医師団空爆は誤爆ではない

皇紀2675年(平成27年)10月7日

 http://www.sankei.com/world/news/151004/wor151004……
 ▲産經新聞:アフガン「国境なき医師団」空爆 オバマ米大統領が徹底調査を強調

 アフガニスタンの治安部隊とタリバーンの戦闘が続く北部クンドゥズ州で三日、非政府組織「国境なき医師団」の救急救命医療施設が数回の空爆に遭い、団体スタッフ九人が死亡、スタッフ十九人を含む三十七人が負傷した件は、決して誤爆などではないと思います。

 確かな情報をまだ得ていませんが、これまでの経緯から類推されるのは、この医師団に工作員がいるという複数の情報を米中央情報局(CIA)が掴み、攻撃という苦渋の決断をしたという可能性を否定できません。

 そもそも医師団が特に英米の情報当局にマークされているのは裏の事情として事実であり、私たちの多くが抱いている「凄惨な地域へ善意で駆けつける人たち」という印象ばかりが組織の実態ではないのです。

 もちろん自らも倒れながら汗水を流している医師も大勢いますが、医師団を隠れ蓑に暗躍を目的とする工作員がおり、墜落死したリチャード・ロックフェラー氏が長年医師団の米諮問委員会会長だったことはともかく、医療施設を攻撃してはならないという原則を破るには初めから「誤爆」でなければならなかったのですが、現場では確かな位置情報を得ていた航空機が爆撃前から何度も旋回し、施設以外は一切の被害がありません。これのどこが誤爆ですか。

 定めしバラク・オバマ大統領は寝耳に水だったでしょうが、工作員の侵入を許すと医療施設を伴っても爆撃を受けるということが明らかになった以上、医師団は体勢を立て直すべきです。

 http://www.sankei.com/world/news/151006/wor151006……
 ▲産經新聞:【TPP大筋合意】「出遅れた」韓国に焦燥感、参加を検討 日本の輸出競争力強化を警戒

 昨日記事の悲愴な内容をほんの少し緩和するのは、繰り返しますが合意内容が全て明らかになっていないことと、中共は逆立ちしても参加できないこと、そして参加交渉に参加しなかった韓国が今から参加するとすれば致命的に不利であることぐらいでしょう。

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『医師団空爆は誤爆ではない』に4件のコメント

  1. miku:

    貴重な記事を有難うございます

    「国境なき医師団」というと
    一般的には、「世界中から集まった善意の医師」と思っていましたが
    そんな裏事情があったとは・・・

    遠藤さんの記事がなければ
    「アメリカ、このやろー」と憤っていたので
    自分の無知さ加減を反省・・・

    今後も一般人が知りえない情報UPを
    宜しくお願いいたします

  2. ブルー珊瑚:

    記事掲載、ありがとうございます。

    誤爆といえば。。。
    ベオグラードでしたでしょうか(笑)
    派手に「誤爆」した件がありましたね。

    アメリカっていう国は、良くも悪くも、こういう行動パターンが好きなんでしょうね。
    なので、今回も、誤爆と聞いてピンときました。

    医師団のロジスティック関係者にでもいるのでしょう。フランスの工作員が。
    フランスが、得意の”ロシアとの連携”に走ってるのかな。。。と想像してる次第です。

    翻って、わが日本。
    TPPかぁ。
    記事にある通り、非公開の部分がある以上、いたずらに反対も賛成もいえないなぁ、というのが正直なところです。
    一民間人としては、安倍総理が寝技を駆使して米国との秘密合意に十分な仕込みをしてくれていることを祈るのみです。

    遠藤先生。
    非公開部分の詳細がわかりましたら、ぼかしながらでもいいので、続報をおねがいします。

    それでは!

  3. ゆき:

    タリバンが攻勢をかけてきているのがnpoのアフガン孤児院支援をしている会から見えてくる。外国の関与を嫌うタリバンはnpoに関わる現地人の殺害予告をし、会は春から活動を停止し現地にも入れない。
    話題は変わるが、政経部門のあるno1らしい主が配信している一部無料のものを読むと、「中国嫌いがマスコミによって作られ、日本人はそれを軽信している」の一行は私の頭をガツンと殴った。まるで中国は咎がなく、他国が作り上げて怖がっているとでもいうかのような。アパルトヘイトにも匹敵するような民族浄化が行われている国が賞賛に値するのかと。新聞ばかり翻訳していると現場がわからないということだ。
    シリアに関して、シリアアサドを爆撃しても支援する深い繋がりが国内のネットワークにあるため、無駄だと難民支援に80年代に関わっていた人が言う。ISISも旧イラク幹部を巻き込み、トルコサウジが陰で支援しているがこれも爆撃しても根絶やし不可能なのではないか。チェチェンを叩きのめしたロシアは未来永劫恨みをかっている。チェチェンやウィグルの訓練兵の根絶やしがロシアの爆撃の狙いとも言われるが。

  4. ゆき:

    ラーラ会に活動しない会員ですが入っています。アフガン支援のNGOです。現地ケースワーカーのAザデさんーモンゴル顔のハザラ人ーがこの春誘拐された。身代金を払い釈放されるも、警察に二日後逮捕されることがわかり、警官に賄賂を渡して逃げた。罪状は反イスラム活動をする外国のNGOに雇われ、キリスト教に改宗、キ教を広めたと言う罪。事実無根だが、聞き入れられなかった。北部に身を隠し、陸路でパキスタン入国。来日ビザ取得。宗教上の裁判では処刑の可能性もあるとのこと。アフガンの日本大使館はアフガン人にビザは出さない。これで現地ケースワーカーを介した支援は完全に終了したそうだ。日本人は組織に金を送ってすませるが、汚職があるからこのやり方では下部には届かない。よって現地でこの会は特定の人を雇い金を送る方式を取っていた。