天皇陛下と皆既日食の関係
衆院解散日の意外な条件
竹田恒泰氏が昨日、こんなことをおっしゃいました。「衆議院の解散が皆既日食の日(22日午前)だったら大変だった」と。実は、皆既日食は天皇陛下が御隠れあそばす現象なのです。御覧になられてもいけないのだとか。
日本書紀に登場する天照大神(古事記では天照大御神)は太陽の神ですが、日本民族は本能で太陽が自然の命の源であることを知り、神話にその真実を盛り込みました。これは全くの余談ですが、映画『日本誕生』(稲垣浩監督・昭和34年=皇紀2619年・東宝)では名女優だった原節子さんが天照大神を演じています。
そんな太陽が暗く光を落としてしまう(まるで天照大神が天岩戸に御隠れになり、高天原も葦原中國も真っ暗闇と化した)ように見えたのが皆既日食であり、歴代陛下はこの日を察知されると御所にこもられ、御自らの不徳が民にこのような不安をもたらしたものと悔いられるといいます。まさにこれが祭祀王の御姿でありましょう。
で、それと衆議院の解散に何の関係があるかと申しますと、これが天皇陛下の国事行為であることは皆さんもご存知でしょう。解散が閣議決定されると、全閣僚が署名した閣議書を持って内閣官房・内閣総務官が御所に赴き、上奏のうえ御名御璽をいただいた詔書を内閣官房に持ち帰り、内閣総理大臣の副署を得て、内閣官房長官が袱紗(ふくさ)に包んで衆議院議長に手渡します。
はっきり申しますが、もとより解散権は天皇陛下にあり、占領憲法(日本国憲法第7条)下の主語不明な詔書では誰もわが国の在り方、即ち國體(国体)が分かりません。「御名御璽があれば主語は天皇陛下に決まっている」との「解釈」だけでは、あまりにもいい加減です。
これほど大切な立法府の形式を天皇陛下の国事行為としている限り、まさか皇室にとって不吉な皆既日食の日に、麻生太郎首相が大日本帝国憲法下に同じ事実上の解散決定をするわけにはまいりません。ゆえにその日が前日の21日だったことは、皇族の姻戚でもある麻生首相ならではとは言えなかったでしょうか。
日本を守る政権を選択する選挙が不吉な日に解散されて始まるわけにはいかなかったのです。聞こえてますか? 民主党よ。
皇紀2669年(平成21年)11月8日 2:04 PM
まさに正論です。民主党は危険なのでさっさと退場してもらいたいですね。日本から。