ努めてにこやかに「候補者に興味があってまいりました」と挨拶し、あらかじめ書面を用意しておくとよいでしょう。
例えば以下のような具合です。
1 市の水道は、市民の生命線であり、市が責任を持って運営すべきと考えますか?
は い ・ い い え
→ 市の水道を民間に業務委託することはありだと思いますか?
は い ・ い い え
2 災害時の緊急出動に備え、日ごろから自衛隊と市および市民との交流が必要だと考えますか?
は い ・ い い え
というようなもので、答えやすいように用意しておいてください。はっきり申し上げて選挙期間中は、候補者本人が対応する時間などほぼ持たされていません。持たされていないというのは、候補者本人でさえ選挙活動の自由などないのです。活動を握っているのは、選挙対策本部長という、例えば表向きには自治会の会長さんで裏の本体は選挙のプロ(外部から招聘)といった具合だからです。
ですから、あまり政治思想を直接的に問い質すような内容は、裏選対で対応除外とされることが考えられ、あくまで市民生活に直結する問題を問うのが望ましいでしょう。それでもそこはかとなく候補者の思想がにじみ出るものです。
この用紙について、受付の方に「とてもお忙しいでしょうから、簡単にお答えいただけるものにしておきました。どうしても生活に不安があって確認したく、よいお返事がいただけたら必ず候補に投票します」と続け、切手を貼った封筒を差し出して「これに入れて送っていただくだけでよいようにしておきました。ぜひよろしくお願いします」と一礼して事務所を後にするとよいでしょう。
と申しますのも、ほとんど候補者が事務所にいることなど考えられないからです。ご自身の住所・氏名を提供することがお嫌ならこの手法は使えませんが、選挙事務所にすれば住所・氏名を示して訪ねてくる市民のことは信用します。よって邪険に扱われることはないでしょう。
恐らく良心的な事務所であれば、毎夜二十時過ぎに候補者が一旦事務所に息も絶え絶えで戻ってくるなりしたのち、受付をしてくれるような支援者さんが口頭で候補者に訪問と質問の事実が告げられ、ともすれば支援者さんの代筆で回答の確認がなされると思います。大概は「じゃ、私が明日、ポストに入れておきます」といって支援者さんの手で封書が送り返されてくるでしょう。
そこで、あなたがその候補者を評価する番です。もしよければ試してみてください。ただし、これを例えば数十万人の有権者が一斉にやれば事務所が破綻しますので、回答結果の共有を仮にツイッターなどでするとよいでしょう。あらかじめその許可も文書内で得ておくようにしてください。
※ 候補者に直接会えた場合(ミニ集会や街頭演説などを終えてから)は、手短に且つ丁重に質問してみてください。それが最も望ましいです。
皇紀2679年(平成31年)4月14日 1:30 PM
先週から県議会議員と市議会議員の選挙期間が始まったので山奥にある我が家の前も、つい先ほど選挙カーが通って行きました。特に地方の選挙では時に1票の差が当落に大きく関わるので、どの候補者も必死です。
しかし、個人的にはどの選挙においても街頭における演説やビラ配り、ポスター貼りといった資金力が優位に働く選挙活動を全面的に禁止すべきだと思います。
全国的に議員のなり手がいないことが問題になっていますが、その背景には選挙に掛かる費用があまりにも膨大なことがあります。これほどインターネットが普及しているのですから、例えばYouTubeなどに選挙区ごとに各候補者が自らの政策を訴える動画を総務省などの管轄で投稿させてもよいでしょう。SNSもあるのですから、バカみたいに選挙カーに乗って一日中大声を張り上げたり誰が見るのかそしてどれほど選挙に効果があるのか分からないポスターを貼る必要など無くなります。そもそも雨や風で剥がれたり飛んだりしたら迷惑です。
インターネット環境の全面的な活用ができない、あるいはしようともしない候補者および議員など、元より政治家として結果など残せるわけがありません。若者に政治参加を呼び掛けるのであれば、まずは資金力ばかりが豊富な守旧派こそが率先してこの仕組みを変えていくよう行動すべきではないでしょうか?
皇紀2679年(平成31年)4月14日 3:06 PM
いいねぇ。です。