温首相一族とソフトバンク

皇紀2672年(平成24年)10月28日

 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121026/mcb121026……
 ▲Sankei Biz:温家宝首相の一族、資産2千億円 副首相就任以降、巨額の財築く 米紙報道
 http://www.nytimes.com/2012/10/26/business/global/……
 ▲The New York Times:Billions in Hidden Riches for Family of Chinese Leader

 中共の温家宝首相一族が少なくとも約二千二百億円もの資産を蓄財していたことが分かった、と米国のザ・ニュー・ヨーク・タイムズは二十六日、報じました。

 過去には何度も「侮日」的で「親中」的な記事を乱発してきた米地方紙が、なぜ中共の体制交代を目前にしてこのような記事を書いたのでしょうか。そもそもの情報源はどこだったのでしょうか。

 米国の新聞社や雑誌社が中共からの資金注入に助けられて経営を維持するに堕ちて久しいですが、ここで何度も指摘している通りその雲行きは怪しくなり始め、米国に本社を置く多国籍企業はすでに中共からの撤退へと動いており、親中へと転換していた米政府の方針も変わりだしました。

 先日は中共の中国新聞社が米紙二紙に記事と見紛うよう細工された沖縄県石垣市尖閣諸島に対する出鱈目な意見広告を掲載させましたが、これもそのうち「あれが最後だったな」と言われる日が来るかもしれません。

 さて、温首相一族の蓄財について、私の拙い英語力が確かならば、NYタイムズ紙(上記リンク先五ページ目)は温首相の息子である温雲松(ウィンストン・ウェン)氏が七年前、わが国のソフトバンク関連会社SBIホールディングスと星国(シンガポール)の政府系投資会社テマセク・ホールディングスから約一億ドルを調達したと指摘しています。

 産経新聞社の記事にはこの部分が抜け落ちていますが、テマセクはともかくソフトバンクというのはあまりにも唐突で奇異です。なぜわざわざわが国の数ある企業の中でソフトバンクだったのか、という疑問が残ります。

 そして、ソフトバンクはその資金をどこから調達し、結果どのような利を得たのでしょうか。今後追跡調査すべき怪しげな話です。ソフトバンクには十三日記事で指摘した問題が厳然と存在しますから、スプリント・ネクステルの保護に米政府が動き出したのかもしれません。彼らももはや中共の侵食をこれまでのようには決して許さないでしょう。

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