財務省という日本最凶の癌

皇紀2683年(令和5年)4月30日

『安倍晋三回顧録』を批判した「大物」大蔵次官の文春インタビュー記事に反論しよう(髙橋 洋一) @gendai_biz

10年に一度の大物大蔵次官といわれた齋藤次郎氏の、最初で最後というインタビュー記事が月刊文藝春秋5月号に掲載された。…

(現代ビジネス|講談社)

 私としたことが「昭和節」を掲げ忘れてしまった(お詫びしてここに追記します)昨日記事では、外務省の悪質性に触れましたが、何と言っても霞が関の最悪は財務省です。

 ここでも何度か取り上げた「安倍晋三回顧録」(中央公論新社刊)で、安倍晋三元首相が自身の経済政策(アベノミクス)に緊縮財政で妨害してきた財務省の悪質性に気づいていたことは、二度にわたる消費税率の引き上げ保留に対していわゆる「森友問題」を捏造されるなどの嫌がらせを受けた官僚主導の闇を明るみにしました。

 財務省にせよ外務省にせよ、官僚が悪いと決めつけるのではありません。ただ、外務省などの「省益」や財務省のように「局益」で政治を動かし、国民国家のための「公務」をないがしろにする公務員は、公務員ではないのです。

 旧大蔵省の齋藤次郎元事務次官(主計局系)を「十年に一人の大物」などと祀り上げるのも、公務員に対する真っ当な評価ではありません。公務に尽くした者こそ「優れた官僚」の国民的賞賛を浴びるのであって、小沢一郎衆議院議員と組んで湾岸戦争への拠出金九十億ドルの利権(実際には米政府と永田町と霞が関の懐に消えた)を生み出し、常に増税を画策し続けて時どきの政権を翻弄したような者は、公務員の風上にも置けない「十年に一人の大罪人」です。

 実は、齋藤氏の見下げ果てた「反論」を完膚なきまでに批判してやろうと思っていたところ、週刊現代配信記事がありましたので、それを上記にご紹介しました。

 元財務官僚の高橋洋一氏の指摘通り、齋藤氏の「税収を増やしても、歳出をカットしても、財務省は何一つ得をしない」という発言に、まず大きな嘘があります。己の天下り先を確保するために増税をし、歳出を削り続けるのです。

 さらに申せば、先述の湾岸戦争の件のように、わが国を「世界の財布」として機能させておくため、国民経済よりも政府資産の過剰な温存を達成し続けねばならず、これを成功させた財務官僚だけが国際通貨基金(IMF)などへの天下り栄転を許されます。

 国家のためではなく、省益・局益のためにしか彼らは動きません。

 その結果として財務省は、わが国の経済・産業構造からして決して徴収してはいけない消費税を導入させ、「国の借金論」というとんでもない出鱈目で税率を上げ続けるのです。

 齢八十七歳にもなってなお腐りきった言い訳をせずにはいられない、このみっともない老人の戯言に、私たち国民が敢然と立ち向かわねば、いつまでも財務省の嘘に騙され、国家の将来は、文字通り真っ暗闇に堕ちていくしかありません。

 橋本龍太郎元首相が「大蔵に騙された」と回顧した消費税率五%への引き上げと、安倍元首相が回顧した消費税率八、さらに十%への引き上げの裏で財務省が企み続けていたことを(そもそも竹下登元首相を騙して消費税を導入させたことも含めて)私たちは、よく覚えておきましょう。

 この恨みはらさでおくべきか。

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『財務省という日本最凶の癌』に3件のコメント

  1. k:

    財務省官僚OBをつるし上げるべきです。

  2. 松本:

    勉強不足で申し訳ないです。財務省があまりに酷いのは知ってましたが、「わが国の経済・産業構造からして決して徴収してはいけない消費税」がなぜなのかわかりませんでした。良かったら教えていただけませんでしょうか。

  3. 遠藤 健太郎:

    松本様
     この度はありがとうございました。ご質問の件ですが、できるだけ四日記事のような形で説明していきますので、ご了承ください。