フジも朝日も岸田も消えろ
「振り返ればテレ東」がついに「見上げればテレ東」に転落したフジテレビジョン。その凋落のきっかけが二つあったことを以前から指摘してきました。
一つは、本社屋を東京都新宿区河田町から海しか見えない人里離れた同港区台場へ移してしまったことです。その影響は、時間をかけて経営者・社員を蝕んでいきました。渋谷ビデオスタジオ(同渋谷区宇田川町)まで閉鎖するに至り、放送局にとって「マス(いわば「国民」)」から離れるという致命的間違いを犯したのです。
もう一つは、かつての「韓流ゴリ押し」とも思える放送内容に疑問を呈して万単位の人びとが集結した抗議行動に対し、あまりにもぞんざいな態度を取ったことにほかなりません。フジの視聴率転落は、まさにこののちから始まったのです。
関東広域圏のラテ欄(番組表)で「8チャンネル」が右端に追われたことを原因とする声も散見されますが、近畿広域圏ではさらに右端の「10チャンネル」が日本テレビ系列の讀賣テレビ放送で、特に視聴率が悪いことはなく、そもそも新聞もテレビ雑誌も読まなくなった(「ザテレビジョン」は昨年八月号をもって休刊になった)多くの国民にとってあまり関係がないように思います。
私は、いわゆる「韓国ドラマ」を見始めて二十年以上になりますが、その私の目にも「安い放送局に堕ちた」と思ったフジの「マスから離れたマスコミはただのゴミ」っぷりには、呆れ果てました。もうフジに再起の可能性はありません。
社屋移転と自宅の新築を交換取引した程度で高麗大学校名誉博士(経営学)の日枝久元会長が末端まで行き渡らせた「ゴミ」の臭いは、そう簡単に取り除けないのです。
その上で、同じく「マスから離れた政権とは、一体誰のためのものなのか」を考えてみましょう。自民党宏池会出身の岸田文雄首相が米民主党政権の言いなりで、且つ中共に配慮しかしないのは、かねてより宏池会ごと「中共工作員にやられている」という話がありました。
衆議院外務委員会で二十四日、松原仁元国家公安委員長(現在無所属)が鋭く、且つ穏やかに質疑に立ったのに対し、のちに中継映像を見ましたが、やはり宏池会出身の上川陽子外相の緊張感あふれる答弁は、どう見ても「訊かれてマズいことだった」のが明け透けです。
旧民主党が「国民のため」を掲げると、よく「どこの国の国民か」と批判されましたが、自民党が同じことをしてはいけません。このやり取りを記事にしたのは、現段階で産經新聞社のみというのも、自民党を誹謗中傷したい朝日新聞社らにとって「親中案件」だけは「つつかない」のが私たち国民のさらなる報道権力への不信感に繋がっています。
だから皆、新聞もテレビも見なくなりました。書くべきを書かない新聞や、自分の生活習慣に放送形態が合致しなくなったテレビは、岸田政権と共に消えるしかないのです。