習近平は江派と金族を斬る

皇紀2677年(平成29年)8月29日

 羽田孜元首相が二十八日、亡くなられました。衷心よりお悔やみを申し上げます。

 いわゆる「省エネルック」しか記憶にない方もおられるでしょうが、一時は小沢一郎衆議院議員と組んでわが国の政治を(結局は悪いほうへ)動かした一人であり、乱世において「平時の羽田」といわれた人が首相に就任したがために短命に終わったことを思えば、(脳梗塞の後遺症もあって)七十代にして一気に老け込み、往時の面影を一切なくしたことと併せて、あまり「ツイてない」政治家だったといえるかもしれません。

 それは、ともすれば自身が靖國神社に参拝する議員連盟に属しながら首相の靖國参拝を全力で否定し、非難し、出身派閥の影響からか中共共産党に対する不要の気遣いに明け暮れ、永野茂門法相(旧陸軍元大尉、元陸上幕僚長)が「私は、あの直後に南京へ行っているが、南京大虐殺はでっち上げだと思う」と述べるとすぐに更迭した(当時は特にこの種の発言に対する言論統制がまだ厳しかった)ような、物知り顔で平然と私たち国民の名誉を棄損し続けたことと無関係ではない気がします。

 目下、そんな羽田元首相によく似ているのが、自民党の石破茂衆議院議員です。

中国次期指導部リスト判明、王岐山氏の名前なし

 中国の習近平(シージンピン)政権が今年秋の第19回共産党大会で発足させる2期目指導部の人事で、最高指導部・政治局常務委員7人の最新の候補者リストに、処遇が最大の焦点となっていた王岐山(ワンチーシャン)中央規律検査委員会書記(69)が含まれていないことが、複数の関係筋の情報でわかった。

(YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 さて、北戴河会議を終えたばかりの中共共産党からなぜ讀賣新聞社へいわゆる「新チャイナセブン」のリストが漏れた、或いはわざと持ち込まれたのかは不明ですが、このリストが正しければ、まさに北朝鮮が中共を口汚くののしり始めたことと深く関係します。

 何度も申しますが習近平国家主席は、北朝鮮に何らの影響力も持っていません。北朝鮮と関係してきたのは、彼が一掃を試みてきた江沢民元主席一派(上海閥)です。このリストを見ても江一派の一掃を進めることは明らかであり、北朝鮮は「完全に関係を切られる」と感じているでしょう。

 讀賣に一早くこのリストがもたらされた理由は、恐らく北朝鮮への警告という意図があるように思われ、よって従前癒着してきた(親北でもある)朝日新聞社が避けられたのではないでしょうか。

 いずれにせよ中朝の決定的な亀裂により、中共が北朝鮮を呑み込みにかかることも考えられ、そうなれば否が応にも東亜は戦乱へ突入します。わが国が現行憲法(占領憲法)のままぼんやりしていてはいけないことなど、語るまでもないのです。

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『習近平は江派と金族を斬る』に3件のコメント

  1. 心配性:

    小池都知事の突然の「追悼文拒否」は、もしかして、何か極東情勢と関連していますか?

    朝日新聞や毎日新聞、そして一部のジャーナリストなどが都知事の「変節」に激しく噛みつきましたが、知事の判断は、「保守受け」を狙っただけの行動なのでしょうか?
    よく分かりません。

    余談ですが、関東大震災当時、私の親族は関東のど田舎に住んでおりました。
    当時彼らは、「朝鮮人」を生まれてこの方一度も目にした事はなかったそうです。
    隣村でも見た事は無く、そのまた隣町でも、いずれにせよその界隈は、実際に「朝鮮人人口」はほぼゼロだったと思われます。

    そんな田舎町に、朝鮮人が住み始めたのは震災後、昭和にかけてだそうです。
    戦後も多くの方が現地に残られ、今や帰化したり、地元住民と結婚して全く目立たずに暮らしているようですから、戦前も戦後も大きな「民族対立」は無かったものと想像されます。

    当時の民族別人口によると、虐殺犠牲者6千余名、或は3万人という数字は大き過ぎると感じますが、いずれにせよ、戦前・戦後のマスコミの無責任な「煽動」というのは恐ろしいものです。
    「反日上等」な某国の『環球時報』の如きがよろしくないというのはそういう事です。

  2. やす:

    とうとう日本は北朝鮮による日本上空のミサイル通過を許してしまいましたね
    日本に落ちなかったからよかったではなくて、これは撃墜しなければいけなかったんですよ
    日本が撃墜しないということは、いつでもミサイルを日本本土に落とせるということになります
    今回の日本の対応には本当にガッカリしました
    ただ今回のミサイル発射は見せかけで、結局グァムはやめてワザと届かないハワイ方向へ飛ばさせて北朝鮮の面目を保たてさせたような気もしますね
    これは遠藤さんが指摘していたように、新たな対話ルートを作って話し合った結果ではないでしょうか
    発射された直後の発表では東北地方に飛んでいると言っていたのに、結果は北海道上空を通過したという全然違う方向を飛んだことにも違和感がありましたが、もしかしたら日本も裏で今回のことは予め知っていたのではないかとも疑ってしまいますが、そうであればミサイル撃墜しなかったことも納得できますが、そうでないなら日本は何も防衛してないことになりますので非常に問題です
    今回のことで北朝鮮は米国と争う気はなく、狙うとしたら日本本土であることがハッキリしたのではないでしょうか
    この状況で支那がどう動くのか、今回ミサイル撃墜しなかったことを支那がどう見たのかが非常に気になりますし、北朝鮮もそうですがそれ以上に支那の方が危険ではないかと私は考えてます
    支那にとって北朝鮮を呑み込むなら今がチャンスだと思いますし、そうなったら次に狙われるのは間違いなく日本です
    そうなっても米国は何もしないでしょうし、結局は日本のことは日本で守るしか術がないことを近い将来思い知るような気がしますね

  3. アンチレッド:

    北朝鮮のミサイル攻撃。

    感覚的に分かり易いように例えてみれば、刃渡り80cmの日本刀が当たる間合いで、相手が刀をブンブン振り回している。まだ当たってないが、いつ斬られるか分からない、斬られるかどうかは相手次第、といった状況だろう。
    法的なことは分からないが、常識的には正当防衛が成立する状況ではないのか。
    ミサイル防衛は言ってみれば、短刀か十手で相手の刀を受け止めるようなものだろう。上手くいくかどうかは腕前というより運次第だろう。
    敵基地攻撃は、木刀を相手の手首に打ち当てて刀を叩き落すといったところか。
    これぐらいは正当防衛の範囲だろう。

    そもそも戦争も、無差別攻撃などではなく、理念としては国家の正当防衛だろう。
    だから堂々と憲法改正(今や遅いが)して、敵基地攻撃を明確に正当化すべきだと思う。