自衛隊は一体なぜこんなことに…
十九日記事で、陸上自衛隊日出生台演習場(大分県玖珠郡玖珠町)で起きた潜入訓練中の事故にお悔やみを申し上げましたが、玖珠駐屯地は昨日、亡くなられたのが谷津剣斗三等陸曹(二十五歳)と久保田愛悠三等陸曹(二十一歳)で、落雷による感電が原因だったことを公表しました。
児童や生徒が学校の運動場で同様の事故に遭うことがありましたが、雷が鳴り始めたらすぐ屋内に避難してください。しかし、自衛官が訓練中に「雷が鳴ったので」というわけにはいかなかったのでしょう。
重ねて申しますが、私たち国民を守るための訓練で彼らが犠牲になったのです。今後はどうか、自衛隊内で新たな対応を検討してください。
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確かに、自衛隊であれ警察、消防、海上保安であれ規律が重要です。そこに束縛されて自由な運用ができないという点では、現行憲法(占領憲法)を「憲法」としていることこそが最大の問題ではありませんか。
海上自衛隊自衛艦隊の香田洋二元司令官(海将)が「自浄作用なき古巣を憂う」というのですが、恐らく私が思うに、自衛隊が自己批判なき組織になっていると仮定してその大きな契機は、平成二十年二月に起きた護衛艦あたご・漁船清徳丸衝突事故ではなかったか、と。
事故発生直後、海自はすぐに内部で聞き取り調査(いわば自己批判の準備)を行ないましたが、それが警察権を持つ海上保安庁の逆鱗に触れました。「権限のない自衛隊が勝手に捜査の真似事をするな」というわけです。
占領憲法下で軍事裁判所がないわが国では、自衛官が横浜地方裁判所で裁かれ、国防の素人たちにまんまと「悪者」に仕立てられました。事故発生時の首相が「屈中司令塔」の福田康夫氏、防衛相が石破茂氏だったのも「不幸中の大不幸」だったと申せましょう。
香田元海将は、いわゆる「お役所人事」の異様を指弾しておられますが、もともと自衛隊が「自浄作用を没収されている組織」とすれば、彼らが占領憲法と自衛隊法等の呪縛(法令遵守とは別の意)から逃れられないことに対する「私たち国民の罪(憲法に触れるのを恐れてきた罪)」をまず認めねばなりません。
目下自衛隊は、観閲式すら中止になるほど中共(支那)共産党人民解放軍の脅威から沖縄県石垣市尖閣諸島を守らねばならないなどの業務に忙殺されています。自衛官は皆、とんでもない激務に耐えているのです。
そのような自衛隊に感謝するどころか、石を投げるような対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)の左翼・極左がいる限り、私たち国民が先述の罪を認めようとはしないでしょう。
陸自宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)の比嘉隼人司令(一等陸佐)が極左暴力集団の対応に追われ、その中の一コマを巡ってお詫びさせられてしまうのも、著しい違和感を禁じえず、申し訳なさに溢れて堪らないのです。
しかし、規律を申せば「県の敷地で『許可を取れ』はおかしい」となり、もし仮に自衛隊にも等しく警察権が与えられていれば「妨害活動による事故発生を未然に防ぐため」という名分が通るでしょう。実際に極左暴力活動が原因で警備員が亡くなるなどの事件が起きています。
このような「謝罪劇」が繰り返されるたびに、どの組織も「安全運転」に拘泥して「机上の高学歴者(デスクワークが得意なキャリア組)がただただ出世する」ことになるのです。それもやはり、左翼・極左に抗わない私たち国民の問題ではないでしょうか。
私が政策提言活動を続けるのは、対日ヘイトに徹底抗戦するからです。ここの読者諸氏も、定めし同じ想いだと思います。共に頑張りましょう。