安倍外遊に合わせ漏洩事件
http://www.sankei.com/politics/news/150606/plt150606……
▲産經新聞:民主・辻元氏「民主党政権になったら元に戻す」 集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更
五月二十八日記事でも申しましたが、ここまで議論がくだらなさを極めますと「在日米軍基地を提供している時点で、わが国は既に平時から集団的自衛権を行使してきたではないか」と強く指弾したくもなります。
まず民主党政権に二度と戻ることはないにせよ、辻元清美代議士は何を「元に戻す」とおっしゃっているのでしょうか。つまり、戦時に自衛隊が動くか動かないかということだけを話し合っているわけです。
しかし、自衛隊にとっては「動けと言われるか動くなと言われるか」に過ぎないのであって、とすればどうしても日本国憲法(占領憲法)の問題を超えられません。だからいわゆる「三要件」の議論は自衛官を莫迦にしていると申しているのです。
何度も申しますが、現下の議論で自衛権行使の範囲が拡大されたかのように決まったとしても実際に自衛隊はほとんど動けません。それは中共にも北朝鮮にも筒抜けなのです。
http://www.sankei.com/affairs/news/150607/afr150607……
▲産經新聞:元陸自幹部 露に情報漏洩か 警視庁公安部が事情聴取
筒抜けと申せば露国への情報漏洩。確かに大東亜戦争の講和も果たせていない相手国に自衛隊の情報を漏らしたのはまずかったですが、この元陸上自衛官が漏らしたものに実はあまり大した機密情報はなかったと聞いています。
この事件が報じられるならば、わが国の国会議員が中韓に情報を垂れ流している件はなぜ報じられないのでしょうか。警察公安はこれまで複数確認しています。
しかも、安倍晋三首相がウクライナを訪問して首脳会談を行うタイミングでの報道出しでしたから、極めて政治的な判断があった(露国への言い訳)と見るべきです。
ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前大統領を無理矢理醜聞まみれにして力づくの体制変更にまんまと成功した側のペトロ・ポロシェンコ大統領と「改革」の話をするとは、外交で得点を稼いできた安倍首相の失敗は中東案件に加えてここにも発生していると警告せずにはいられません。
皇紀2675年(平成27年)6月8日 12:20 PM
>外交で得点を稼いできた安倍首相の失敗は中東案件に加えてここにも発生している
先日読売新聞が、ホルムズ海峡派兵のシュミレーションを行っていましたが、これがまた酷い。
それによると、、、経済制裁にキレたイランがホルムズ海峡に機雷を撒いて封鎖、アメリカとの紛争状態に突入、アメリカは日本に機雷の掃海を要請するのだそうです。そうこうしているうちに日本には「石油」が入って来なくなり、備蓄の切り崩しも始まり、やがて“凍死者”の発生が懸念される冬を迎える頃には、戦線は更に拡大、紛争の長期化が懸念される事態に突入。与党内からは「他国からの代替エネルギー輸入で何とかしのげる」という慎重論が出るものの、総理が「他に適当な手段は無い(キリッ)!」と一蹴、ついにホルムズ海峡への「派兵」を決断する、、、という物騒なストーリーです。
「石油の備蓄を使い切ろうが切るまいが、代替エネルギー輸入が可能であろうがなかろうが我らが自衛隊は出陣する!」というこの新聞の筋書に誰が納得するでしょうか?
ちょっと考えれば分かりますが、長期に及ぶ(短期でも)海峡封鎖なんて無理ですよ。
こんなあり得ない“戦争シュミレーション”を読まされて、「集団的自衛権」に賛成する国民なんているのでしょうかね?