まるで宗主国の選挙のよう

皇紀2672年(平成24年)11月8日

 http://www.cnn.co.jp/usa/35024141.html
 ▲CNN:オバマ大統領が勝利宣言 米大統領選

 米民主党のバラク・オバマ大統領は七日、事前に言われていたよりも早い時間帯に再選を確実にしました。以前にも申しましたが、これが以国(イスラエル)のベンヤミン・ネタニヤフ首相と共和党のミット・ロムニー候補の関係がかつてほどのものではなくなっていた可能性が事実であった上での選挙結果ならば、来春の義国(イラン)攻撃日程は予定通り進むのでしょう。最悪です。

 さて、わが国の報道は選挙戦の行方を追おうと過熱気味でした。まるで自国で選挙が行なわれているかのような速報体制が組まれ、特に日本放送協会(NHK)は午前から特別番組を編成していました。

 日米関係が重要であることを大前提としても、これはやりすぎです。

 オバマ大統領の再選やロムニー候補の当選に期待するようないずれの論調もいわゆる「他力本願」に溢れており、わが国自身の力ではなし得ない何かを求めています。オバマ大統領であれば「弱者救済」「反戦」、ロムニー大統領になれば「日本への利益誘導」「親日的人事」へと突き進むことへの限りなく幻想に近い期待です。

 しかしながら、占領憲法(日本国憲法)を「憲法」として護り改正しようとしかしてこなかったわが国にとって見れば、米大統領の存在がまさしく「宗主国の宰相」を意味してしまうのです。

 それでも米大統領は米国の、しかも多国籍企業の利益を優先します。その配分比率の違いを巡って二候補が戦っていたに過ぎません。わが国が米国と何らかの強い目標を持って共闘するのなら、そもそも彼らにだけその何かを求めていてはいけないのです。

 例えば義国問題について、わが国はホルムズ海峡の封鎖という状況を回避するために米国を説得できるでしょうか。独自の資源外交ができないのは、交戦権がないと言い続ける日本に火力の元を取引することそのものが認められていないからです。そのせいで電気料金やガソリン価格の高騰に苦しめられるのは私たちだという自覚が、私たち自身の中にもほとんどありません。

 そのような目でただ眺めていたのが米国大統領選挙でした。同盟国の大統領や議会の様相を把握するという当然の行いではなく、いつまで「わが国の総元締め」の変化に怯えるのでしょうか。変わらなければならないのは私たちの意識です。

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『まるで宗主国の選挙のよう』に2件のコメント

  1. allco:

    楽だからです。

    本当はもっと楽な方法が有るのに
    政治家が実践しないだけ。
    無国籍主義政治の偽善で死ぬのは、
    日本の子供です。

    この様な政府を持てばどんな国でも衰退します。
    あるいは敵に乗っ取られます。

    日本の子供たちの為に総力を挙げて一日も
    早く追放しなければならない。

    時期選挙の公認の条件として以下を要望する

    ① 靖国神社参拝

    ② 再軍備早期実現

    ③ 核武装真剣議論

    ④ 支那、南北朝鮮、露と関係を持たない。

    ⑤ 原発賛成 、容認

    ⑥ 外国人参政権に反対

    ⑦ 人権法案に反対

    ⑧ 利敵行為をしない

    上記条件を公認の為の踏絵とすべし!!

  2. おっさん:

    「まるで宗主国の選挙のよう」に全く同感です。

    allco Saysさんの意見に賛成。ただし、⑤の原発賛成、容認については原発を積極的に開発推進にしたい。