無策な菅政権への不信増大

皇紀2671年(平成23年)3月16日

 15日午後10時31分、静岡県東部で震度6強を観測する強い直下型地震が発生しました。今後も強い余震の発生に注意して下さい。

 http://mainichi.jp/select/today/news/20110316k0000m040072000c.html
 ▲毎日新聞:東日本大震災 東京駅にも避難者の列

 前回配信記事で、厚生労働省が福島県福島第1原子力発電所の事故を受け、健康被害の拡大を防ぐため、首都圏住民の退避計画の策定に入ったことを公表しましたが、或る識者は「関東地方以西に親戚などがいる方は、買いだめなどするくらいなら、一旦疎開することを検討したほうがよい」と述べました。

 いずれにせよ、放射性同位体が直ちに首都圏まで大量に拡散することは現状で考えにくいため、落ち着いて行動して下さい。この不安感を増大させているのは、むしろ菅政権そのものなのです。

 これまでここでは、政権批判よりも情報の伝達を優先してきました。しかし、もう堪忍袋の緒が切れたと申さざるをえません。菅政権は被災者に対して第1原発から20キロ圏内の避難指示を出したにもかかわらず、原子力安全・保安院の職員には50キロ(郡山市)まで退避させています。

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00086.htm
 ▲讀賣新聞:菅政権の政治主導演出へのこだわり、混乱を増幅
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110314/plc11031401430003-n1.htm
 ▲産經新聞:数字ありきの首相に自衛隊混乱
 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031401303
 ▲時事通信:仙谷氏、東電怒鳴る=混乱にいら立ち−政府・民主

 今回の事故については、東京電力のみがただただ一方的に悪いのではなく、菅直人首相の連絡指示系統を無視した勝手な振る舞いが、すでに指揮官としての能力をはなはだしく欠如させ、現場を混乱させているために起こっています。

 これらの報道にある発言したとされる内容がどこまで事実かは分かりませんが、防衛省・自衛隊などから「もういい加減にして欲しい」という声まで漏れ伝わっているのは確かです。

 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110314/dms1103141243009-n1.htm
 ▲夕刊フジ:国賓待遇の救助隊って…中韓をなぜ特別扱いするのかっ!
 http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140399.html
 ▲朝日新聞:台湾の救援隊、2日待たされ到着 日本、中国側に配慮か

 被災された方々が命からがら助かり、不明のご家族やご友人を捜す不安の中、菅政権がこのようなことをしていました。150人体制の米国、100人体制の仏国、63人を派遣してくれた英国への対応はむしろ謝意をもって通常ですが、なぜ5人の韓国、15人の中共からの救援隊には副外相がわざわざ出迎える手間を必要とするのでしょうか。

 しかも、いわば「猫の手も借りたい」未曾有の災害に、中共への配慮から台湾の救援隊受け入れに二の足を踏むとは、何を優先して政治を執行する集団か、菅政権の正体をあらわにしたと指弾せざるをえません。

 この国難を乗り切るには、海外の報道が日本人の整然とした行動を賞賛しているように、互いの助け合いを忘れないことです。私たちの力で克服するほかないのかもしれません。

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『無策な菅政権への不信増大』に1件のコメント

  1. yuki:

    本日天皇陛下より賜った、被災地の方々への激励のお言葉(ビデオメッセージ)を拝聴しました。国家と国民を真に思いやる陛下の温かいお心と、私達にやさしく語りかけ激励されるそのお姿を目にし、その有難さに涙が出ました。

    日々の不幸なニュースと危機感で張り詰めていた神経が少し緩んだ気がします。希望を持ち続け、互いが出来る限り助け合えば、この苦境も必ず乗り切ることが出来ると改めて感じました。