孫氏の太陽光構想に待った

皇紀2671年(平成23年)7月21日

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110720/trd1107200110……
 ▲産經新聞:孫プランに疑問符 岐阜県試算 太陽光コストは火力の3倍

 産經新聞社がどのような意図をもってこれを取り上げたかは分かりませんが、岐阜県の試算と指摘は今さらながらごもっともです。

 私は当初から、ソフトバンク社の孫正義氏が掲げる「大規模太陽光発電(メガソーラー)構想」に地方自治体が乗るべきではないと主張してきましたが、菅直人首相が突如言い始めた「再生エネルギー特別措置法案」でも、その買取価格の設定が孫氏の言い値になるのではないかとの疑念を払拭しきれません。

 宮城県の村井嘉浩知事が、特定の私企業を支援するようなことは自治体として出来ないとの見解を示しているように、経済産業省こそ前述の疑念に対して明解に答えるべきです。

 しかし、わが国にとって極めて重要な問題は、自国で事故対応もままならない原子力発電に依存するより、或いは休耕田や耕作放棄地を食糧自給の基本に立って再生せず太陽光発電所に変えてしまう(だから農地法違反です!)より、そもそも燃料混合型の火力発電所を新設するほうがはるかに効率的であるにせよ、その燃料となる資源を自前で調達する気が政府にあるのかということに他なりません。

 このことを、いわゆる「保守系」を自認する政治家でさえ誰も口にしないのは、やはり米国と中共にわが国が屈し続けようとしているとしか思えず、鳩山由紀夫前首相が無責任にも提示した二酸化炭素排出削減目標についても、排出取引がただの「金融市場」と化している現実を前に、なぜ根拠不明として白紙撤回させようとしないのでしょうか。

 孫氏が菅首相と組んで何を企んでおられるのか知りませんが、東日本大震災義援金として100億円を振り込むと宣言しておきながら、聞いたこともない「東日本大震災復興支援財団(仮称)」(ソフトバンク社ホームページの記載より)に40億円を寄付して話が終わっていることから、孫氏が私利より公益を重んじていると信用するに足る人物とは到底思えません。

 皆様も、ご自身がお住まいの都道府県庁に軽率な行動をとらせないよう十分注視し、ご意見を発信なさって下さい。お願いします。

 真正保守政策研究所:新しい資源エネルギー政策を提言します

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『孫氏の太陽光構想に待った』に3件のコメント

  1. 心神:

    根拠を示せずに、私事で申し分けないですが‥
    いまだ数年と続く、悪意としか思えない『ソフトバンクの犬CM』。
    この方の信用性というものが、それだけで十分ではないでしょうか?

  2. matu:

    結局その孫氏の何十億円とかは、外国に流れたなどとも言われておりますが
    どうなんでしょうね。

    高性能の火力発電所を建設すること、そこで「何を」燃やすかですね。
    メタンハイドレート、オーランチオキトリウムなどで十分我が国は資源大国になれそうですよ。オーランチオキトリウムは、沖縄近海にいる藻類で
    水中の有機物を吸収して増殖するから、生活排水などを浄化しながら石油生産ができるそうです。自動車燃料を1リットルあたり50円以下で供給可能との試算(筑波大学 渡辺信教授)も出ているとは・・何か楽しくなるようなお話ですよね~。
    メタンハイドレートも、青山繁春さんがそのまま今の火力発電所でも使えるとお話されていましたよね~。官僚は素直に認めないけど、現場の発電所長さんが使えると
    おっしゃったそうですから(笑)
    明石の三菱重工と神戸の酒造さんの研究で藁から作るなんてのもあるそうです。
    お隣にあっても歓迎できそうなプロジェクトですよ、原発と違って。
    何か楽しくなるようなお話ですよね~。

  3. 名無し:

    まさに、いつも書かれていることは、ごもっともなことばかりです。
    日本を一番悪くしてるのが、政治家、グローバル企業家、マスコミです。
    いつになったら、この酷い状態が変わるのでしょうか。
    益々悪くなっていくような気がしてなりません。