台湾蔡英文新総統の注意点

皇紀2676年(平成28年)5月21日

 もう本当に東京都の舛添要一知事に関する情報にはうんざりされているかもしれませんが、読者の方のご指摘通り、彼が仮に辞めさせられるとしても次の知事を誰にするかが問題です。

 実は自民党内では既に名前が挙がっているそうで、それほどまでに(十八日記事で申しましたが)自民党はもう舛添知事を庇わないということに他ならず、しかしながらその名は私が「最も嫌いな」と申して構わない某衆議院議員であり、たとえ「何もしない人が知事になっても大丈夫なのが東京都」とはいえ賛成しかねます。

 むしろ確かに何もしない(知事としての職責のみを淡たんとこなす)人であれば構いませんが、この「出馬要請を受けるとも思えない某(受けるな!)」や舛添知事のような目立ちたがり屋は、余計なことをするので困ります。前回選挙で極左団体が推した日本弁護士連合会元会長のような人物と同種の類いです。

 それにしましてもテレビ報道などでは、相変わらず舛添知事を「辞任すべきでない」と庇う人が多いそうで、昨日記事で再確認した都有地の不透明な使途に関する方針を実現させようとする力が働いているのではないでしょうか。

 自公連立与党に見放されたと知った舛添知事は二十日の会見で、前回より明らかに神妙な面持ちで登場しましたが、このような力に支えられて「何とかまだやれる」と考えているかもしれません。彼は安倍晋三首相が、恐らく参議院議員選挙と都知事選挙のダブルを嫌悪するであろうと踏んでいるのでしょうが、意外とそれは分からないものです。

 http://www.sankei.com/world/news/160520/wor160520……
 ▲産經新聞:【台湾新総統】演説に関係維持のキーワードなく、中国「未完成の答案だ」と不満表出

 さて、ようやく台湾の蔡英文新総統が二十日、就任しました。その演説を指して「未完成の答案」などと揶揄した中共の国務院台湾事務弁公室(共産党台湾工作弁公室)は、あまりにも典型的な中共共産党的解答で、一体何様なのかと首を傾げずにはいられません。

 蔡総統の演説について、産經新聞社記事は中共との関係に一切言及しなかったような書き方をしていますが、実際には台中対話の必要を口にしています。

 一月十六日記事で申しましたが、蔡総統は現実路線のいわゆる「安全運転」派です。現状に満足してわが国が台湾に何もしないでいると、いとも簡単に袖にされてしまうでしょう。

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『台湾蔡英文新総統の注意点』に1件のコメント

  1. やす:

    次の都知事選へ向けての候補者を考える度に田母神さんの逮捕は本当にもったいなかったなという悔しい思いにかられます
    もし今都知事選で田母神さんが立候補すればかなりの確立で当選できると思います
    そうなっても田母神さんでは、また舛添知事と同じで金銭問題で揉めて辞任するんじゃないかと言う人も多いかもしれませんが、マクロ的な視点で見ると、結局の所左翼と言われる人達の攻撃を防ぐ努力が保守側に足りなかったという一言に尽きると思います
    日本がこれまで左傾化してきたのは戦後教育の問題だけじゃない、保守側の責任でもあるんですよ
    だから今のままでは例え保守側が都知事に当選したとしても、結局潰される可能性が高いでしょうね
    だからこそ保守を守る努力が保守側に求められているのではないでしょうか
    田母神さんの逮捕なんかは、日本が右傾化してきたとはいえ、まだまだ左翼側の力が強いことを表していると言えるのではないでしょうか
    そう考えれば某チャンネルのM氏の対応はあまりにも無責任であり、東京都の未来を奪った責任を取ってもらいたいぐらいです
    今こそ強くて正しい人が立候補してくれることを願います