屈中代表は福田から二階へ

皇紀2675年(平成27年)4月7日

 http://www.sankei.com/politics/news/150406/plt150406……
 ▲産經新聞:歴史認識問題「そろそろ卒業したい」 福田元首相、中韓との関係改善にしびれ切らす?

 先月二十八日に中共海南省で習近平国家主席と会った自民党の二階俊博総務会長は、あくまで福田康夫元首相に招かれなければ会談できませんでした。

 しかし、これは永田町の論理であり、中共はすでに「屈中の代表」を福田元首相から二階会長に変えたようです。二階会長は来月下旬にも、三千人規模の訪中団を率いて再び訪中します。平成十二年にも二階運輸相(当時)が五千人規模の訪中団を組織し、江沢民主席(当時)を驚かせました。

 中共にしか認められない政治家人生に始まった福田元首相は、哀れながらこれにて「お役御免」であり、一方で二階会長の「ハッタリ」が習主席に通用するか見ものです。

 と申しますのも、二階会長がいわば「屈中面(ダークサイド)」に堕ちたのは、経済発展の道を駆け上がった中共からさまざまな利権を引っ張ってこれたからであり、習主席も認めざるを得ない経済停滞から貧乏くじばかり引いて帰るようでは、二階会長が習主席の嘲笑を買うことになります。利権にしか目がなく、その見る目もないような日本の政治家は、習主席の信用を得ないでしょう。

 それにしましても、福田元首相はこの現実を受け入れたと見られ、よって六日の講演で「歴史認識問題があるなら、正直いってもうそろそろ卒業」や「いずれは中国(※注)も民主化する」と述べました。(注=中共のこと)

 中華人民共和国という共産党の国家がいわゆる「民主化」などするわけがありません。従前通り「屈中の代表」なら述べていないような内容です。肩の荷が下りて、つい口が滑ったのでしょうか。

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