「不妊の蚊」実は米中で…
中共の研究所が雌の蚊の不妊を引き起こす細菌に感染させた雄の蚊を大量生産するという先日の報道は、或る種の恐怖をもってわが国でも駆け巡りましたが、実は上記米CNNの記事は二年前のもので、ミシガン州立大学が中共広東省の島じまで既に実験を行なっていました。
武漢ウイルス(新型コロナウイルス)が湖北省武漢市中心部の科学院武漢病毒研究所から漏洩した時、私が真っ先に米中を同時に疑い、ワクチンについて「米国が持っている」とまで指摘し、現に感染騒動から一年以内に接種を開始しましたが、こうした妙な研究が米中共同で行われている実態があったから申せたのです。
感染症対策という点に於いては、確かに蚊を介して亡くなる人間の数が圧倒的であるため、いなくなれば「せいせいする」でしょう。しかし、自然の仕組みというのは、私たち人間が考えるようなものではありません。
例えば水中の有機物の分解、すなわち排水溝などの水の浄化に蚊の幼虫(ボウフラ)はかかせず、成虫は蜂などと同じように植物の受粉を助けます。
蜂がいなくなれば人類は滅亡するとまでいわれていますが、実は蚊の存在も同じなのです。
何でもかんでも人の手で自然を操れるという「祭祀を知らない」米中研究者たちの驕りは、ともすればとんでもない顛末をもたらすに違いありません。「不妊にする」というのも、人間への応用を研究されれば極めて恐ろしいものです。
まして中共は、かつての「四害駆除」と称した国家的取り組みで雀を撲滅させた結果、大飢饉をもたらしたことを忘れたのでしょうか。文化大革命の「四害駆除」の話でもすれば思い出すのでしょうか。