総額表示、タイミング悪い
財務省国税庁が消費税率を含んだ総額表示を義務化しました。企業や商店は対応に追われましたが、目下武漢ウイルス(新型コロナウイルス)騒ぎの真っ只中。外出自粛と外食自粛の一方でいわゆる「おこもり需要」もありますが、一日の施行で早速商店からは「総額表示で値上がりしたように感じるのか、いつもより買う量を減らすお客さんが増えた」と嘆く声も。
実際には、引き上げられ続けてきた消費税率を含んだだけで商品の値上がりは多くありません。それが財務省のいい分ですが、しかし、景気の「気」は気分を表すとよくいうもので、私たち国民の気分は全く違います。三十年以上も続く内需委縮にも関わらず税込み価格表示を義務化する財務省の無神経ぶりには、開いた口が塞がりません。
深刻なレヴェルの給与物価下落(デフレーション)下で増税するほど私たち国民のほうをまるで向いていない行政・立法権力は、わが国で物価だけが上がっていく原因にも目を向けようとはしません。
一つの要因は、わが国の食糧自給率の低さです。小麦や大豆の高騰から値上がりになる商品が数多ありますが、これらはほぼ輸入に頼っており、ますます内需のしぼんだデフレのわが国にはつらい状況を呈し始めます。
最大の内需回復策は、大型の成長戦略を示すことでした。その好機を最初から逃した安倍前政権で日本銀行による量的金融緩和だけが先行し、ダブついた巨額のカネは、東京都内や大阪市内の大型不動産開発に注ぎ込まれて終わったのです。
そこへ自民党の次期衆議院議員総選挙公約に「こども庁」なる左翼めいた気持ちの悪い名前の箱の新設があがりました。無知で出鱈目な大臣が据えられたデジタル庁だけでもうんざりしているのに、またも税金の無駄遣いが続きます。そもそも文部科学省も環境省もいりません。
わが国の私鉄で最も含み資産の多い近鉄グループホールディングスが八つのホテルを外資に売却し、阪急阪神ホールディングスも大阪新阪急ホテルなど六つの施設を閉鎖する決断に追い込まれています。
もともと財務体質の弱い藤田観光が「大阪の迎賓館」こと太閤園(藤田伝三郎邸宅跡)を閉鎖するのは仕方がなかったとはいえ、それでもこれが関西経済の終わりの始まりだったと申せましょう。
武漢騒動でなお後戻りできないほどわが国の内需は委縮しています。それでも消費税率をゼロにできない政府がこの機に総額表示義務化の施行にふみ切ったというのは、政府と国民の関係悪化を象徴するかもしれません。
こうした問題に真剣に声を上げている安藤裕衆議院議員(京都六区)を一切取り上げられない報道権力もまた、私たち国民より徴税権力・財務省の顔色ばかり伺っているのです。
皇紀2681年(令和3年)4月2日 12:03 PM
安藤裕議員(日本の未未を考える勉強会会長)は、外交安全保障等、派手な発言は少ないですが、「天皇を中心とする伝統と文化」の重要性を深く理解してる“燻し銀”のような方ですネ!
しかも、今、経済学のコペルニクス的転回と言われてる 、MMT(現代貨幣理論~デフレ下の積極財政、減税) を西田昌司議員と共に自民党内で提唱して、コロナ禍の国民と日本を救って来た立役者ですネ(一方、この期に及んでMMTの議論の遅れを生んでる自民幹部連中の石頭は許せない。民民、立憲でさえ理解し始めてるのに)!
安藤裕議員等の主張が国民に理解されれば、コロナ禍の国民を救うと共に“富国と強兵”をなし得ると信じます。 以下、安藤議員が、去年暮れに、この議論を解り易く解説した動画(30分位)です。
https://youtu.be/E0hppzit2YA
西田議員の3月末、国会での麻生大臣への質疑(37分位)
https://youtu.be/nZFdoUv_nas
文章で読みたい方は、三橋貴明さんブログが詳しい。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
皇紀2681年(令和3年)4月2日 12:58 PM
財務省に神経があったら30年間も間違った政策は続けないでしょう。プライマリーバランス黒字化は国民の赤字化だということを全国民が理解して財務省に対抗しなければなりません。そういう意味でも財務相の手下である松川るい参議院議員は応援議員から外した方が良いと思います。