むしろ自衛隊は…

皇紀2673年(平成25年)10月31日

※ 本日、配信が遅れましたことをお詫びします。

 http://www.j-cast.com/2013/10/29187528.html?p=all
 ▲J-CAST:「人を殺したくて自衛隊になってる人もいるんですかね」 山本太郎スタッフが災害派遣の隊員見た後にポツリ、非難轟々

 山本太郎参議院議員は二十八日、台風二十六号で甚大な被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)を視察中に撮影した動画を、インターネット上に公開しました。

 その模様は上記配信記事をご確認ください。私はこれまで、いわゆる「反原発」を主張する山本氏について、特に述べたことはありませんでした。それは、活動の背景に何らかの政治団体の存在が疑われるものの、彼自身が役者として著名だったこともあり、半ば「利用され易いのだろう」と気の毒に感じることもあったからです。

 ところが、参議院議員選挙に立候補してからというもの、民主党と北朝鮮を結んだとされる「市民の党」の関与が発覚し、彼の「反原発」という主張もみるみる色褪せていきました。とても残念なことです。

 もはや国会議員になったからには、これ以上彼や彼の周辺の暴走を看過出来ません。今月二十四日には、国会で出されたお弁当を「ベクレてる」などと言い放ち、何のことかと思えば、つまり「放射性物質に汚染されている」という意味でした。

 このような発言は、科学的根拠もなく東日本産の食材を「汚染されている」とし、禁輸措置を発表してわが国への嫌がらせに及んだ韓国政府と同質の極めて悪質なもので、わが国の議員が、東日本大震災の被災地で農業を営む全ての人人を前にして述べることでは決してありません。

 二十八日に公開された動画の主題もそうですが、慈善活動(ボランティア活動)のことを「ボラ活動」と書いて実際はただの視察であったり、放射性物質が放射線を出す能力を表すベクレル(Bq)という単位をもじって「ベクレてる」などとふざけるのは、国会議員としてあるまじき行いです。

 山本議員と動画の撮影者は、救援活動中の自衛隊について「人を殺したくてなってる人もいる」「人を殺してお金がもらえる」などと放言に及んでいますが、これらは「自衛隊は人殺しの訓練をしている」と発言して問題になった自治体の首長や日教組らとこれまた同質の極めて悪質なものでしかありません。

 現在、陸海空自衛隊幹部たちの中では、むしろ何とかして実際の戦争行為に隊員が従事しなくて済むよう、政治の努力を求める声がほとんどです。

 これは、連合国軍による占領統治が終わった後も占領憲法(日本国憲法)を有効としながら、その第九条に違反する存在(自衛隊)を「軍隊ではない」という言葉遊びで政治が翻弄した挙げ句、在日米軍に国防を依存し、しかしながら米軍が国防の一切を担わない前提に於いて、解釈改憲で自衛隊を弄んできたのですから、私には「人を殺すのも殺されるのも嫌。誰が国家国民のためになんぞ働くものか」と言われているように聞こえます。

 最近では女性も習うことが増えた護身術を、まるで「人に暴力を振るうための訓練」と言ってはばからないような連中に、わが国で議員バッヂをつけ、わが国の国民を守るための活動が出来るはずもありません。

 本日、陸上自衛隊員が和歌山城を清掃してくれていますが、もうこれ以上、自衛隊員を「便利使い」しておきながら彼らに石を投げるような政治を許していてはいけないのです。

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『むしろ自衛隊は…』に2件のコメント

  1. :

    山本太郎につける薬なし。
    今日も秋の園遊会で、天皇陛下に直に手紙を渡したようで。
    この男は、すでに自分がどれだけバカなのかすらわからないのでしょう。
    一抹でも正常な思考力があるなら、すぐに辞職して欲しいです。

    自衛隊の方には、どうやって感謝の気持ちを伝えたら良いのでしょう。

    ブログやツイッターで「中国が先に手を出してくれれば反撃できるんだから、
    早く撃て!」とか言っている人がいますけど、その人は、もし自分の身内が
    自衛官だったら、とか考えないのでしょうか。
    自分は安全な場所にいて高見の見物で無責任な発言をする人を
    身を挺して守らなければいけないことが、自衛官の最大の悲劇ですね。

  2. きんきん:

    つい最近自衛隊を定年した者です。ブログを毎日興味深く拝見しています。
    私が現役の頃の気持ちとしては、粛々とかつ淡々と訓練なり任務なりをして、それで国や国民を守ることにつながればそれで満足でした。未だに某議員のスタッフのような発言があることは悲しいですが、それでも自衛隊はいざという時のためにこれからも日々訓練をつづけて備えるだけです。