「尖閣ビデオ」の価値
衆議院予算委員会は13日、沖縄県石垣市尖閣諸島沖で発生した中共漁船衝突事件の模様を海上保安庁が撮影した映像の提出を、その保管先である那覇地方検察庁に求めることを全会一致で議決しました。この提出要求書は、衆院議長から法務省を経て、那覇地検に送付されます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101013/plc1010131745016-n1.htm
▲産經新聞:【尖閣衝突事件】衆院予算委、ビデオ映像の提出を求める議決
この議決に法的拘束力はありません。とりあえず政党・政治家に対する評価を一旦棚上げするとして、自民党の石破茂政調会長が「公開するしないの基準は、公開しないことで何が守られますか、ということ。出さないことによって守られる公益があって、だから出さないのだという説明をすべきだと言っている」と予算委で問い質しています。
これに対し、仙谷由人内閣官房長官は「出さないなんて一言も言ったことはありません!」と答弁しましたから、もう公開するしかないでしょう。「公益」を問われてなお、本来ならば仙石長官は「共産党に賄賂を渡してでも温存したい日中友好利権が守られるから出さない」と答弁すべきでした。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1840857/
▲産經新聞政治部・阿比留瑠比記者のブログ:尖閣ビデオ公開問題・石破氏の追及と仙谷氏の答弁
日本民族の乗り越えるべき課題は、何ごとに於いても複数の選択肢について徹底した議論をし、その導き出された結論をすべて提示して何ゆえに選択したのか、を説明しないことです。これが「日本人は一方向且つ盲目的に或る道に突き進む傾向がある」ことの原因でしょう。
先人たちはいくつもの失敗を通して子孫の私たちに学ぶべきことを遺してくれていましたが、一方的且つ盲目的に「日本は大東亜戦争でただただ悪いことをした」という以外の議論をほぼ排除した結果、一方的且つ盲目的に「一億玉砕火の玉だ! 鬼畜米英を倒せ!」という以外の議論を排除したのとまったく同じことをしています。仙石長官のような人物には、これがお分かりにならないのでしょう。
菅直人首相自らが、中共の恫喝に屈してでも事件を事件化させない公益を示せばよかったではありませんか。そのようなものがあるのなら、是非とも伺ってみたいのです。米国がどう出てきたかもご説明いただかねばなりませんし、出来るものならやってみて下さい。民主党政権の正体がよく分かって、かえってよかったはずです。
そもそも、いわゆる「尖閣ビデオ」にそれほどの価値があるのでしょうか。櫻井よしこ理事長の国家基本問題研究所(一般財団法人 国家基本問題研究所)が12日に開催した緊急月例会「日本外交の敗北―中国の恫喝になぜ屈したか」で、東海大学海洋学部の山田吉彦教授は、たとえ公開しても中共漁船の当て逃げ犯罪を立証することは難しいという見解を示しています。
山田教授は、物的証拠として重要なのは中共漁船の船体そのものと、船員らの証言だったと指摘していますが、これこそ菅内閣はすぐ中共に返却、釈放してしまいました。独立総合研究所の青山繁晴氏も、船長釈放の段階で日本政府が事件を立証できなくなったと糾弾しています。
日中間に領土問題などないのですから、たとえ白々しかろうが、あくまで事件は事件として法治国家らしいところを見せねばならなかったのです。中共が売ってきた「領土・資源争奪戦」という暴力団まがいの喧嘩を、善良であることを目指す日本がまともに買う必要はありません。
ですから、再度政党・政治家に対する評価を一旦棚上げすれば、自民党の小野寺五典外交部会長が13日、米グーグルのインターネット地図サービス「グーグルマップ」上の尖閣諸島に中共側の呼称が併記されているとして、削除するよう同社日本法人に申し入れたようなことは、絶対にしておかねばならないのです。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101013/stt1010131942006-n1.htm
▲産經新聞:自民党、グーグルに尖閣の中国名削除を申し入れ
予算委でこれに賛同した前原誠司外相は、自分のグループ「凌雲会」の会合で「尖閣諸島は国会議員が体を張って実効支配していく」などと息巻いたようですが、言動不一致も甚だしく、まんまと中共に領土問題化された責任をどう取るつもりなのでしょうか。
この手の「勇ましい」風味の発言にだまされないよう、皆様にもご忠告申し上げておきます。どうも武器商人筋の日中戦争勃発利権狙いが見え隠れしてなりません。前原氏は一体どこの国の外相なのでしょうか。
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皇紀2670年(平成22年)10月15日 10:18 AM
弁護士が日中平和条約を無視して、迷惑発言は止めて欲しいものですが、韓国にも御愛想、この男には日本人である事の認識も無いのでしょう。