また課税、また徴収の行政

皇紀2678年(平成30年)8月2日

「AERAオンライン限定記事」でおわび

 アエラ編集部は7月27日夜、「杉田水脈衆院議員の顔は『幸せに縁がない』? 観相学で見てみたら…」と題する記事をAERA dot.で配信しましたが、内容が不適切なものであったため、同28日未明に全文を削除しました。杉田議員と関係者の皆さまにおわびいたします。

(AERA dot.(朝日新聞出版))

 財政上の議論を提起した個人をここまで誹謗中傷する報道権力の所業は、まさに弾圧そのものです。このような連中に言論、報道の自由をうたう資格は一切ありません。

 連日この問題を取り上げてまいりましたが、特定の権利闘争を仕掛ける勢力のいうなりに予算を編成すれば、間違いなくわが国の財政は破綻までしないものの圧迫されます。

 私が杉田水脈衆議院議員の書かれた趣旨に賛同したのは、私が以前より提示してきた同性愛・両性愛(全性愛)・性同一性障害・性愛不定の方がたに対する考え(実はわが国の古来からの在り方)を前提としながら、わざわざ何らかの項目を設けて予算を割く必要はないと考えるからです。いえ、むしろ積極的に「危険だ」とすら申しておきます。

 なぜなら、わが国の行政権力が今何を考えているかと申しますと、いわゆる「少子化」にただ怯えて策を練ることもできず、彼らのいう「策」が単に徴税を拡大するほうにしか向いていないからです。

 何度でも申しますが少子化最大のきっかけは、私たち「団塊ジュニア世代」が成人直前にバブル経済の崩壊と内需委縮、スパイラル化するデフレーション(給与下落)に遭い、そこへ消費税率の初引き上げや亜州通貨危機の影響も追い打ちをかけ、そのまま皆が家庭をもって子を産みたくても不安にさいなまれてできなくなったことが大きな原因の一つにほかなりません。いわば団塊世代から引き継がれるはずだった命の営みが大いに寸断されたのです。

 そうであるならば、私たちの心の問題は一旦置いておくとして、行政・立法から見てやらねばならないことは明白であり、それを目指した安倍内閣の経済政策(アベノミクス)は正しかったのですが、いかんせん成長戦略を先に打たないまま日本銀行の量的金融緩和を仕掛けたため、全て失敗に終わりました。

 にもかかわらず消費税率の再引き上げを断行し、再再引き上げをちらつかせたまま新たな徴税項目を設けようという議論しかされていません。日銀はようやく金利上昇を容認しましたが、内需委縮とならないよう緩和の継続を同時に強調したものの、肝心の行政・立法は内需回復とデフレ脱却の策を打てていないのです。

 外務省が推し始めた発展途上国支援のための国際連帯税の導入や、国土交通省から聞こえてくる一般道でも通行料を徴取する将来案などは、愚策中の愚策であり、問題の原因を取り除かずに結果だけを調整しようとするわが国の悪癖そのものと申せましょう。誰も内需を回復して税収を増やそうとは考えていません。

 性愛に関係なくすべて国民の暮らしの向上のために法律と予算があり、それを審議するのが国会議員の務めです。そして、それを選ぶのは私たち国民の務めです。特定の人たちへの利益誘導は、法と予算の不公正を招きます。

 申すまでもなく同性愛者も異性愛者も同じ国民として等しく扱われるべきであり、その差に起因する暮らしの違いは当然あって、男と女の違い、人種の違いなどを認め合うことが「多様性(ダイバーシティ)」なのです。それらの差を無理になくすことではありません。

 よく「差別と区別は違う」といわれますが、実は同じです。蔑視するかしないかが問題なのです。異性愛者が同性愛者を蔑視するような態度は、明治維新以降の基督教的文化(同性愛者を処刑してきた原理主義)の流入から始まった間違いであり、わが国にはなじみません。

 「革新」を気取るただの対日ヘイトスピーチ(反日)一派が煽る権利闘争ではなく、わが国の国柄を保守する考えに基づいて蔑視的差別をなくすべき話なのです。だから特定の権利闘争に伏して不公正な予算を編成することのないよう杉田代議士には頑張っていただきたいと思います。

 杉田代議士をただ非難しているだけの連中のいうことを訊いていますと、そのうち私たちの実質的な可処分所得(早い話が手取り収入)は、あれやこれやの項目で差し引かれてほとんどゼロになるでしょう。

 皆さん、それでいいんですか?

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『また課税、また徴収の行政』に3件のコメント

  1. 山田:

    とてもいい記事だと思いました。

  2. あき:

    区別と差別は同じ? 違うと思いますよ。  あと、誰の心にも色々有るでしょう、あまり、言い過ぎやり過ぎはその心の中迄管理強制することです。 おっしゃりたいことは事は解るんですが、正直同性愛とか、どうでもいいんです、と言うかうんざり。 もう、この話題は結構。
     それより、本当に糞馬鹿官僚共他、国土交通省?創価大臣でしたっけ?一般道でも税金?!って、江戸時代の関所かよ!利口ぶった馬鹿守銭奴しかいない。 
     二階・安倍熱烈支持を、韓国で訴えたそうですけど、何なの?この自民の爺は?何で、日本の内閣政治内政を、特に、支那韓行ってやるの??朝鮮人なの支那人?売国奴?
     支那韓にとって、安倍政権・都合がよろしいんでしょうか?操りやすいのかな。
     屑朝鮮人が、ラオスでやった大規模人災・こんな事まで日本に責任擦り付けようしているんですが?!何時まで、こいつらとつき合わされなければいけないのか?断交すべきし、こいつらが、日本からかすめ取った金を返させたら??

     あと、消費増税なんかやれば、本当に経済は酷い事になり、消費は低迷、不況になります、小売業、生産業(必需品で無い物)は、潰れるところも出るのではないですか?今の、自民創価政府はそれが、目的なんでしょうか?ちなみに、在チョンなどは真面目に働いてませんし、優遇されてますから、どうでもいいんでしょう。

  3. miku:

    世界一金持ちの国は?アラブ?欧米?アメリカ?いいえ、それは我が日本です。20年以上世界一の資産国家であり続けています。なのに・・・国民の暮らしは一向に豊かにならない。なぜか?

    それは、政府がバカだからです。そして国民もバカだからです。財務省という巨悪の権力に、「このままでは日本は経済破綻する(←大ウソ)」と脅され、それを信じた政治家が「無駄を省きます」と公言し、「よくやった!」と拍手を送る国民。

    デフレを解消するには、金融緩和は必要です。でもいくら日銀が金を刷っても、誰かが金を使わなければ、税収は増えません。デフレでは企業は投資しても儲からないので、内部留保します(当たり前)デフレでは将来が不安なので、国民も金を使いません(当たり前)であれば、残り一つ、政府が金を使うしか、デフレを解消する方法はありません。それなのに・・・

    安倍晋三というバカは、公共事業を減らし、緊縮財政を続けているのです。プライマリーバランス黒字化目標を破棄しません(これがある限り予算枠が増やせない)

    ・移民政策 
    ・消費増税
    ・緊縮財政
    ・TPP

    これは全て「デフレ促進」つまり景気を悪くする政策です。しかしこれを熱烈に歓迎するバカ国民、残念ですが、これが日本の大多数の有権者のレベルです。安倍総理はやるべきことをやらず、やらなくていいことは迅速に進めているように思えてなりません。