朝日新聞という腐った組織
フジテレビジョンが早期退職者を募集しました。一部報道では「希望退職者」と記載されていましたが、むしろ「絶望退職者」と申すにふさわしい有り様でしょう。
以前から申していますが諸説はともかくフジの凋落は本質的に、人里から離れて全社員が海を眺めるほかない台場に全機能を移転した(本社のみならず渋谷スタジオまで閉鎖した)ことから始まっています。
そうして次第に人びとの息づかいが分からなくなり始めた挙げ句、ピントはずれに「韓流ゴリ押し」へと突進していったのが、バラエティでもドラマでもまるで面白い番組を自ら作れなくなった原因です。
現在の若い世代が(実は北朝鮮系の)BTSらに夢中になるのは、単にわが国の芸能コンテンツが世界展開を視野に入れてこなかった(国内で十分にビジネスが成立する)せいで、国民的アイドルグループが不在になった今、私が申すに「BTSはSMAPや嵐の代替品」でしかありません。
定めしフジは、そのようなことすらももう掴めていないのではないでしょうか。
早期退職者募集といえば、このような記事がありました。
パナソニックもまた、私が「松下」の名を社名から外した時に「十年後の凋落」をここで指摘した会社です。当時はソニーの凋落が著しく、パナよりソニーが潰れるといわれましたが、ソニーは技術者(盛田昭夫氏と井深大氏)が作った会社であり、技術者の復権さえ果たせばいわゆる「プロ機材」の会社に希望はありました。
しかし、家庭用の民生品しか作れないパナは、社員・従業員を「家族」と考える松下幸之助氏の経営方針をやめた途端に落ちぶれるしかなかったのです。会社も生き物ですから、不思議とそういうものだと私は思っています。
三越伊勢丹にしても、私が「伊勢丹は必ずお荷物になる」と指摘してその通りになりました。当時はむしろ「三越が伊勢丹に救われている」といわれていましたが、何世代にもわたる顧客を大切にする三越ではなく、仕入れが時の流行に捉われすぎて顧客の需要を見通せない伊勢丹のほうが転落するのは目に見えていたのです。
この朝日新聞社記事を署名入りで書いたのが、大阪本社経済部の森田岳穂記者です。
彼は先月六日、上層部に対する痛烈な批判を書き遺して自殺しました。その事実は、当時経済部長だった渡辺知二現論説委員の不自然な人事異動と共に、文藝春秋社の週刊文春が告発しています。
この記事の中で、なぜか森田記者のご氏名が仮名になっているのは、署名記事をいくつも遺した彼に対して失礼だと思い、私は実名を申しますが、ついでに彼個人の最後のツイート(先月四日付)もお読みいただきたく、ここにつけ加えます。(https://twitter.com/L5wJ9bWerfxejLY)
パナの早期退職が失敗したことを指摘したかった彼のこの記事はよくできていますが、どこか不完全です。恐らく上司からあまり否定的に書かないようまとめ直された結果、彼が自殺した当日には、再度パナに対して好意的な記事が出ました。
これが朝日の実態なのです。三十三歳の森田記者は、極めて純粋な「反権力」の人だったのでしょう。渡辺部長の友人だからといって、経済産業省近畿経済産業局の伊吹英明局長の着任についてわざわざ記事にしければならないのはおかしい、と感じたようです。
恐らく森田記者と私は、会えば話が合わなかったと思います。それでも、私が森田記者の想いをこうして申したかったのは、例えば「ヘイトスピーチ(憎悪扇動)を許さない」といっている人たちが最も私たち日本人に対するヘイトスピーチを吐き散らしているという事実にも、きっと目を向けられた記者ではなかったか、と。
そのような正義は、朝日では通用しないのです。許されないのです。それを許さないのが朝日なのです。
朝日の「ご都合」だけで世論が誘導され、他国(主に中韓)との関係まで悪化したことは、決して私たち国民が許してはなりません。森田記者のような問題意識を持った社員を葬ったのが朝日なのです。
末筆ながら、森田記者に衷心よりお悔やみを申し上げます。
皇紀2681年(令和3年)11月26日 1:04 PM
本当に真髄を突いた良い文です、現場から会社を任せられるまで経験した私は心から思います!
ご活躍を!!
皇紀2681年(令和3年)11月26日 2:12 PM
グローバル化とか新自由主義とかの目先のことしか考えない主義が凋落につながっているんだなあ
皇紀2681年(令和3年)11月27日 8:05 AM
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