安倍自民は改憲に本気で…

皇紀2675年(平成27年)3月2日

 http://www.sankei.com/politics/news/150301/plt150301……
 ▲産經新聞:「自民の改憲草案、ズタズタになる」 船田氏、野党との協議「妥協の余地」強調

 占領統治下に於いて、占領国が被占領国の基本法を勝手に改正してはならないという国際法に違反して誕生した占領憲法(日本国憲法)は、独国とは違って政府が存続していたわが国の帝國議会での議論を経ることで、違反の事実を隠蔽するために「大日本帝國憲法を改正したもの」という解釈になっています。

 しかし、帝國憲法の改正要件を満たしていません。よってのちに占領統治の都合で占領憲法第九条に違反して警察予備隊、さらに自衛隊として事実上の軍隊が組織されたことも含め、歴代の内閣法制局の詭弁に満ち溢れた「解釈」だけでやってきたのが日本政治なのです。

 これまで私たちが「自国を守らなければならない」という事態(例えば沖縄県石垣市尖閣諸島近海の事態)の発生に対し、有用な回答も行動もほぼなかった政府を縛った最大の障害がまさに占領憲法と解釈それ自体でした。

 いつまでもこのような状態を続けていてよいわけがありません。安倍晋三首相はいよいよ、憲法問題で劇的な行動に出るつもりだと分かりました。

 自民党の船田元憲法改正推進本部長の今回の発言は、党是として改憲を目指してきた自民党の草案に固執せず、とにかく改憲手続きを一度実施してみるという安倍首相の決断を反映しています。

 自民党の憲法草案は、憲法とは呼べないほど余計なことを書きすぎています。それは或る意味、これまでの鬱憤が積もり積もったものと言えるでしょう。ゆえに、実際にはかなり削ぎ落とさない限り与野党の発議合意など得られません。

 安倍首相は、環境権や緊急事態についての条文加筆を目指し、第九条の改正にまだ触れないという戦略を持っています。これ以上私はもう何も申しませんが、果たして国民投票がどういう結果になるか、来年の参議院議員選挙の前後に焦点を定め、私たちこそ議論を始めなければならないのです。

■3.15集会のお知らせ■
 と き 平成27年3月15日(日曜日)13時30分~16時30分
 ところ 神戸市勤労会館4階
 講 演 「安倍政権には、常にわずかながらの軌道修正が必要だ」(仮題)
      遠藤健太郎(一般社団法人日本政策協会理事長)
 皆様のご参加、お待ちしています。

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『安倍自民は改憲に本気で…』に2件のコメント

  1. aa:

    現行憲法、自民党草案、およびその問題点を一覧にしたページ
    http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1815.html

    とにかく保守系は憲法問題について確りした理解が必要だと思います。
    頑張っていきましょう!

  2. ゆき:

    安倍氏はホルムズ海峡の停戦前の掃海に前向きである。国内が借金大国、高齢化で傾いている時に
    なぜなのかと正気なのかと正したい。功名心からか親分の米国について戦争に参加したい意図が私には見て取れる。憲法改正と言うが、米国が
    どうにかして他国の局地戦争(特に中東)に日本を巻き込みたいような時、はっきりした立場を取れば、断りきれなくなる危険性がある。中東は英米が散々痛めつけてきた地区で、政権が気に入らないとCIAが転覆させたり、近頃では先制攻撃で侵略し、勝手に政権の交代をさせる、リビアもイラクも強権政治が去って何が起きているのか、手の負えない内戦だろう。
    米国の子飼の犬のつもりか知らぬが、安倍氏が正気には見えない。