解散回避に必死な民主党

皇紀2672年(平成24年)2月27日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012022600100
 ▲時事通信:違法状態「恥ずかしい」=債務危機回避へ消費増税を−民主・前原氏

 衆議院の解散総選挙を回避したいのは、民主党の中で決して小沢一郎元代表だけではありません。来年の任期満了、或いはその直前まで議席を温存させ、目下の民主党に対する世論の批判を何らかの手を打って和らげようと考えるのは、与党であれば仕方がないといえましょう。

 前原誠司政調会長のこの発言は、明らかに「選挙引き伸ばし」のみを目的にしており、私たちの一票の重みを考えたものとは思えません。恥ずかしいのは、在日朝鮮人から違法献金を受けていた「あなたの選挙」でしょう。ご存知のとおり、彼は自分に対して「言うだけ番長」と批判した産経新聞社記者を、会見場から排除した政治家です。

 産経新聞社の記事は、ときに取材の事実すら疑わしい場合があり、それは朝日新聞社など他社でも同じですが、メディア自身も一定の批判を受けるべきだとは思います。それでも、政治家が自らの政治手法を批判されたからといって、批判した者を一方的に罰するというやり方は到底許されません。反論があれば直接言うべきです。

 私が「民主党は怖いな」と感じるのは、批判的勢力を半ば公然と排除することのあまりの多さであり、公然とできるところに、それが悪いことだとまるで思っていない姿勢が現れています。私たちは抗議の意思を表明できても、実際にその対象を政策的に自身の手でなくすことはできませんから、政官を表でも裏でも動かそうとすればするほど、余計に「権力」の恐怖を感じながらやることになるのです。

 地方自治においても、自治労や日教組ら票田を抱えた「権力」の怖さを、私はかつて身をもって体験しましたが、国政における民主党の存在はまさしく「そのもの」であり、いわゆる「左翼」が政権を掌握したことの本当の恐ろしさを指摘せずにはいられません。

 民主党はこのあと、小選挙区比例代表連用制の施行に向けた議論を始めることで(創価学会=)公明党を取り込んでいくつもりでしょうか。またぞろ申しますが、この選挙制度こそ「屁理屈のこねくり回し」にすぎず、ひとまず国会は中選挙区制の再施行に向けた議論を始めるべきなのです。

 私はこれまで、皆様にも「声を上げてください」と訴え続けてきました。そうしなければ、間違った政治に対して沈黙したことの罪を、のちのち私たち自身で償わなければならないからです。それがどれほど不毛なことか……。破壊活動(テロリズム)的思考に傾倒する勢力に抗議することは、先述のような恐怖を伴いますが、それでもやめてはならないのです。

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『解散回避に必死な民主党』に1件のコメント

  1. 素浪人:

    遠藤氏は、ひとまず中選挙区に戻すべし、と仰っていますが、小生は、その後、根本的には全選挙区を比例区にしてしまうのが一番かと思います。何故なら、理論上、選挙区制は決して一票の格差を無くせないからです。また現憲法の権利の話になってしまいますが、どうしても参政権の平等を実現させたいのであれば、比例代表しか有り得ません。大体、最高裁の判例にもなっている様に、衆議院では2倍以上で違憲で、それ未満なら何とか合憲、など言うのは、インチキ・デタラメ・サジ加減以外の何物でもありません。本当に戦後日本人の思考は適当(無論、悪い意味です)そのもので、呆れる他ありません。