これで内閣が二つ分飛ぶ?

皇紀2677年(平成29年)3月16日

 俳優の渡瀬恒彦さんが亡くなったそうです。衷心よりお悔やみを申し上げます。お兄さん(渡哲也さん)より先に逝かれるとは……。

 たしか早稲田大学から電通入社だったにもかかわらず東映に口説き落とされた渡瀬さんは、深作欣二監督の映画『仁義なき戦い』シリーズなどに出演され、松竹の野村芳太郎監督の傑作『事件』への出演以降、『皇帝のいない八月』へと続き、やがて『戦国自衛隊』『復活の日』『セーラー服と機関銃』など角川映画の大作に欠かせない役者の一人になっていきます。ほかにも『南極物語』『首都消失』『敦煌』『天と地と』という具合に、もはや渡瀬さんのいない大作映画はないといえるほどのペースで出演されました。

 これまでさんざんワクワクさせてくださったことに心から感謝申し上げます。

第3回 救国の提言講演会・神戸「どうなる日本、どうする日本」
 4月15日(土曜日)午後18時より、神戸市中央区の勤労会館(JR三ノ宮駅、阪急・阪神神戸三宮駅より徒歩すぐ)4階にて開催します。万障お繰り合わせの上、ご参加ください。詳細は、後日お知らせします。第4回の東京は、5月開催の予定です。

 さて、中共共産党の全国人民代表大会(全人代=党大会であり決して国会には相当しない)が閉幕しましたが、李克強国務院総理の記者会見(人民大会堂にて)に産經新聞社だけが出席を拒否されたようです。

 しかしながら李総理は、北朝鮮をめぐる情勢が緊迫化していることを認めており、米中の綱引きに発展することを十分予見させました。

 その最中にわが国の国会(主に野党)は、一体何をしているのでしょうか。現職の防衛相が弁護士時代に何をしていたかを問い詰め、もはや本人の記憶にもないであろう第一回口頭弁論(起訴事実や裁判日程の確認程度しか行われない)に夫である主任弁護士の代理出廷をしたか否かを確認して、それが私たちの何の利益になるというのでしょうか。

 http://www.sankei.com/life/news/170315/lif170315……
 ▲産經新聞:【森友学園問題】「閣僚が籠池氏に現金数百万」 インタビューの作家語る

 学校法人森友学園の件は、私が「まず大阪府の松井一郎知事と財務省に聞けばよい」と申しましたが、よもやこれと全く同じことを、出版差し止めの仮処分が出た著作『日本会議の研究』で知られる菅野完氏にもいわれるとは思いもよりませんでした。

 この菅野氏にだけ心を開き、すぐに学園の代理人だった弁護士に「事実誤認」と全否定され辞任までされてしまうような話をするようになった籠池泰典理事長夫妻は、ともすれば現在塚本幼稚園で実施している教育方針を全てやめるようになるかもしれません。

 それを阻止するには、拙コメント欄にご意見をいただいたような皆さんが籠池氏に「小學院開設に絡んでやったことはともかく、或いは園児たちに『安倍首相がんばれ』と唱和させたのもともかく、教育勅語を暗唱させる塚本幼稚園の素晴らしさが変わらなければ、幼稚園自体は応援し続ける」という声を届けることです。

 とにかく「教育勅語に基づく教育」を否定したいだけの野党の無駄話が続いているため、国会が早急に議論し対処すべき諸問題は、捨て置かれています。

 米国のレックス・ティラーソン国務長官の日韓中訪問が始まったというのに、わが国のこの体たらくはどうしたものでしょうか。

 安倍政権がこの火消しに失敗したのは、安倍内閣が震源ではない(事態の早期把握が困難な)ことだったからです。だから大阪府と財務省に聞けというのです。籠池氏が現職閣僚から過去に寄付をもらったという話は、菅野氏がほくそ笑むほど本件とは直接関係がないと思います。

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『これで内閣が二つ分飛ぶ?』に3件のコメント

  1. 心配性:

    籠池氏は、業者への支払いや逮捕を逃れる為に、日本会議ウォッチャーの菅野完氏や共産党と組んだという話もあり、もしそうなら「悪手」と言えます。

    とはいえ、今回の、マスコミの報道で少し違和感を覚えた点があります。

    それは、あまりにも、「官僚」を庇い過ぎているという事です。
    「官僚は、自分では判断できないわけです」「圧力や忖度があれば別だが・・」と、まるで、官僚たちがみな清廉潔白で、不正や天下りとも無縁の高潔な人格者ばかりで、ご主人様の為に奔走する‶忠義の輩”ばかりだと言わんばかりです。

    旧民主党政権時代、官僚は勝手に蠢き、悪さばかりするというので、散々「脱官僚政治」という言葉が叫ばれたのは記憶に新しいのですが・・・

    陰謀論ではなく、単なる個人的な感想に過ぎませんが、時々、日本の総理大臣は、財務省とマスコミが相談して決めているのではないか?と思う時さえありますよ。
    財務省好みの政策を展開する総理が持て囃され、そこから逸脱する人物は、支持率が落ちた途端に「スキャンダル」が投下されて失脚させられる・・・というコースを毎回辿っているような気もするのですよね。

