サウジ、イランと国交断絶
http://www.sankei.com/world/news/160104/wor160104……
▲産經新聞:サウジ、イランと国交断絶
まずサウジアラビアがイスラム教シーア派のニムル師ら四十七人を処刑したことに端を発し、イランの首都テヘランで二日から三日未明にかけ、抗議する多くのイラン国民がサウジ大使館を襲撃した結果、サウジ側が一方的にイランとの国交断絶を発表するに至りました。
端的には、スンニー派とシーア派の対立に見えますし、その通りでもあるのでしょうが、一貫してサウジ側の苛烈な反応は、決してそれだけのことではないに違いありません。
まだ不確定要素の大きい情報ですが、そもそも私がほぼ一年前に当たる旧年一月二十七日記事で、サウジのアブドゥラ・ビン・アブドゥルアズィーズ国王陛下(当時)が亡くなったことを取り上げ、この事態を特に「現下の中東情勢を悪化させる可能性があり、今後何が起こるか分かりません」と申し述べた通りになり始めました。
さらに、私はサウジとISIL(またはISIS=自称「イスラム国」)の不穏な繋がりを指摘し、幾人かの方に「それは状況分析としておかしいのでは」と言われたのですが、私自身はまだその線を捨てていません。今回のサウジの過剰にすぎる一連の行動も、それと関連しているように思います。
イランは平成二十六年末、公然とISを攻撃しましたが、その時点で米国は沈黙していました。しかし、イランと米国の雪解けもまたさまざまな批判がある中、実現へと向かい、中東におけるイランのプレゼンスは今後一層増すかもしれません。今回の事件は、その矢先だったと申せましょう。
なぜなら、露国のウラジーミル・プーチン大統領が旧年末、イランを訪問して最高指導者ハメネイ師と会談し、ISとの共闘を確認したからです。こちらは欧米のIS掃討組とは別の、いわゆる「アサド政権護持派」であり、これでイランを再び「全世界にとって不都合な悪の国家」に仕立て上げたい国ぐにがどこなのか、おのずと見えてきます。
わが国は、残念ながら交戦権を否定された占領統治期の基本法を放置しているため、国際平和に貢献するフリはできても一切役に立ちませんが、安易にイラン側を批判していると情勢を見誤るでしょう。そのことだけは覚えておいてください。
皇紀2676年(平成28年)1月5日 2:38 PM
>イランを再び「全世界にとって不都合な悪の国家」に仕立て上げたい国ぐに
イランは中国や反米・反日団体などとのつながりがありその影響や圧力を受けていますが、それでもイランにはシンパシーを感じる時が多々ありますよ。
不必要に「悪魔化」されているという点で同情します。
アメリカのカリフォルニア州では、今後、中高の学校教育の中で「日本軍の性奴隷強制連行問題」を扱うそうです。
「女性の人権」に対する意識を高める為に、過去の人類が犯した“歴史の過ち”をしっかり学ばせる事が目的だそうです。
だったら、アメリカ軍が絡んだ“性奴隷問題”即ち“洋公主”問題でも学ばせろや、と思うのですが。
シャルリーエブド事件の時の実行犯の一人で立てこもりをした男が、「世界のイスラム教徒は迫害されている、シリアで~、パレスチナで~」と“迫害”の事例を挙げながら、ミャンマーの「ロヒンギャ問題」にも言及したそうです。
ロヒンギャに対する迫害は目を覆わんばかりですが、元凶は大英帝国の「分断統治」に遡ります。
BBCはイスラム教徒と仏教徒の対立を煽り立てずに、ロヒンギャの方々全員を率先して自腹で援助・救済すべきです。