英国人記者が見た戦勝史観

皇紀2674年(平成26年)1月4日

『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』

ヘンリー・S・ストークス=著

 本日はおすすめの本をご紹介しましょう。それは、英フィナンシャル・タイムズの東京特派員、英ロンドン・タイムズと米ニュー・ヨーク・タイムズの東京支局長を歴任し、三島由紀夫氏とも親交を結んだ英国人大物記者と言われるヘンリー・S・ストークス氏が書かれた『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)です。

 早い話が、戦勝国の都合で作り上げられた「日本悪玉論」を信じて疑わなかった英国人記者が、大東亜戦争に於けるわが国の行いだけを「侵略」と規定する異常さと、日本を貶めるためにさまざまな史実が捏造されたこと、いわゆる「東京裁判」が間違いであることなどを、丁寧に書いた本なのであります。

 しかし、この本が「英国の失ったものの大きさ」を書けば書くほど、本国から「反英思想」と疑われるのではないかという心配があり、そうなれば日本の名誉も決して回復しません。

 皆様とて、日本人記者が中韓あたりで「日本はあの戦争で亜州の友人をことごとく失った」などとおかしなことを書き記し、したり顔で出版されれば当然、信じて読んだりはしないでしょう。まずはストークス氏の記述の正しさが、欧米で評価されるよう願います。

 昨日は南米の分析者による記事をお届けしましたが、連合国軍が占領憲法(日本国憲法)とともに置いていった「戦勝国史観」に、私たちは決してひれ伏していてはいけません。その戦いの一助となる一冊が、この本です。

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『英国人記者が見た戦勝史観』に4件のコメント

  1. ゆき:

    明けましてめでとうございます。時折ですが中東を取り上げて頂き、欧米に留まる日本人の狭い世界が広くなることを願っています。イランは唯一シーア派国家、レバノン、シリアもシーア派支配で安定していたのが、イラク戦争後のイラクもシーア派優勢になり、イランが一気に勢いを伸ばそうと目論んでいたところ、アルカイダがシリアに反アサドで参戦し、イラクの反乱と共にもうすごいことになっていますね。トルコにイラク・スンニー派の副首相が亡命したままですが、イラン嫌いの米国はどちらに付くのでしょうね。
    日本には残念ながら、予測できるような専門家がいるように思えません。うるさい中韓のことは放っておいて、手を汚していない中東で日本の政治家が一役買ってほしいものです。そしてもっと安い値で石油の契約を取り付けて欲しいものです。

  2. こうた:

    安倍首相の靖国参拝に心より感謝申し上げます。本年の靖国初詣は過去にない賑わいだったそうです。
    以下、歴史観について述べます。「侵略の定義は専門家にまかせる」などと言わないでください。
    常識でご判断を。たとえば現在の歴史学界が「従軍慰安婦は日本の犯罪である」とか
    「建国記念日は時代錯誤である」と決議したら、それに従うのですか?
    侵略とは様々な定義があり、私は「領土的野心をもって他国領土を侵すこと」と定義します。
    ここからは各自日本人の歴史判断です。私は満州事変にしろ大東亜戦争にしろ、日本には
    領土的野心は無かったと考えています。出先の軍隊が暴走した事実はあります。
    けれども、満州は混乱きわまりない地域に満州民族中心の国家を建設し日本の権益を守ろうとしたもの、
    大東亜戦争も国家の安全保障のための戦争です。ちなみに数十年前にカルロス駐日フィリピン大使が
    「世界における日本の使命」と題して日本で講演したとき、「フィリピンは日本軍によって独立を
    与えられました。長年、禁止されていた国旗が初めて高々と掲げられたときの感激。占領下でさえ日本は、
    フィリピンの旗を唯一の国旗としていたこと。占領軍のフィリピン人に対する態度は、それまでの
    どんな植民地時代よりも好意的であった」と述べています。日本人がどのような歴史判断をもつべきか、
    それは各自の自由であり政治が押し付けるものではありません。各自が自分で調べて虚心坦懐に
    振り返るものです。逆に現代において領土的野心をむきだしにしてきたのは中国や韓国であったことも
    認識する必要があります。

  3. miku:

    明けましておめでとうございます
    今年も楽しみに時々訪問させていただきます

    今年靖国神社参拝は例年の何と
    「8倍」
    だそうです

    グレンデール市の慰安婦像撤去の署名も
    2日に10万の目標を突破しました
    (正直無理かもと予想しておりましたが・・・)

    日本人が少しずつ正しい方向へ
    導かれている気がします

  4. ゆき:

    昨夏広島の資料館で英語で被爆者の体験談を聞いた時、白人が子供を連れて聞いていました。真剣に聞いていました。またインド人らしき人が「落としたのが自分なら気が狂っていただろう」と大声で言いました。後で聞くとこの日のために南アから送られて来たそうです。公務員と言っていました。インド人が多い国です。マンデラはすごいと思いました。敗戦国の悲しみに耳にふたをする勝戦国は多い。しかし、勝った負けたに関わらず人類最大の悲劇の日に職員を送ってくる国やインドのように国内で慰霊をしてくれる国がある。済んだことをしつこく咎めながら、その一方でチベットやウィグルを弾圧している国、済んだ話を蒸し返して像を立てるぞと恫喝する国、マンデラさんならどう言っただろうか。中東も日本に対して悪い感情はない。中央アジアだってそうだろう。政府にはもっと広い範囲で友好を築いてほしい。