人権派?こそ誹謗中傷犯か
夏季五輪東京大会(東京五輪)に出場している選手たちへの誹謗中傷が止みません。彼らが国家代表であるだけに古くから何らかの国民的批判を浴びるといったことはありましたが、現在はSNSなどで「簡単に」罵詈雑言を吐き散らされてしまいます。
体操女子種目別ゆかで銅メダルを獲得した村上茉愛選手は、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)騒動に係る開催反対派が書き込んだ「嫌なコメント」を目の当たりにしてきたことを明かし、七月二十八日記事でも取り上げたサーフィン男子初代銀メダリストの五十嵐カノア選手や、体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝選手も中共人の手による誹謗中傷に晒され、そのことが米CNNでも報じられました。
そう、今「中共人の手による」と申しましたが、橋本選手への採点をめぐって書き込まれた誹謗中傷が中共人によるものであることを、リベラル派報道で知られる米CNNが報じたのです。
卓球男子の水谷隼選手が長年にわたって中共人選手の不正ラバー問題と闘ってきたことはよく知られた話ですが、そうであるからこそ彼が「とある国から」誹謗中傷の嵐に見舞われていることを明かすと、わが国の「自称リベラル派」が一斉に彼を攻撃しました。中共を揶揄した「人種差別的」ツイートだというのです。
しかし水谷選手は、むしろそうならないよう「とある国」と明記を避けていたのですが、わが国のいい加減な自称リベラルの「人権派」は中共を擁護することに必死で、平然と日本人の人権を踏みにじる攻撃に余念がありません。
米CNNも大した報道権力の一端ではありませんが、少なくとも特定国家を擁護するために自国民の人権を侵害するようなことはあまり見られず、いかにわが国の左派・リベラル派・人権派・平和主義者といった連中が単なる対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別)活動家でしかないかを如実に表しています。
例えば、キャリアコンサルタントの境野今日子氏は、現在自身のツイッターアカウントを氏名も写真(アイコン)も消した状態でツイートしていますが、彼女が削除した水谷選手への攻撃(「水谷選手が差別を扇動した」「中国への誹謗中傷がたくさん生まれ(原文ママ)」「悪意があるとしか思えない」)は、まさにこの典型でした。水谷選手が法的措置を明言した途端、彼女は氏名も写真も消したのです。
水谷選手に対して、あまりにも低俗で発狂でもしたかのようなDMを送りつけたのが何者かは、今後警視庁による捜査で明らかになりますが、法的措置を講じるとしたことにまで「脅す人」などと攻撃する執拗な対日ヘイトの態度は、もうここらで一斉検挙による一網打尽にすべきでしょう。
誹謗中傷やヘイトスピーチと批判は全く違いますから、その扱いには十分な注意が必要ですが、被害者を加害者に仕立てる人権侵害を許してはいけません。自分たちの政治的目標を達するために人を踏み台にするやり方は、到底許されないのです。