公明党と連携する人たち

皇紀2672年(平成24年)10月29日

 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121027/mca121027……
 ▲Sankei Biz:【安倍総裁に聞く】衆院選「自公で過半数めざす」

 自民党の安倍晋三総裁は二十六日、東京都の石原慎太郎知事が掲げた新党構想と占領憲法(日本国憲法)について「石原氏は破棄を求めている。破棄は事実上革命だ」と述べ、安全保障政策については「集団的自衛権の行使への解釈変更」などと産経新聞社の取材に答えました。

 私は決して自民党議員の全員を批判するものではありません(現に西田昌司参議院議員は占領憲法の無効を主張している)が、安倍総裁のこの発言は看過できません。

 今さら過去に占領憲法有効論の一つとされた「八月革命説」の法的出鱈目を説明するまでもないでしょうが、その占領憲法の無効を確認することが「革命だ」とは聞いて呆れます。

 安倍総裁はあくまで、天皇陛下が国民の総意に基づかなくなればいつでも廃位させられるとする占領統治体制のほうを「日本の基軸」とし、桑港講和条約発効に伴う無効確認をすれば占領統治体制を転覆させるので駄目だという国家観を披露してしまったのです。

 そして、懸案の社会福祉政策である国防について、またもや「解釈の変更」という、つまるところ占領憲法を基軸としてその解釈を巡り国会の議論が停滞し、つまらぬ「やります、やります」の政治運動の間に何も出来ずにきた過去を繰り返すと表明してしまいました。解釈改憲では何も守れず、拉致被害者を出し、領土を強奪されたままであることの反省が党総裁たる彼には微塵もありません。

 これでもまた安倍総裁を批判して皆様に非難されるのであれば、(今回は安倍総裁にというよりもこの種の認識に対する批判なのですが)私はもう皆様に「真の日本を取り戻す」と訴えても無駄なのだと諦めます。しかし、どうか目を覚ましてください。以前「嫌だ」と否定されてしまいましたが、もう一度お願いします。安倍総裁を応援している方は彼を正しい方向へと導いてください。それが支持者の務めでしょう。

 安倍総裁は法理論としての占領憲法新無効論(真正護憲論)をご存知です。それが本物の皇室典範や教育勅語などの復原を目的としていることもご存知のはずであり、私は彼がまったく「可能性のない」その辺の民主党議員や社民党議員とは違うとも思いたいからこそ、積極的に応援している方にお願いしています。彼が言い出しにくいだけなのかもしれないのです。

 給与・物価下落(デフレーション)の現状からわが国を脱却させるため、日本銀行を動かしていくとする基本方針には賛成しますし、とにかく民主党政権を終了させる力を自民党が持ちつつあると信じたいものですが、創価学会=公明党との連携を前提とすることにも賛成できません。

 私が自民党員ではないのでよく分からないところもありますが、恐らく支持者は自民党単独での政権奪還を希望しているはずです。自公連立にはうんざりさせられましたし、大阪市の橋下徹市長に対しても彼が創価学会=公明党との連携を口にしてから支持率が急落し始めたように思います。

 来たる衆議院議員総選挙後の協力関係について、いわゆる「石原新党」とは分からないとしつつも、創価学会=公明党とは選挙時から連携するような自民党では、必ずかつての失敗を繰り返します。党として「カルト信者」である学会員票に頼らなくてもすむよう、私たちが真正保守派を育てて応援しようではありませんか。

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『公明党と連携する人たち』に6件のコメント

  1. Kaori.T:

    遠藤氏のご意見に賛同します。安倍総裁にメールを送りました。

  2. ニック:

    テレビ東京=日経グループが、また売国&亡国番組を放送する。
    本日22時からテレビ東京が

    「未来世紀ジパング」

    を放送するが、新聞のテレビ番組欄には

    「潜入•••あれから1カ月中国で今•••反日じゃない大暴動が▽日本企業セミナーに学生殺到!」

    とあり、怪しい限りである。
    先日のシナ全土における空前の反日大暴動で日本企業が大損害を被ったばかりであるにも関わらず、中国様の命令でまたテレビ東京は売国&亡国番組の放送である。

