日本人はユダヤ人を助けた
http://www.sugihara-chiune.jp/
▲映画『杉原千畝 スギハラチウネ』公式サイト
十一月三十日記事で申したように、本日より映画『海難1890』が全国公開されます。是非ご覧ください。
ところで、本日もう一本の注目作が公開されます。それが映画『杉原千畝 スギハラチウネ』です。杉原氏のことをご存知の方も多いと思いますが、大日本帝國外務省職員であり、諜報活動に携わり、独国の迫害から逃れた多くのユダヤ人を査証(ヴィザ)の発給で救った人物でした。
日独伊同盟下のわが国にあっても「独ナチス党の対ユダヤ人政策にまで日本が同調しているわけではない」とし、外務省訓令違反の杉原氏は事実上見逃しを受けたと伝えられています。
一方、外務省内の評判は最悪だったとも聞こえてきますが、私に言わせればほとんど「嫉妬」に似た感情で彼らは杉原氏に冷淡だったのではないでしょうか。
そのせいで、米国がオスカー・シンドラー氏の物語を映画化してから実に二十二年も遅れたのです。わが国がユダヤ人を人道上助けたという国際社会へのアピールが遅れたことは、さまざまな政治的混乱に拍車をかけたとも申せましょう。例えば中韓が騒ぐ歴史問題です。
どのように映画化されているかは分かりませんが、実は私は杉原氏の物語を一刻も早く全世界公開向けの映画にすべきだと何年も前から考えていました。
そして、本作のチェリン・グラック監督はなんと和歌山県のご出身です。これまで『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の脚本や米国ユニット監督などを務めてきた人物で、一部では製作が難航していたとの噂も側聞しますが、こちらもよければ是非ご覧ください。
しかしながら本年は、まだ映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の公開を十八日に控えています。恐らく自分はどれも観られないまま悔やんで終えそうです。
皇紀2675年(平成27年)12月8日 6:44 AM
ひとりの日本人が、世界を変えた――。
激動の第二次世界大戦下
日本政府に背き
命のヴィザを発行し続け
6000人にのぼる
ユダヤ難民を救った男の
真実の物語
この映画のポスターを見ると、日本政府は当時リトアニアの日本領事館に副領事として勤務
していた杉原千畝に対して、「ユダヤ人に通過ヴィザを発給するな」と命じていたことになる。
日本政府がユダヤ人への通過ヴィザを禁じていたことは「真実」なのか?
NO! 断じて、日本政府は通過ヴィザの発給を禁じていない。禁じていたのは「アメリカの
入国ヴィザを持たない人に対しては、通過ヴィザを発給してはならない(ナホトカやウラジオ
で船に乗れない)」というもの。
この映画は「真実の物語」どころか、当時の日本政府を悪者に仕立て上げるための反日
プロパガンダ「虚偽の物語」以外の何ものでもない!