中国こそ一線超えてるので…

皇紀2684年(令和6年)9月27日

 自由民主党総裁選挙が本日、党員・党友投票の開票および議員の投開票が行われます。恐らく高市早苗経済安全保障担当相と石破茂衆議院議員の決選投票で、どういうことになりますか、緊迫の一日を迎えることになります。

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 その前に、平成三十年六月十二日記事の前段で言及したいわゆる「袴田事件」に於いて、強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定していた袴田巌さんが静岡地方裁判所(国井恒志裁判長)の再審で、ようやく無罪を勝ち取りました。

 今後の焦点は、検察が抗告するか否かです。当時の警察が証拠品を「捏造した」と地裁が判断したことに、検察側が厳然たる証拠を求めて抗告する可能性を否定できません。

 警察こそが一日二十四時間、一年三百六十五日も絶え間なく私たち国民の暮らしの安全を守ってくれていることを前提とし、しかしながらさまざまな状況(都道府県庁のような別の組織からの圧力など)で過ちを犯すことはあります。

 そこで袴田さんの人生を破壊するような過ちをなぜ犯したのか、それを断定するには、当時の警察内部のことと、一切の疑いを検察も裁判所も抱かなかったのか、といった今や「九十九%の有罪率」が示すわが国司法の誇りと驕りを見つめ直す契機としなければいけません。

 仮に検察が抗告するなら、その理由を明示しなければいけませんが、果たして可能でしょうか。私の想いは「もうやめてくれ」であります。袴田さんの人生を取り戻すことはできませんが、せめて穏やかな余生をお過ごしいただきたいのです。

 自分たちの利益が目的で集る変な人たち(左翼・極左)に囲まれることなく……。

海自艦の台湾海峡通過、岸田首相が指示 慎重から一転して中国挑発に対応、緊張激化懸念も

海上自衛隊の護衛艦が25日、初めて中国大陸と台湾を隔てる台湾海峡を通過した。日本政府はこれまで、中国との緊張激化を避けるため、海峡通過に慎重だったが、日本周辺…

(産經新聞社:産経ニュース)

 さて、話を少し戻します。海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が七月、中共領海を無害通航しただけにもかかわらず、艦長が事実上更迭されるなどしましたが、護衛艦「さざなみ」に台湾海峡を航行するよう岸田文雄首相が指示を出したといいます。

 岸田首相の「卒業旅行」で訪米した際、どうせ台湾有事を煽るだけ煽っていざとなれば何の役にも立とうとしないに決まっている米民主党政権の許可でも下りたのでしょうか。

 だとすれば、これはまさに「黄色いお前らのことはお前らでやれよ」と言われているに等しく、今後米軍の指示にのみ従い続ける必要もなければ、わが国と東亜の平和は「私たち自身の手で守らなければならない」という国家の基本に立ち返るべき時です。

 つまり、そのような考えに立つことのできない者をわが国の首相にしている場合ではありません。

 かつて価値観外交の第一歩だった「自由と繁栄の弧」構想を打ち出した麻生太郎元首相(現自民党副総裁)が「高市に入れろ」と指示を出したらしい話は、つい一昨日に耳にしましたが、産經新聞社記事にも出るようです。

 なぜ高市担当相が選ばれるのかは、単に麻生元首相が菅義偉前首相との「院政争い」を繰り広げているからではありません。いわゆる「勝ち馬」の中で、高市担当相以外に自由と繁栄の弧を理解している政治家がいないからです。

 北京政府外交部は早速、海自護衛艦の台湾海峡航行に「超えてはならない一線を越えた」などとわめき、わが国政府へ抗議した旨を公表しましたが、中共・共産党こそわが国、台湾やフィリピン(比国)に対してもうとっくに超えてはならない一線を超えまくり倒しているではありませんか。

 どの面を下げて、どの口が言っているのか、と。それが中共であり、この一ヶ月間だけを見てもあまりにも酷い彼らの態度を見る限り、経済政策の枝葉末節はともかく高市担当相以外に選ばれるべき次期首相はいないのです。

 さぁ、どういうことになりますか。

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『中国こそ一線超えてるので…』に3件のコメント

  1. 波那:

    酷い、余りにも酷い。これが自民党の現実。
    これからも自民党に投票しない。石破に入れた議員は皆、落ちればいい。

  2. sana:

    袴田事件で思ったこと

    高知白バイ衝突死事故(こうちしろバイしょうとつしじこ)は、2006年(平成18年)
    3月3日に高知県吾川郡春野町弘岡中で発生した白バイ警察官の死亡事故。

    ★ウィキより、ところどころ抜粋

    スクールバス運転手は、安全確認不十分のまま道路へ進入して事故を起こしたとして逮捕されて起訴されたが、
    運転手は、起訴事実はなくバスは停止しており複数証人もいる冤罪として無罪を主張した。

    2008年(平成20年)8月20日に最高裁判所は被告人の上告を棄却し、一審通り禁錮1年4か月の刑が確定した。
    元運転手は同年10月23日に高知地方検察庁へ出頭し、高知刑務所で数週間収容されたのち、同年11月から加古川刑務所(交通刑務所)で服役し、2010年(平成22年)2月23日に出所した。
    身元引受人が居るにもかかわらず仮釈放が認められず、量刑を満期まで務めて出所した。

    ★警察は、多くの冤罪証言があったにもかかわらず、運転朱を逮捕しました。
    ★ほかにも、よく調べもせずに一方の言い分だけで、何もしていない人を逮捕した事件もあります。
    https://blog.goo.ne.jp/oga-tajimi

  3. あまみ:

    インターネット黎明期或いはそれ以前の日本社会において、公の場で保守右派的な言論を展開するのはとても勇気の要る事でした。だからこそ当時の保守右派は少数精鋭でした。且つてのこのブログのコメント欄がまさにそうでした。

    しかしインターネット及びSNSの普及に伴って保守右派に有象無象の者共が入り込み、その結果いまの保守論壇にはまともな口の利き方も知らないヤカラのような人間が掃いて捨てるほど居り、左派リベラルを嗤う資格さえ無くす程著しく劣化し、心有る人々は保守派から去ってゆきました。

    選挙が行われる度に自分達は少数派なのだと証明されるのに、エコーチェンバー効果で夜郎自大になり、圧倒的多数派である中道派=無党派層の人々に対して「お前達よりも俺達の方が上」「分からない奴は議論に参加しなくていい」という傲慢な態度を取り続けた結果「高市氏支持派は何かがおかしい」という印象を持たれ、結局石破氏の総理就任と相成りました。

    数か月前このブログに「こんな傲慢な態度を取る者が居る限り保守派の候補者が苦戦・落選する流れは止まらない」という主旨のコメントを投稿した際に他の読者から「もっと大局を見ろ!」とか「理解できない人間に合わせる必要は無い!」などと御大層なお説教を頂きましたが、こういったお説教をされていた方々は今どのようなお気持ちなのでしょうね。
    “大局”を見ていなかったのは、”理解”できていなかったのは、一体どちらなのでしょうか。

    しかし遠藤先生にしても高市氏にしても大変ですよね。
    「自分がどのような人間を支持するか」は自分の意志で選べても、
    「どのような人間が自分を支持するか」は選べませんものね。
    「優秀な敵より無能な味方を恐れよ」とはよく言ったものだと改めて思わされました。

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