フィンランド人が嫌いなのは中国人
片山虎之助元総務相が昨日午後、東京都内の病院で亡くなられました。九十歳でした。衷心よりお悔やみ申し上げます。
令和三年十一月に倒れられてから「会っても話せない」とは伺っていましたが、小泉純一郎元首相の暴挙に同じ岡山県が地元の平沼赳夫元経済産業相らと共に苦しめられ、自民党を離れて旧たちあがれ日本、石原慎太郎代表の旧日本維新の会と流れ、労苦を重ねられました。
私の印象では、笑顔で気さくにお声掛けいただいた方ですが、威風堂堂たる佇まいから怖がる人もいたでしょう。今や政策と政局を語れる片山元総務相のような政治家がずいぶんと減ってしまい、訃報に触れて改めて慙愧に耐えませんが今はただ、長らくのご活躍に感謝申し上げます。
さて、人権を語りたがる「左翼ご用達」の北欧に、黄色人種の人権だけはなかったようです。そう言って私たち国民の多くがフィンランド(芬国)に激しい失望と怒りを寄せているのですが、ちょうど十月十九日記事の前段で指摘したことを再度ご確認ください。
事の発端となったサラ・ザフチェさんの行動に対する処分を「行き過ぎだ」と抗議して同じ行動をとった国会議員とは、フィン人党のユホ・エーロラ議員とカイサ・ガレデウ議員らです。フィン人党とは、現連立政権の与党であり保守政党ですから、現下芬国が移民の大量受け入れで荒れ果てたのを嘆き、何なら不動産を買い漁る中共(支那)人を叩き出そうとしています。
つまり、亜州に疎く日本人と韓国人と中共人の「違い過ぎる違い」が今一つわかっていない芬国人は、中共人に対する悪印象をそのままかつての黄禍論にも似た発想で捉えているかもしれません。兎にも角にも彼らが嘲笑と憎悪の対象にしているのは、私たち日本人ではなく中共人です。
このようなよからぬ感情にも、すっと「ですよね。わかりますよ。実は私たち日本人も今まさに嫌がらせされてましてねぇ……」と懐へ入っていく強かさが官民を問わぬわが国外交に求められています。亜州の私たちこそ芬国の惨状を認識できていないのかもしれません。
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中共産党が背後に控えている南米ヴェネズエラのニコラス・マドゥロ政権との「開戦五秒前」の地に立っている米国のドナルド・トランプ大統領は、侵攻の機を見計らう只中にあって国務省と共に中共への言及を意図して避けていますが、何度も申しますように高市早苗首相とは電話会談でそうした話がついており、台湾へ総額百億ドル規模に及ぶ武器・弾薬の売却も決まっています。
北京政府外交部が昨日、これを「われわれを抑制する企みは決して成功しない」と非難したということは、中共は戦意を高揚し続けるという意味であり、ますます危険です。十日記事の後段で述べたフィリピン(比国)の被害では、三名の負傷者を出した漁船に対する中共産党人民解放軍準海軍・海警局と中共の海上民兵船団(退役軍人など一般人民で構成された武装組織)の攻撃について、比沿岸警備隊が映像を公開しました(乗り物ニュース記事を参照)。
高市内閣は、もっと諸外国に中共の軍事的企みへの非難を呼びかけねばなりません。中共産党に「見えない札束」で頬を叩かれた国でない限り、中共を包囲・孤立させるべく多くの国の同意を得られるはずです。
その上で、高市首相のこの決断を大いに讃えたいと思います。十三日記事の前段などで批判してきた自民党内の「百六十八万円案」を振り払い、いわゆる「年収の壁」の引き上げによる恩恵の対象を年収六百六十五万円程度の中間層まで拡大させる(所得制限も動かした)のは、とてもよい案です。
わが国の経済を強くすることこそ国力の増強であり、疲弊する国民ばかりでは、これまで弱っていく一方でした。ここからさらに「社会保険料の壁」撤去と減税を決断して組み合わせれば、空前の「令和景気」も夢ではありません。
しかしながら本日の記事を、安倍晋三元首相暗殺事件をめぐる山上徹也被告の裁判に言及して締めねばならないのですが、第十五回公判で検察側は、無期懲役を求刑しました。読者諸氏のご感想はいかかでしょうか。
いわゆる「永山判例」に基づけばこれが精一杯だったのでしょうが、安倍元首相を暗殺したとされる被告に極刑が求められないのは、検察が「この証拠では無理だ。勝てない」と判断したからでしょう。もし真犯人が他にいるならば、その可能性が判決から自ずと浮かび上がるかもしれません。
中共産党に殺意すら抱かれている高市首相ばかりは、何としても守り抜くよう私たち国民が目を光らせねばならないのです。




