のし付きの菅談話をどうぞ
菅直人首相は10日、日韓併合100年を迎えて「心からのお詫び」を表明する談話を発表しました。当初予定の15日を繰り上げたことで、ただの「謝罪外交」という批判をかわそうとしたのかもしれませんが、結局同じことです。
これは、かつての村山談話(平成7年 村山富市首相)、ならびにその完全な踏襲作だった小泉談話(17年 小泉純一郎首相)を下敷きにしており、実はこれらがとんでもない禍根を遺すだけの法的根拠のないものだったことは、以下に分かり易い動画が紹介されています。改めてご覧下さい。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/245.html
▲国民が知らない村山談話の正体
菅首相は、今回の談話でまたも法的根拠不明な発言をしています。産經新聞社がまとめられた談話骨子をお読み下さい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100810/plc1008102320032-n1.htm
▲産經新聞:菅直人首相談話骨子(上画像は、調整された文言を読むだけの菅首相)
日韓併合条約の両国代表調印という事実を無視して「その意に反した」とはどういうつもりでしょうか。ならば、日本の人々もその意に反していたかもしれません。韓国の李明博大統領に謝罪を要求しますか?
そもそも日本本土と同等またはそれ以上の社会基盤整備を実現した皇民化政策を、欧米のような収奪を目的とする植民地政策と同義にして菅首相は話しているのでしょうか。もし皇民化を「悪」と定義しているなら、真っ先に台湾人にお詫びせねばなりませんが……。
ただ、仙谷由人官房長官が参議院予算委員会で暴力的言辞を弄してまで反論するに墜ちたのを見て、日韓基本条約の締結については少し意識しておられたようです。これで相互に財産・請求権を放棄しているため、李王朝時代の酷い収蔵状況から遺産を守るべく日本本土に持ち込んだ「朝鮮王朝儀軌」などは、返還ではなく「お渡しする」と表現しました。
しかし、宮内庁の手厚い保管に対して、韓国・朝鮮人にお礼を言われてもののしられる覚えはありません。菅首相が謝罪談話のついでにこれを話したことは、非常に計算高い「対韓謝罪」に結局のところなってしまっているのです。韓民族=朝鮮民族の遺産を守って、なぜ日本の首相が謝っているのでしょうか。
いっそ「のし」をつけて放り出させばよいのです。そんなに欲しければ取りにきて下さい、と。このような日韓のやりとりのどこに「これからの100年」を希望に満ちたものにする政治ヴィジョンがありましたか。
屈米の小泉、菅両首相が、あの衝撃の村山首相以来の存在になっていることから、日本民族はまだまだ占領憲法下で韓・朝鮮民族と揉めさせられるようです。これらのたびに、韓国人の対日憎悪は燃え上がり、日本人の対韓憎悪に火がついてきました。これら談話の存在が「日韓友好の土台」だなんて、とんでもないウソでありワナなのです。
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