皇居見下ろし、燃えるビル
東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅復元の際、特例容積率適用地区制度を利用して大手町の超高層ビル化を招いたことは以前指摘しましたが、これが大問題だったのは、皇居が見下ろされてしまうという不敬以上に国家的危機管理上ありえないことを平然としてしまった点でした。
さすがは革マル派の浸透を許した東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)のお家芸と申せましょうか(詳細は過激派・革マル派 追放にご協力を!JR連合(PDF)を参照)。東京駅が元の姿を取り戻したことはよかったのですが、その代償は桁違いであり、ならば(皇居を守ることに比べて)東京駅など犠牲にすべきだったのです。
ところが、八重洲口の改良が一段落し、周辺再開発が始まった途端、わざわざ皇居を見下ろしてしまうこの地に「日本一の超高層ビル」を建ててしまおうというのですから、全く呆れた感覚と申さざるを得ません。もう日本人に「不敬」の意識、お行儀の所作も何もなくなったのでしょうか。
しかも阿呆の三菱地所が主導するこのビルの名称が「Torch Tower(トーチ タワー)」とは、そのまま燃えてしまえばよいのです。
この名称は、中東ドバイの約三百三十メートルの超高層ビルにも使用されていますが、今から三年前、そのまま大火災事故(ロイター提供写真を参照)を起こしました。映画『タワーリング・インフェルノ』を彷彿とさせる文字通りの「そびえ建つ地獄」と化したのです。
「不敬なビルは燃えなさい」というのは不謹慎ですが、自分たちで「松明の塔」なんぞという名前をつけたのですから、燃えても私のせいではありません。
皇紀2680年(令和2年)9月22日 8:23 PM
皇居を見下ろす不敬も問題ですが、リモートワークが多少なりとも普及し、少しずつですが都内から人口流出が起きているし、東芝はオフィスを半減、富士通も削減するとニュースにありました。新駅・高輪ゲートウェイ駅周辺だってビルが続々建っているはずです。オフィスだの、ホテルだの、埋まるのでしょうか。