    稲田大臣は、別に悪くはないのでしょうが、マスコミも容赦する気配が全く無いので、最終的には辞任して一旦退くという形になるのではないでしょうか。
    少々気の毒ではありますが。

    大臣の仰った「失礼」の中身について色々と「推測」がなされているようです。

    セクハラか?とか、公衆の面前で散々罵倒された事が原因か?とか、弁護士時代の怖い話も出ていますね。
    稲田夫妻が担当した裁判の結果に不満を持った籠池夫妻側が、「恨みつらみ」を込めた物騒なファックスを大量に送り付けて恐怖を与えたとか、、、知りませんけれど。

    今回の騒動をきっかけにして保守派が「一斉に手のひらを返した」とお怒りになる方も多いですが、保守派が全員「籠池ファン」だったわけはなく、人それぞれだと思います。

  2. きよしこ:

    あまり外見が似ていないからか渡瀬さんが渡哲也さんの弟だということを私が知ったのは、ほんの15年ほど前のことです。人によっては、今回の訃報で初めてその事実を知った方もいるかもしれません。
    映画では『仁義なき戦い』でしか拝見したことがありませんでしたが、7年ほど前でしょうか、『やまない雨はない』という、妻を病気で亡くしてから鬱病を罹患した気象予報士の苦闘と再生を描いた単発ドラマを、偶然目にする機会がありました。普段はドラマなんぞ全く観ないのですが、渡瀬さんの演技があまりにも素晴らしく、結局エンドロールまで見てしまったのを思い出しました。劇中、ロケ先で病気の妻を思い堪え切れず号泣する場面は、危うくもらい泣きするところでした。こういうことを俳優さんに言っては失礼なのかもしれませんが、どう演技しても人柄の良さだけは隠しても隠し切れなかったように思います。
    先日の松方弘樹さんに続き、「強くて優しい、男も惚れる男」がこの世を去り、とても寂しいです。
    彼らのような大スターとは真逆の、「男のカス」のような連中ばかりがテレビ画面を占拠し跋扈しているのは本当にウンザリします。「じゃあオマエはどうなんだ」と問われれば、言葉に詰まってしまうのですが・・・

  3. dandy:

    お久しぶりにコメントさせて頂きます。

    結局の所、森友学園の騒動、この安全保障上危機迫る状況に合わせてぶち挙げられた、時限爆弾が仕掛けられていたわけです。

    篭池前理事長、脇が甘かった。
    反日勢力に付け入る隙きを与えてしまったということです。

    いけなかったのが、遠藤さん仰る「或いは園児たちに『安倍首相がんばれ』と唱和させたのもともかく」であり、それにより「全て仕組まれたものであり、彼の懐に飛び込むというのも(飛び込みやすそうだと思われたことから)」という理由は、籠池前理事長が安倍首相の個人崇拝とも受け取られてもおかしくないほど、政治家個人を教育機関を使って公言してしまっていたためです。これほど印象操作で使いやすいネタはありません。潜入した工作員は爆弾を大爆発させるまでネタを少しづつ貯めていたのでしょう。

    これが、園児たちに教育勅語を暗唱させている範囲のことであれば利用される可能性は少なかったでしょう。そこの一線を超えて自身の政治的表明に園と園児を利用してしまいました。

    私などは常々、政治家個人を「応援する」というニュアンスを遥かに上回る、「崇拝」にも受け取られかねない表明に警鐘を鳴らしてきました。

    今、篭池氏から「安倍首相から100万円」云々などの話が出ていますが、これは塚本幼稚園にとって事実であろうが嘘であろうが、もうどうでもいい話になってしまいました。

    建設費の申請金額が、申請する所によって違うことの疑惑も晴らされないまま有耶無耶に終わるに違いありません。これは適法であるならば、完全に売る方側(財務省、大阪府)の責任問題であり、学園側を陥れたい人間とってはそれを晴らす必要は全くありません。疑惑を掛けたまま晴らさず放置して終わらせるでしょう。

    これほど連日テレビに晒されますと、これからも教育方針を変えずに幼稚園を継続していくことが経済的に困難になるかも知れません。

    我々の界隈では理解出来る状況の話でも、ノンポリのそれほど政治的意識の無い大半の人達から見れば、「森友学園の幼稚園は異常な幼稚園だ」という認識がすでに刷り込まれています。これは我々が何をどう言おうが問答無用に現実です。試しに身近なノンポリっぽい方に意見を聞いてみれば良いでしょう。少なくとも私の周りでは殆どが上記の「異常な所」という認識です。

    今回一番の被害者は
    園児達であり、
    卒業した園児たちであり、
    これから幼稚園に入園、小学校に入学しようとしていた園児、児童達であり、
    その保護者の方々です。
    大局も大事ですが、これからの我が國を担う若い芽が潰されている事を、どれだけの方がイメージ出来ているでしょうか。木を見て森を見ず、という諺は適切ではありませんね。今は小さな木となる芽(園児達)も、ゆくゆくは大きな森となる存在であり、大事です。

    あと我々が出来ることは、「教育勅語を暗唱させる塚本幼稚園の素晴らしさが変わらなければ、幼稚園自体は応援し続ける」ことしかありません。