    今回の中国様の命令は
    「俺様の縄張りで起きている暴動は反日大暴動だけではない事を印象付けろ!
    日本企業セミナーにはサクラの学生を殺到させてやるから、俺様の縄張りへの投資は全く問題無い様に見せかけろ!
    日本から金をもっと集めて来い!」
    である。
    テレビ東京に限らないが、暫くはこの手のテレビ番組や新聞記事は増えるだろう。
    これでテレビと新聞しか情報入手源がない団塊の世代を中心とするバカな日本人は簡単に洗脳され騙されてしまう。
    現在日本の政治・経済の中心となる年齢層は、戦後間も無く産まれた団塊の世代の層であろうが、この層はテレビや新聞に酷く洗脳されており、日本の国力や国家威信に対して実に多くの害悪を与えている。
    もういい加減にシナに進出しよう等とバカな事を考える事は止めるべきである。日本はシナに高いゲタを履かせてやる必要は全く無く、自らがその高いゲタを履くべきなのである。
    また、日本政府は売国&亡国番組を放送するテレビ局からは放送免許を剥奪し解体する事により、その構成員を全員失業者にすべきである。

  3. 普通の日本人:

    彼が占領憲法無効論を何度正しいと説明しても理解出来ないのか、

    それか戦後育ちだから占領憲法が民主的だと思っているのでしょうか?そう刷り込まれているのでしょうか?

    確か彼の発言から思うのが占領憲法の有効の根拠としているのが時効説だったはずですが。

    占領憲法無効論を革命とするのは全くの論理矛盾と言えます。

  4. 一読者:

    創価学会・公明党と組んだところは必ず自滅しています。
    これは「法則」としか言いようがありません。
    組んだ相手を滅ぼす「猛毒」があるようです。
    三年前に下野した自民党はこれで反省するだろうと思っていましたが
    全く逆でした。ますます絆を強めてしまいました。
    自民党には「学習能力」が無いのでしょうか?

  5. K:

    遠藤様 いつもブログを読ませていただいております。
    本日記事の安部総裁発言「破棄は事実上革命である」について共感いたします。
    学問的・思想的に無効といわれても、現在の有権者はその憲法のもとで生きてきたわけで、「お前の本当のお母さんはあの人だよ」と言われるようなものであり、容易に国民に受け入れられるはずもなく、政治がこれを断行するならば、まさに革命であると思います。帝国憲法への回帰には賛成なのですが、解釈変更で繕いながら、時間をかけ少しずつ全文改正を目指すことでしか達成できないのではないでしょうか。一気に革命が成就する状況が醸成される頃には手遅れになっていると思います。

  6. matu:

    >「お前の本当のお母さんはあの人だよ」
    (本当の憲法は明治の憲法と皇室典範である)

    と真実に気付いて大喜びしたものです。知れば知るほど素晴らしいものですよ。明治の偉人が、わが国の祖先から伝えられた理想を生かし、われわれ子孫の事を慮って諸外国に対抗するために制定した誠心誠意に気付いて喜ばない人がいるでしょうか。
    占領憲法にあるのは、不道徳、暴力であり、先人の理想と誠心をぶち壊した邪悪です。このようなものがお母さんであるはずはないのです。
    邪悪を破棄することを「革命」などと言って、何を恐れているのでしょうね。

    解釈改憲などと言う人は、先人の理想と誠心が分からない人。
    占領憲法の邪悪が分からない人。邪悪に対抗する勇気のない人。
    檻に閉じ込められた人(日本)を救い出そうとせずに、水を差し出して少し延命させようと言っている人です。いつまでたっても解決にはなりません。衰弱死を待っているようなものです。
    われわれは檻の中にいるのですよ。

    衰弱死を喜ぶ人達もいることでしょうね。。